カンタービレ

(牝3、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
シャンロッサ
母父Galileo
通算成績7戦3勝
重賞勝利 18年関西TVローズS(G2)
18年フラワーカップ(G3)
連対時
平均馬体重
432kg (最高:434kg)
(最低:428kg)
前走時馬体重434kg
POINT
ディープインパクト産駒らしいバランスの良い立ち姿。春はやや幼い印象を見せていたが、夏を越して秋を迎え、キ甲も伸びて更に見栄えするようになってきた。着実な成長が窺える。この秋3戦目となるが、消耗して細く見えるどころか全体にボリュームアップ。決して太めが残っているワケではなく、張りのある状態なので好感を持てる造り。勝ち負けまで期待できる。

キンショーユキヒメ

(牝5、栗東・中村厩舎)

メイショウサムソン
アップルティー
母父サンデーサイレンス
通算成績29戦6勝
重賞勝利 18年福島牝馬ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
507kg (最高:518kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重508kg
POINT
牝馬ながら馬体重500キロを超す大型馬。胸前、トモの筋肉が発達しているのは勿論のこと、父メイショウサムソン譲りの大きな腹袋を持ち、内臓面もしっかりしている。前掛かりになるような厳しい展開でこそ強さを発揮するタイプで、裏を返せば究極の瞬発力勝負は苦手とする。ペースはなるべく流れて欲しいところ。気温の下降により少しずつ冬毛が伸び始めているが、馬体の張り自体はパンとして良い状態をキープ。力は発揮できそうだ。

クロコスミア

(牝5、栗東・西浦厩舎)

ステイゴールド
デヴェロッペ
母父ボストンハーバー
通算成績24戦5勝
重賞勝利 17年アイルランド府中牝馬(G2)
連対時
平均馬体重
414kg (最高:428kg)
(最低:402kg)
前走時馬体重432kg
POINT
父の産駒らしくコンパクトにまとまった馬体。430キロほどと小柄ながらフレームに対して大きなトモの筋肉を備えており、力強い後躯の造り。数字以上にパワーを秘めた馬だ。立ち写真は札幌記念以来で、間に府中牝馬Sを挟んではいるが、全体的に今回のほうが肉付き良く立派に見せており、馬格を考慮するとボリュームアップは純粋に好材料と捉えて良いだろう。下腿部には血管も浮き上がり、筋肉の張りも上々。昨年2着と好走した舞台で巻き返しに期待。

スマートレイアー

(牝8、栗東・大久龍厩舎)

ディープインパクト
スノースタイル
母父ホワイトマズル
通算成績33戦9勝
重賞勝利 17年京都大賞典(G2)
16年サンスポ杯阪神牝馬S(G2)
16年東京新聞杯(G3)
14年サンスポ杯阪神牝馬S(G2)
連対時
平均馬体重
466kg (最高:476kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重480kg
POINT
ディープインパクト産駒らしいバランスの良い体型。8歳を迎え筋肉量が少しずつ減り始めており、全盛期と比較して全体的に細身に映るようになってきた。年齢的に上積みは見込みづらいものの、シルエットはそのまま維持している点は立派。現状の造りならスピード勝負にならない中距離以上があっているだろう。馬体の張りもキープしており、状態自体は悪くない。地力でどこまでやれるか。

ノームコア

(牝3、美浦・萩原厩舎)

ハービンジャー
クロノロジスト
母父クロフネ
通算成績5戦3勝
重賞勝利 18年紫苑ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
446kg (最高:456kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重456kg
POINT
春先はハービンジャー産駒の特徴ともいえる緩さを残す体つきだったが、夏を越して一段階成長。身長が伸びたことによりキ甲が抜け、全体のシルエットも整ってきた。クビさしは平均より長めで、胴周り^脚の長さを考慮しても、やはり中距離がベストの舞台。まだトモの肉付きに若干の頼りなさを残すものの、良化の一途を辿っていることは間違いない。芦毛のため毛艶や馬体の張りが判別しづらいが、毛並みが整っていることから体調面も不安なし。上位争いに期待している。

フロンテアクイーン

(牝5、美浦・国枝厩舎)

メイショウサムソン
ブルーボックスボウ
母父サンデーサイレンス
通算成績22戦2勝
連対時
平均馬体重
459kg (最高:474kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重474kg
POINT
全体に筋肉量が多く、数字以上に大きく見せる馬。父譲りの立派な腹袋を備えており、底力の必要な展開も苦にしない。イメージ的にもスピード勝負はあまり向かない体つきなので、単純に距離が延びるのはプラスに働きそうだ。下腿部には血管が網目状に浮き上がっており、筋肉の張りは引きキープしている。胸前~前腕もスジがハッキリと確認できるように磨き上げられた体つきで、ココ目標に仕上げられてきたことが分かる。好勝負できると見た。

