
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
好感触の馬が揃っています
2025/11/13(木)
先週はキタイノホシ(15人気5着)が最高着順。徐々に競馬慣れしてきたいいタイミングで乗せていただきました。状態的にまだまだ上積みが見込めるので、次走はもうひとつ着順を上げられそう。京王杯2歳Sのリネンタイリン(16人気7着)は今までで一番落ち着いて競馬まで向かうことができました。調教で教えてきたリラックスさせて最後に脚を使わせるという意図とおり。着順を除けば100点満点の走りで、間違いなく次走に繋がる内容だったと思います。

この土曜は東京で5鞍に騎乗します。1Rのフェスティヴハートは初戦もよく頑張ってくれました。最後は足跡を見てブレーキがかかってしまったので、慣れが見込める2戦目の上積みに期待しています。
2Rのコスモアンタレスの初戦はよーいドンという展開になりすぎました。この馬自身はしっかり走れており、中1週でも元気一杯なので前進があるはず。4Rのケナゲの前走は休み明けとすれば好内容。この馬も使った上積みを見込んでいます。
7Rのスプランドゥールの前走敗因は軽すぎた馬場だと思っています。前が止まらない展開で7着も、自身の脚は使えていました。良馬場でやれそうな今回は巻き返してくれるはず。10Rのウインレイアーは1週前追い切りに乗せていただきました。凄く素直で一生懸命ですね。操縦性も良く、初の1400mも上手くこなしてくれると思います。
日曜も東京で7鞍に騎乗します。1Rのキタノドンカルロはやっと競馬に慣れてきました。東京コースも合っているので、初勝利に向け力が入るタイミングです。
5R(2歳新馬)のレーヌシェーヌはゲート試験から乗せていただいています。追い切り本数こそ多くありませんが、気持ちが入っており前向き。金曜朝にゲート練習をして、万全の態勢でデビュー戦に臨みたい。現時点でどれだけ頑張れるか楽しみはあります。6Rのジャーニーメモリーは最近の成績から強気なことは言えませんが、東京1600mのイメージは悪くありません。合っている舞台でキッカケを掴んであげたい。
7Rのバンブトンプロは自分から動くと脚がなくなってしまうので展開面につきます。流れが向いてほしいですね。12Rのパーセルペーパーは毎回自身の力は出してくれています。掲示板までもう少しという態勢なので頑張りたい。

先週は盤上の向日葵、今週はてっぺんの向こうにあなたがいるという映画を観てきました。渡辺謙さん、吉永小百合さんの演技がそれぞれ素晴らしく、最近は邦画のクオリティも凄いですね。話題になっている爆弾のCMが気になりつつ、どちらの作品もかなりお薦めです。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。





