セントライト記念

ローズS

オウケンムーン

(牡3、美浦・国枝厩舎)

オウケンブルースリ
ムーンフェイズ
母父エリシオ
通算成績6戦3勝
重賞勝利 18年共同通信杯(G3)
連対時
平均馬体重
460kg (最高:468kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重448kg
POINT
ダービー時の馬体重で448キロ。牡馬の中では小柄な部類に含まれるが、骨格の割に胴周りがゆったりとした造りをしており、筋肉も付くべきところに付いているため、立ち写真では数字以上に大きく見せている。前脚が長くストライドも広いため、中山外回りコースのような長く脚を使う必要のある舞台は合っているのではないだろうか。毛艶・馬体の張りも良く、下腿部にも血管が浮いて春からの良化が感じられる。巻き返しに期待。
今週のイチオシ

ギベオン

(牡3、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
コンテスティッド
母父Ghostzapper
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
507kg (最高:516kg)
(最低:502kg)
前走時馬体重508kg
POINT
非常にバランスの良いシルエット。個人的な見解ではあるが、立ち姿の美しさは3歳世代でナンバーワンと思っているほど。NHKマイルC2着の実績も、本質的に中距離がベストの体型。イメージ的には同厩舎の先輩、ステファノスに近いモノがある。今回は距離延長となるが、馬体の造りから判断しても全く問題はないだろう。トモにはハッキリとスジが浮いているように筋肉の張りも抜群。折り合い面に課題を残しつつも、フィジカルではこの馬が一番と見ているので勝ち負けに期待している。

グレイル

(牡3、栗東・野中厩舎)

ハーツクライ
プラチナチャリス
母父Rock of Gibraltar
通算成績5戦2勝
重賞勝利 17年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
493kg (最高:494kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重486kg
POINT
2歳時からバランスの良さが目立つ1頭で、今年の共同通信杯でも高評価したことのある馬。春は結果を残せなかったが、夏を越して筋肉量も増えてきており、馬体のイメージが少しずつ変化してきた。ハーツクライ産駒らしい胴周りのゆったりとした体型で、距離は間違いなく延びて良いタイプ。中山2200mも合いそう。曲飛でトモの筋肉もパンと張っており、瞬発力に富んだ後躯の造り。肋骨が薄っすら浮いており、1週前の時点でこれだけ仕上がっていれば上出来。好勝負できると見た。

コズミックフォース

(牡3、美浦・国枝厩舎)

キングカメハメハ
ミクロコスモス
母父ネオユニヴァース
通算成績6戦2勝
連対時
平均馬体重
472kg (最高:476kg)
(最低:466kg)
前走時馬体重464kg
POINT
キングカメハメハ産駒らしく筋肉量豊富な立ち姿。曲飛よりの飛節で小脚も使えるタイプ。よって瞬発力に秀でているのだが、ダービーであれほど積極的に先行したのは意外だった。瞬発力がある=テンのダッシュに生かすことも理論上は可能だが、それが容易にできるということは操作性の高い馬なのだろう。自在性は大きな武器だ。腹周りにはまだ余裕が感じられるものの、トライアル1週前ということを考えればまずまず。レースまでには仕上がってくるはずで、毛艶も良好。体調は文句なしに良さそうだ。

ジェネラーレウーノ

(牡3、美浦・矢野英厩舎)

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スクリーンヒーロー
シャンハイロック
母父ロックオブジブラルタル
通算成績6戦3勝
重賞勝利 18年京成杯(G3)
連対時
平均馬体重
496kg (最高:498kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重498kg
POINT
背中と腹のラインが平行に近く、一瞬の切れ味というよりも長く脚を使う展開に強い体型。ゆったりとした流れから長く脚を使う必要のある中山2200mは合うイメージ。ひと夏越してキ甲の伸びが感じられ、更に馬体が立派になった印象も、まだ全体的に緩さを残す。本格化するのは古馬になってからかもしれない。むしろ、この完成度ながらG1で好走できるのは素質の高さを証明していると言える。腹袋は大きい馬だが、もう一絞り欲しい。毛艶自体は悪くないので、本番までにもう少しスッキリした体つきになってくれればなお良い。

レイエンダ

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

キングカメハメハ
ラドラーダ
母父シンボリクリスエス
通算成績3戦3勝
連対時
平均馬体重
481kg (最高:486kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重486kg
POINT
やや前脚が短く見える立ち姿。半兄のティソーナも脚が短いことで知られており、母ラドラーダからの遺伝が大きいのだろう。キ甲はまだまだ抜けておらず、腰高な面が目立つ。それでいながらトモの筋肉は立派の一言で、くっきりと1本のスジが浮いており、純粋な肉量と張りは素晴らしい。好タイムで無傷の連勝を挙げている点も頷ける。完成された時が楽しみな1頭。距離は1F長い印象だが、こなせない範囲ではない。将来性も含めて期待の持てる一戦となりそうだ。

