セントウルS

京成杯AH

スノードラゴン

(牡9、美浦・高木登厩舎)

アドマイヤコジーン
マイネカプリース
母父タヤスツヨシ
通算成績49戦8勝
重賞勝利 14年スプリンターズS(G1)
連対時平均馬体重503kg (最高:514kg) (最低:484kg)
前走時馬体重512kg
POINTさすがに9歳になってトモ、胸前の筋肉量に衰えが感じられるようになってきた。その分スピード能力が衰えてきた印象で、好走するには道悪になったり、上がりが掛かるような展開になるのが条件になりそう。とはいえ体調面では引き続き安定した状態を見せており、決して悪い仕上がりではない。現状の力は発揮できると見ている。

ダンスディレクター

(牡7、栗東・笹田厩舎)

アルデバラン2
マザーリーフ
母父サンデーサイレンス
通算成績21戦7勝
重賞勝利 16~17年シルクロードS(G3)
連対時平均馬体重441kg (最高:446kg) (最低:434kg)
前走時馬体重442kg
POINT休み休み使われていることもあって7歳馬とは思えないほど馬が若い。曲飛でこのトモ脚が短距離では切れ味に変わる。腹回りがボテッとして見えるのは元々の体型。肋骨が薄っすらと見えるように、決して太め残りではない。筋肉量も休む前の状態をキープできており、今回のメンバーに混ざっても見劣りしない立派な立ち姿。掛かる気性面もあって判断が難しいが、状態的にはいきなり好勝負になりそうだ。
今週のイチオシ

ファインニードル

(牡4、栗東・高橋忠厩舎)

アドマイヤムーン
ニードルクラフト
母父Mark of Esteem
通算成績20戦5勝
連対時平均馬体重466kg (最高:480kg) (最低:458kg)
前走時馬体重466kg
POINT短距離馬を多く輩出しているアドマイヤムーン産駒らしく、前駆、後躯ともにかなりの筋肉量を誇る。前走は僅差の5着に敗れたが、初の古馬重賞でも上位争いできる能力を示した。前走時も毛艶がピカピカで絶好調アピールといった状態だったが、今回も引き続き調子は維持できていると言って良い。馬体の張りも素晴らしいし、目に見える疲れは感じられない。一気のメンバー強化でも勝ち負けを期待している。

フィドゥーシア

(牝5、栗東・松元茂厩舎)

Medaglia d’Oro
Believe
母父Sunday Silence
通算成績23戦7勝
連対時平均馬体重473kg (最高:482kg) (最低:468kg)
前走時馬体重478kg
POINT半兄ファリダットを更にスピード型にしたような馬で、とにかく速さには自信があるタイプ。飛節の折りが深く、ピッチで走るので、生まれながらにして短距離向きの形ということ。蹄が薄く、道悪はプラスとはいえない。良馬場でやりたいところ。夏競馬を使っているが、馬体は引き締まって筋肉の張りも良い。気になるのは1ハロンの距離延長。続けて1000mを使われているので、最後の粘りに影響しなければ良いが。

メラグラーナ

(牝5、栗東・池添学厩舎)

Fastnet Rock
Ghaliah
母父Secret Savings
通算成績17戦7勝
重賞勝利 17年オーシャンS(G3)
連対時平均馬体重514kg (最高:522kg) (最低:502kg)
前走時馬体重528kg
POINT牝馬とは思えないほどがっしりとした骨格で、胸前の盛り上がった筋肉は短距離界でも1、2を争う。その分、柔軟性に多少欠けるところがあり、短いところしかこなせない形。若干反り返ったようなベタ蹄をしており、蹄自体も大きいため、道悪ではノメってしまい本来の力が発揮できない。前走は度外視して大丈夫だろう。ここを使ってスプリンターズSで100%になりそうな雰囲気があり、今回は叩き台的な側面が大きいか。

ラインミーティア

(牡7、美浦・水野厩舎)

メイショウボーラー
アラマサフェアリー
母父オース
通算成績36戦5勝
重賞勝利 17年アイビスサマーダッシュ(G3)
連対時平均馬体重456kg (最高:476kg) (最低:436kg)
前走時馬体重470kg
POINTアイビスSDでは目の覚めるような末脚で差し切り勝ち。胴が極端に詰まった短距離体型でありながら、直飛でテンのダッシュがやや付きにくいことが追い込み脚質にさせているのではないだろうか。胸前、トモの筋肉が非常に発達していて、メンバー強化でも侮れない1頭。前走が目一杯の仕上げだった感じがあるものの、今回も状態は何とかキープできている。前走がフロック視されているようなら押さえておきたい。

グランシルク

(牡5、美浦・戸田厩舎)

ステイゴールド
ルシルク
母父Dynaformer
通算成績21戦4勝
連対時平均馬体重493kg (最高:508kg) (最低:476kg)
前走時馬体重504kg
POINTステイゴールド産駒の中では比較的大柄で、立派な馬格。胴がやや詰まり気味のマイラー体型で、瞬発力に秀でた馬が多いとされる斜尻。現役屈指の決め手を秘めているのも頷ける。関屋記念をパスしてここ目標にキッチリと仕上げてきた。前走も素晴らしい出来であったが、夏負けの兆候も見られず、同じレベルの状態をキープできていると言って良いだろう。重賞初制覇の期待は大きい。