ミスパンテール

(牝4、栗東・昆厩舎)

ダイワメジャー
エールドクラージュ
母父シンボリクリスエス
通算成績11戦5勝
重賞勝利 18年サンスポ杯阪神牝馬S(G2)
18年京都牝馬ステークス(G3)
17年ターコイズステークス(G3)
連対時
平均馬体重
502kg (最高:506kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重506kg
POINT
500キロ超の大型牝馬だが、素軽さを感じさせる非常にバランスの良いシルエットで、パワーだけでなくスピードも兼ね備えた形。背中が短く腹側が長い『長駆短背』で、かつトモ脚が長い。瞬発力に長けた上で良い脚も持続して使えそうな体型だ。距離はある程度延びても対応は出来るが、シルエット的に最も向いていると思われるのはやはりマイル前後。2200mもこなせなくはないが、本質的には得意距離では無いと見た。馬体の張りや毛艶は上々で、体調面に不安なし。叩き2戦目で巻き返しを。
今週のイチオシ

モズカッチャン

(牝4、栗東・鮫島厩舎)

ハービンジャー
サイトディーラー
母父キングカメハメハ
通算成績12戦4勝
重賞勝利 17年エリザベス女王杯(G1)
17年サンスポ賞フローラS(G2)
連対時
平均馬体重
471kg (最高:476kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重484kg
POINT
元々の体型的に背中がやや垂れているように見える馬だったが、歳を重ねることによってすっかり解消。キ甲から背中、腰角~仙骨のラインが美しく、いよいよ本格化してきた印象を受ける。トモは丸みを帯びていて筋肉量も豊富で、今回立ち写真のある馬の中では一番立派に見える。今回は府中牝馬Sをパスして札幌記念からの直行となるが、全体に休み明けは全く感じさえない造りで、毛艶も黒光りして体調も良さそうだ。状態面と絶対能力を考慮して、この馬が最も勝ち馬に近い存在と見ている。

リスグラシュー

(牝4、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
リリサイド
母父American Post
通算成績15戦3勝
重賞勝利 18年東京新聞杯(G3)
16年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
439kg (最高:460kg)
(最低:428kg)
前走時馬体重460kg
POINT
晩成型が多いハーツクライ産駒の中では比較的完成度の高いほうで、良い意味で若駒の頃からシルエットが大きく変わらない。キ甲も抜けてバランスの良い体型をキープしており、胸前の筋肉も隆々と盛り上がって馬体重以上の力強さを感じさせる。毛艶、馬体の張りともに申し分のない状態ではあるが、豊富な筋肉量も相まって胴がやや詰まって見えるため、現状はマイル路線のほうが合っているイメージ。距離さえ克服できれば勝ち負けに食い込んで来ても不思議無い。

レイホーロマンス

(牝5、栗東・橋田厩舎)

ハービンジャー
スズカローラン
母父サンデーサイレンス
通算成績21戦3勝
連対時
平均馬体重
411kg (最高:420kg)
(最低:406kg)
前走時馬体重426kg
POINT
420キロ前後の小柄な馬だが、ココに来て全体的に肉付きが良くなってきた印象。身長の割に脚が長く、伸びやかなフォームで走るのが特徴。ゆえに、距離はある程度あったほうが力を発揮できるタイプ。同時に小回りよりも広々としたコースが合っており、京都の外回りコースでも好走実績があるのは好材料。トモにもハッキリと大きなスジが浮いており、5歳秋を迎えて本格化の気配。毛艶も上々で牝馬同士なら侮れない1頭だろう。

レッドジェノヴァ

(牝4、美浦・小島茂厩舎)

シンボリクリスエス
コロンバスサークル
母父ホワイトマズル
通算成績14戦5勝
連対時
平均馬体重
491kg (最高:502kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重486kg
POINT
腰高な造りは父シンボリクリスエス譲りで、骨格は父方の血統が色濃く出ていると考えて良いだろう。牝馬ながら胴周りの造りがゆったりとしており、中長距離以上が本質的に合っている距離と見た。前走時から栗東に滞在して調整されているが、毛艶や馬体の張りも上々で当地の水にも慣れてきたのではないだろうか。肋骨が薄っすらと感じ取れるように1週前にして理想的なボディコンディションをキープ。このまま行けば本番に良い状態で送り出せそうだ。勝ち負けまで期待できる。
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