2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
海外研修inアイルランド(その③)
2019/7/19(金)
今回も海外研修アイルランド編の続きを書かせていただきます!!
前回の続きで今回は、調教見学をさせて頂いたジョセフ・オブライエン厩舎と、アイルランドで行って来た競馬場を紹介します!!
まずは、ジョセフ・オブライエン厩舎からです。
当初は世界的に有名なトップトレーナーでジョセフのお父さんでもあります、エイダン・オブライエン厩舎のプライベート専用馬場『バリードイル』を見学させてもらう予定だったんですが、少し前にアイルランドで感染病が流行し、影響を受けた競走馬が数頭出たため、バリードイルでの見学が急遽禁止になってしまいました…
ですが、代わりにジョセフ・オブライエン厩舎の見学をさせていただけることになりました!!
現在は調教師とて活躍するジョセフですが、
ご存知の方も多いかと思いますが、ジョッキー時代から輝かしい成績を残しております!!
2009年に16歳でジョッキーデビューしたジョセフは、19歳という若さでキャメロットとのコンビで英ダービーを含む二冠を達成し、この年のアイルランドリーディングに輝いております!!
翌年も2年連続のリーディングに輝き、
さらにその翌年にはオーストラリアとのコンビで二度目の英ダービーを獲得しました!!
しかし、長身の宿命でもある減量に苦労をし、22歳という若さでジョッキーを引退し、調教師に転身しました!!
ざっくり簡単にジョセフの説明をしますと、こんな感じです(^_^;)
現在26歳のジョセフですが、
当然わたくし自身、ジョセフに会うのも初めてですので、自分よりだいぶ歳下ではありますが、テレビやネットでレースを良く観ていたので、若干緊張いたしました…(^_^;)
現在、ジョセフ・オブライエン厩舎は、
お父さんでありますエイダン・オブライエン厩舎がバリードイルが出来る前までに使用していたプライベートの専用馬場を使用しております!!
キルデア地区にあります他の厩舎とは違い、ジョセフ厩舎は、山というか、丘の中にポツンとありました。
こんなところにあります(^^)
厩舎に着くなり、
ジョセフはすぐに我々のバスに乗り込み、
「皆さん、ようこそ!!ジョセフです!!さっそく調教場に向かいましょう!! 」
ということで、さっそく調教場に向かいました!!
ジョセフ厩舎には現在、平地馬と障害馬合わせて約180頭の競走馬がいるそうで、
そのうち平地馬と障害馬の割合は6:4くらいだそうです!!
ジャンプホースが沢山いるということで、もうその時点でワクワクが止まりませんでした(o^^o)
調教では、一度に約40頭の馬が馬場に入ってきます!!
同じ厩舎の馬が一度にこれだけ出てくるとさすがに迫力ありますね…(^^;;
自家用の坂路もあります!!
アイルランドは雨が多く、この日も雨がパラついていたんですが、ジョセフは我々のどんな質問にも親切に丁寧に教えてくれました!!
そして、もちろん!!
このコースも見せていただきました!!
ジャンプコースです(≧∇≦)!!
この日は障害練習が無く、実際に飛ばしているところは見れなかったんですが、
たくさん話を聞くことが出来ました!!
そして、
「いつでも乗りにおいでよ!!ウェルカムだよ!!」
というリップサービスもいただきました(笑)
ジョセフは外見も中身も、本当にカッコ良かったです!!
あと目ヂカラが凄かったです。。(ToT)
続きまして、訪れたところは、、、
レパーズタウン競馬場です!!
競馬場の中に入りますと、、
トップジョッキーでアイルランドのスーパースター『ルビー・ウォルシュ』ジョッキーの絵が飾られています!!
ルビーといえば、何と言っても
2013年の中山グランドジャンプで優勝したブラックステアマウンテンですよね!!
毎年200勝くらいの勝ち星を挙げているルビーは、長年に渡りアイルランドのジャンプリーディングの座についておりましたが、
今年の5月に突如引退をしました。。
それもG1レースに勝利した直後に、いきなり引退宣言をし、その日のその後のレースを全て取りやめたそうです。。
国民的スターの突然の引退に現場は騒然となっていたそうです!(◎_◎;)
引退後の現在は、テレビやイベントなどメディアによく出演しているそうです(^^)!!
それから、こんな銅像も飾られていました!!
ジャンプG1を22勝した名馬『ハリケーンフライ』です!!
これは前回のコラムでも書きましたよね??
このお馬さんには、ナショナルスタッドで会うことができます!!
詳しくは前回のコラムを参照下さい…(^^;;
他には、こんな名馬もいました!!
このお馬さんは、皆さんも馴染みが深いんでは無いでしょうか!?
2010年,2011年とエリザベス女王杯を連覇した『スノーフェアリー』です!!
2010年に至っては、アイルランドから日本へ来てエリザベス女王杯を勝った後、そのままアイルランドに帰らずに香港へ行き、香港カップ(G1)まで勝ってしまった、とんでもない牝馬です!!
その後、凱旋門賞(3着)にも出走しています!!
アイルランド,イギリス,日本,香港,フランスと5ヵ国を渡りレースに出走した物凄い馬です(O_O)‼︎
パドックを見ていると、、
あれ??
見たことあるジョッキーが出てる!!
フォーリーや!!
短期免許で日本に来てたシェーン・フォーリーJや!!