ダノンプラチナ

(牡5、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
バディーラ
母父Unbridled’s Song
通算成績12戦4勝
重賞勝利 15年富士ステークス(G3)
14年朝日杯FS(G1)
連対時平均馬体重469kg (最高:474kg) (最低:462kg)
前走時馬体重492kg
POINT 【左前挫跖のため出走取消】
完成が比較的早かったため、大きな成長は見受けられないものの、衰えなどは一切見せていない。ディープインパクト産駒らしいトモ脚の構造をしており、瞬発力勝負に強いタイプ。休み明けからでも能力は発揮できる馬だが、一度使って馬体は確実に締まって来ている。芦毛で判別しづらい面はあるが、毛艶も良好であるし、体調面で不安は特になさそう。本質的に広いコースのほうが良い馬なので、中山コースをこなせれば。

ダノンリバティ

(牡5、栗東・音無厩舎)

キングカメハメハ
スカーレットベル
母父エリシオ
通算成績24戦3勝
連対時平均馬体重514kg (最高:530kg) (最低:498kg)
前走時馬体重526kg
POINTダート適性のある一族だけに芝馬でもボリューム感のある、筋肉量が多いシルエット。スピード能力に長けている形で平尻寄りであり、切れよりも持続力で勝負するタイプだ。腹回りがふっくらして見えるが、元々腹袋の大きな馬であるし、馬体が減りやすい夏場でこれだけ維持できていることを評価したい。状態は前走と同じかそれ以上。中山では好走歴がないが、恐らく大柄な馬体で坂を登るのに適していないのが理由だろう。坂さえこなせれば上位も。

ブラックスピネル

(牡4、栗東・音無厩舎)

タニノギムレット
モルガナイト
母父アグネスデジタル
通算成績16戦4勝
重賞勝利 17年東京新聞杯(G3)
連対時平均馬体重502kg (最高:512kg) (最低:494kg)
前走時馬体重500kg
POINTロベルト系らしく腹袋が発達して地力勝負に強そうな形。一見、筋肉量が多くて体が硬そうに見えるが、柔軟性に富んでいるため中距離まで万能にこなせる。蹄の形状も、道悪を苦にしないオールラウンダー型。今回は夏を越しての一戦となるが、気持ちもう一絞りできそうなシルエット。とはいえ季節的に絞るのは楽なので、レースまでには間に合わせてくるだろう。前走の大敗は度外視して良さそうだ。
今週のイチオシ

ボンセルヴィーソ

(牡3、栗東・池添学厩舎)

ダイワメジャー
バイモユリ
母父サクラローレル
通算成績8戦1勝
連対時平均馬体重468kg (最高:470kg) (最低:468kg)
前走時馬体重462kg
POINT大型馬の多いダイワメジャー産駒の中では比較的中~小サイズに分類される。その分完成度も高く、2歳時から立派な佇まいを見せていた。折りが深い飛節の持ち主で、テンのダッシュが速く、先行力がある。前脚がやや短いので、やはり距離はマイル以下だろう。NHKマイルCからの休み明けとなるが、キッチリと仕上がっていてムダ肉は感じられない。筋肉の引き締まり方は春先以上で、毛艶も抜群。上昇度を高く評価したい1頭。

マルターズアポジー

(牡5、美浦・堀井厩舎)

ゴスホークケン
マルターズヒート
母父Old Trieste
通算成績22戦8勝
重賞勝利 17年関屋記念(G3)
17年小倉大賞典(G3)
16年福島記念(G3)
連対時平均馬体重529kg (最高:540kg) (最低:524kg)
前走時馬体重528kg
POINT現役屈指の筋肉量を誇る。2000mでも勝利を挙げてはいるものの、体型的にはやはりマイルくらいが良さそう。スピード能力が高いので、高速決着になる秋の中山は合っている。夏に2戦しているが、疲労感は無く、どっしりとした立ち姿を見せてくれている。背中には銭型も浮いているように、体調面で不安はなさそう。今回はハンデ戦になるので、他馬との比較で重い斤量を背負わされそうなのが気になる点。

ロードクエスト

(牡4、美浦・小島茂厩舎)

マツリダゴッホ
マツリダワルツ
母父チーフベアハート
通算成績12戦3勝
重賞勝利 16年京成杯オータムハンデ(G3)
15年新潟2歳ステークス(G3)
連対時平均馬体重448kg (最高:452kg) (最低:444kg)
前走時馬体重454kg
POINT正方形に近いシルエットでいかにもマイラータイプ。バランスが良く、良馬場でこそ弾けそうなイメージ。前走時「まだ以前の状態に戻っていない」と評価したが、今回も急激な上積みは正直、見受けられない。古馬重賞で勝ち負けするには、ここからもう一回り逞しくボリュームアップしてほしいところだが。夏競馬を使ったが状態は落ちていないので、地力でどこまでやれるか。

セントウルS

京成杯AH

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