
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
グラスワンダーが背中を押してくれました
2025/8/14(木)
先週は半沢さんの勝負服のマインドミー(3人気)で勝つことができました。休み明けを一度使ったことで道中の進みも良く、上手く脚がタマって捌きまで本当に上手くいきました。湧き上がるものがあってガッツポーズも出てしまったほどで、天国に旅立ったグラスワンダーが背中を押してくれたような気がしました。
フェスティヴルキナ(3人気5着)は千直で前半ついて行くのが大変でした。ハミ受けの問題で難しさもありつつ地力で掲示板に載ってくれた恰好。どうしても左回りは走りがぎこちないため、中山に懸けることになりそう。最後の未勝利で全力を尽くします。


この土曜は新潟で5鞍に騎乗します。1Rのユメシルベは新馬を使ってシャキっとしてきた印象があります。気持ちも前向きになりました。新潟外回りにマッチするかがポイントも、そのあたりはセンスの良さに期待しています。12Rのマイネルボスはブリンカーを着けたここ2戦が最後まで集中して走れています。内回りで条件的にもベストの舞台なので、勝たせてあげたいという一心で臨みます。
日曜も新潟で2鞍に騎乗します。8Rのマイネルトルファンの前走は追走に余裕がなく、それでいて最後も伸びず。最近の傾向からも左回りのほうが合うのかもしれません。状態的には変わらず来ており、このタイミングで巻き返したいです。


車を乗り換えたことでドライブがてらに新潟入りしたこともあり、競馬終わりは一泊した後に湯沢ICで一度降りて、湯沢フィッシングパークで釣りをしてきました。お盆で人は多かったものの釣った魚を美味しくいただいて、いい息抜きになりました。今週は初めて跨る馬が多いので、頭数を触れられず申し訳ありません。レースまでによく研究して能力を引き出せるように頑張ります。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。