おーい(^O^)ノ
フォーリー(^O^)ノ
気づいてくれ〜〜!!
必死に視線を送りました(笑)
もうこうなれば完全に競馬ファンです(笑)
あろうことか、目の前に来たときに、恥ずかしながら、思わず声もかけてしまいました…(笑)
あ!!
いま目合った!!
絶対に目あった!!
なんか、軽く笑った!!
ように見えた。。笑笑
真相はよくわかりませんが、とりあえずコースに向かいました(笑)
競馬場のコースはといいますと、、、
はぃ。。
安定の爆デカコースです(笑)
しかも外ラチがありません(笑)
イギリス、アイルランドにいると、広い競馬場ばっかりですので、さすがにだんだん目が慣れてきました…(笑)
何度も書きましたが、本当にどこの競馬場もコーナーが肉眼では見えません…(^_^;)
ゴール板以外は、ほぼほぼ何も見えません…
そんなことよりもフォーリーが気になって、フォーリーばっかり見ていました(笑)
日本では考えられませんが、イギリスやアイルランドではパドックに向かうときや、レース後にお客さんの前を通過するんですよね!!
ということで、待ちます(笑)
すると、、、
来たーーーっ(≧∇≦)!!
やったぁー(≧∇≦)!!
「やぁ!ジャンプジョッキー!!久しぶりだね!!」
俺のこと覚えてくれてるーー(≧∀≦)!!
一瞬しか時間がありませんので、あまり話は出来ませんでしたが、
あ、そうだ!!
ラボのみんなに何か貰わなきゃ!!
どうしよ!!
いまレープロしかないわ。。
サインもらおう!!
フォーリー、サインプリーズ!!
「おー!!オーケー!!オーケー!!」
やったぁー!!
急がないと時間ないわ、、、
えっと、、ボールペン、、ボールペン、、
フゥ〜(>_<) なんとか間に合った、、、
んん??
ていうか、、、
このボールペン、、
めっちゃインクかすれとるやん。。( ̄▽ ̄;)
何をしてんだ俺は。。
というわけで、この日はここで競馬場を後にしました。
その翌日、
今度はカラ競馬場を訪れました!!
スタンドがリニューアルされて、めちゃくちゃ綺麗な競馬場です!!
すみません…
勉強不足で、この銅像のお馬さんは良く分かりませんでした…
説明できずに申し訳ないです…
さっそくパドックへ、
ん??
あれ??
あの金のヘルメット、、
フォーリー??
おおー(≧∀≦)!!
フォーリーやー!!
今日はカラ競馬場に来てるんや!!
レパーズタウン→カラって、
俺と同じ日程やー(^o^)笑。
今度はインクもバッチリやで!!
あれ??
イギリス,アイルランドの競馬場をたくさんまわってきて、ここのパドックに違和感を感じました。。
まわりが逆だ。。
皆さん、気づきましたか??
僕はこの時まで全く気づかなかったんですが、
海外研修に来て、いままで観てきた競馬場のパドックって全て右まわりに周回していたんですよね…
日本と逆なんですよね!!
日本の競馬場ではJRAも地方競馬もパドックは必ず左まわりなんですよね!!
カラ競馬場は日本と同じ左まわりでしたが、
イギリス,アイルランドではほとんどの競馬場が右まわりに周回するんですね。。
日本では馬を左側から曳くので、絶対に左まわりなんですよね。。
なんかこんなところでも日本との違いというか文化の違いを発見することができました(^^)
ただ、なんで右まわりに歩かせるのかまではわかりませんでした。。(^^;;
ちなみにコースの方は、こんな感じになっております!!
もう特に言うことはありませんよね(笑)
広すぎて何も見えません…(笑)
カラ競馬場もレース後は、お客さんの前をジョッキーが通ります!!
今度は、研修組一同で待機しました(笑)
勝利ジョッキーインタビューもお客さんの前で行います。
このレースに勝利したのは、エイダン・オブライエン調教師の息子でジョセフの弟、ドナカ・オブライエン騎手です!!
ドナカJも長身でカッコいいですねー( ^ω^ )
しかし!!
我々が待っているのは、あのジョッキーです!!
どこだ?どこだ??
ん?
お!!
来たーーー(^O^)!!
すかさず、レープロを差し出して、
サイン ワンモア プリーズ!!
フォーリー「今日も来たんだね!!もちろんオーケーだよ!!」
それから、それから、
皆の衆ー!!
集まれーー!!
急げーー!!
せーっのっ!! パシャ!!
この2日で、完全にシェーン・フォーリーJの大ファンになりました(笑)
来日していた時もそうでしたが、
本当に優しいジョッキーです!!
そして、今度はインクもバッチリでした(笑)
こんな感じで6週に渡って書いてまいりました海外研修レポートでしたが、皆さんいかがでしたか??
少しは現地に行った気分になれましたでしょうか??σ(^_^;)
本当はもっともっと書きたいことがたくさんあったんですが、わかりやすく厳選して書かせて
いただきました(^^)
皆さんへのプレゼントをどのように用意したのかもわかっていただけると幸いです(^^)
プレゼントコーナーの締め切りも迫っておりますので、皆さんのご応募お待ちしております!!
※この度の海外研修に際して高田潤騎手が、他ではなかなか手に入らない選りすぐりの豪華競馬グッズの数々を自らの足で用意してくれました!
日頃の感謝を込めて、読者の皆様へプレゼントします!!
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プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。