アンコールプリュ

(牝3、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
オイスターチケット
母父ウイニングチケット
通算成績5戦2勝
連対時
平均馬体重
426kg (最高:426kg)
(最低:426kg)
前走時馬体重420kg
POINT
相変わらずバランスの整った見栄えする体型。付くべきところにしっかりと筋肉が付いているため、馬体重以上に体を大きく見せている。やや胴が短く映るが、背中側よりも腹側のラインが長い「長駆短背」で、体の伸縮性が素晴らしい。1800mなら十分対応できる範囲だろう。桜花賞ぶりの実戦となるが、太め感もなく、毛艶も光って文句なしの好仕上がり。争覇圏内の1頭だ。

オールフォーラヴ

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
レディアルバローザ
母父キングカメハメハ
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
450kg (最高:458kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重444kg
POINT
骨格自体が大きくないため馬体重は450キロ程度だが、フレームに対しての筋肉量は多い。オークス時よりも更にボリュームアップしてきた印象で、夏を越しての成長が著しい1頭。ディープインパクト産駒らしいフォルムの美しさがあり、阪神外回りのフェアなコースでノビノビとストライドを伸ばしてくるイメージがある。腹回りはまだ若干の余裕が感じられるが、1週前とステップレースということを踏まえれば上々のデキと言っていい。好勝負に期待が持てる。

カンタービレ

(牝3、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
シャンロッサ
母父Galileo
通算成績5戦2勝
重賞勝利 18年フラワーカップ(G3)
連対時
平均馬体重
432kg (最高:434kg)
(最低:428kg)
前走時馬体重438kg
POINT
パーツの付き方やバランスは春の時点で良いものを感じていたのだが、元来の造りを考慮しても腰高な面が目立ち、馬体全体もシャープに映る印象があった。今回はオークス以来の出走となるが、胸前は隆起し、トモの張りも抜群。夏を越して明らかに筋肉量が増えてきたことがわかる。キ甲が伸びてきたことにより、腰高なシルエットも解消されてきた点も好感。肋骨が薄っすらと感じ取れるようにムダ肉の少ない体つきで、勝ち負け必至の好仕上がりと見ている。

ゴージャスランチ

(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)

マンハッタンカフェ
シーキングマイラブ
母父Seeking the Gold
通算成績7戦2勝
連対時
平均馬体重
487kg (最高:492kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重492kg
POINT
やや胴が長く映る体型で、背中と腹周りのラインが平行に見える辺りは父マンハッタンカフェと良く似ている。中距離以上に適性がありそうな造りで、このような体型の馬は長く脚を使うような展開・コースに向いている。広々とした外回りコースはプラス材料といえるだろう。飛節の折りが深いため比較的小脚も使え、優れた瞬発力も兼ね備えている。休み明けでも馬体の張りは上々で、いきなり力を発揮できそうな状態だ。
今週のイチオシ

サトノワルキューレ

(牝3、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
ヒアトゥウィン
母父Roi Normand
通算成績5戦3勝
重賞勝利 18年サンスポ賞フローラS(G2)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:462kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重452kg
POINT
脚長で見栄えするシルエット。ディープインパクト産駒らしいバランスの良さを感じさせる。春先はレース間隔が詰まっていたこともあり馬体重が減り続けていたが、オークス後はしっかりと休養を取り、馬体全体がボリュームアップ。肩周りの筋肉も立派で、立ち姿に迫力が増してきた。毛艶も良く、太め感もない。斜尻で飛節の折りも深く、瞬発力に特化した造り。阪神外回りコースで持ち前の末脚を発揮してくれるはずだ。オークス上位勢が不在なら、この馬にトップ評価を与えたい。

スカーレットカラー

(牝3、栗東・高橋亮厩舎)

ヴィクトワールピサ
ヴェントス
母父ウォーエンブレム
通算成績7戦1勝
連対時
平均馬体重
439kg (最高:444kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重436kg
POINT
飛節の角度は父ヴィクトワールピサ譲り。父の産駒は末脚が切れるタイプと持続力タイプに分かれるが、この馬は筋肉の質がやや硬めで、持続力に長けている。馬体のシルエット的にはマイルがベストの印象だが、1Fの延長くらいなら許容範囲だろう。春先は冬毛が伸びて野暮ったく見えるところもあったが、今回は毛艶も光っており、筋肉の張りも良い。自身の能力は発揮できるのではないだろうか。

トーセンブレス

(牝3、美浦・加藤征厩舎)

ディープインパクト
ブルーミンバー
母父ファルブラヴ
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
461kg (最高:466kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重000kg
POINT
春の時点で馬体重450~460キロと牝馬の平均サイズの馬体を見せていたが、トモの筋肉量が非常に豊富で、夏を越して更に逞しくなってきた印象。斜尻直飛の父ディープインパクトから遺伝した後肢の造りをしており、切れる脚を長く使えるのがこの馬の長所。やや背中が詰まったマイラー体型ではあるものの、1800mは十分にこなせる距離。ストライドをフルに伸ばすことのできる阪神コースはベストの舞台。毛艶も良く、馬体の張りも十分。1週前にして上々の仕上がりだ。

セントライト記念

ローズS

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