日経新春杯

京成杯

アフリカンゴールド

(セ5、栗東・西園厩舎)

ステイゴールド
ブリクセン
母父Gone West
通算成績14戦4勝
連対時
平均馬体重
463kg (最高:468kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重464kg
POINT
全体的にシャープな印象があり、肩のラインが寝ているため長距離適性が高い。骨格に対して立派なトモを有しており、後躯の構造はなかなか力強い。腹周りはふっくらと見せているのは元々の体型。昨年このレースで大敗しているものの、高速決着よりは時計を要する条件の方が合っているイメージで、冬の京都は馬場がマッチすると見ている。当時は去勢前で気性面の問題もあったため、度外視して良いだろう。若干冬毛が伸びているが、光沢は感じられ体調自体は良さそう。
今週のイチオシ

サトノガーネット

(牝5、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ビートリックスキッド
母父Victory Note
通算成績16戦5勝
重賞勝利 19年中日新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
431kg (最高:440kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重440kg
POINT
背中が短く、腹側が長く後躯に向かって引き締まった形をしており、身体の伸縮性に秀でた瞬発力タイプ。牝馬らしい華奢な体型で、スピードの持続力が問われる展開よりも、やや時計が掛かるくらいの競馬が合っている。同じコースのエリザベス女王杯でもメンバー上位の脚は使っていて、舞台適性は高い。3歳時から30キロほど馬体重を増やしていて、骨格・筋肉ともに完成の域に入ってきた印象。日経新春杯はコンパクトな450キロ台の馬が連覇しているため、十分にやれていいはず。

タイセイトレイル

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
マザーウェル
母父シンボリクリスエス
通算成績21戦4勝
連対時
平均馬体重
486kg (最高:494kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重486kg
POINT
ハーツクライ産駒らしい胴をゆったりと見せる構造。長距離への適性はもちろん、持続力勝負に強そうな体型だ。飛節も真っ直ぐに伸びた直飛で、長く良い脚を繰り出せる構造。若干ボテッと見せている腹周りは、母父シンボリクリスエス由来の大きな腹袋。上がりが掛かるレースが本質的には合っているイメージだ。京都の坂は「ゆっくり登って、ゆっくり下る」がセオリーも、この馬の場合には下りの途中から勢いを付けるくらいの仕掛けが良いのではないだろうか。銭型が背中に浮いているように代謝が良さそうで、好仕上がりだ。

メロディーレーン

(牝4、栗東・森田厩舎)

オルフェーヴル
メーヴェ
母父Motivator
通算成績14戦2勝
連対時
平均馬体重
339kg (最高:340kg)
(最低:338kg)
前走時馬体重340kg
POINT
前走時の馬体重が340キロ。規格外の小さな馬だが、バランスが整っているためか横見での立ち写真では意外と小ささを感じさせない。他馬との比較でどうしても胴や脚の長さが短いため、ストライドを伸ばして距離を稼ぐのには限界がある。一方で骨格に対して胸が深く、心肺機能の高さが窺える。菊花賞は淀みないペースから最後のスタミナ比べになったので、道中で展開が緩まずにスタミナを要する流れになれば浮上の目も。若干冬毛が伸び始めているが、競走能力には影響しないはず。この馬なりに馬体の張りも感じさせ、力を出せる状態に整った。

レッドジェニアル

(牡4、栗東・高橋忠厩舎)

キングカメハメハ
レッドアゲート
母父マンハッタンカフェ
通算成績8戦2勝
重賞勝利 19年京都新聞杯(G2)
連対時
平均馬体重
482kg (最高:484kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重486kg
POINT
背中側が短く見える胴の造りをしていて、腹周りのラインも後躯に向かって引き締まっている。瞬発力に秀でた体型で、四肢をスラっと見せているため長距離への適性も高い。溜めて良さが出るタイプなので、3角の坂をゆっくりと下り、直線勝負に持ち込める京都外回りはこの馬のスタイルに合っているのだろう。素軽さがあるので高速決着への適性を感じるも、蹄底に厚みがあるので時計の掛かる決着になってもある程度は対応できそう。休み明けでも肋骨が薄っすらと浮き上がって、馬体の張りも上々。

ロードヴァンドール

(牡7、栗東・昆厩舎)

ダイワメジャー
ジャズキャット
母父Storm Cat
通算成績30戦4勝
連対時
平均馬体重
487kg (最高:504kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重500kg
POINT
全体的にがっしりとした体型の持ち主。パワータイプの馬体構造で、高速決着よりも時計の掛かる条件のほうが良さそう。骨格的に2000mあたりがベストのイメージだが、以前よりも筋肉の付き方がなだらかになって来ているので、現状2400mくらいの距離が良いのかもしれない。全盛期と比較すると能力のピークは過ぎた印象があるも、馬体の張りは年齢を感じさせない。スジも浮き上がっていて状態自体は良さそう。腹周りは立派に見せるタイプだが、もうひと絞りできればなお良い。

ヴィアメント

(牡3、美浦・鹿戸雄厩舎)

キングカメハメハ
ダイワズーム
母父ハーツクライ
通算成績4戦1勝
連対時
平均馬体重
481kg (最高:482kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重482kg
POINT
バランスの良い体型で、シルエットは正方形に近い。父キングカメハメハが主張している骨格で、前後にやや詰まっている。クビの周辺にもっと筋肉が付いてくれば、よりマイラー志向が強くなってくるはず。距離に関してはマイルがベストの印象も、2000mはこなせる範囲と考えていいだろう。繋ぎが立ち気味で、長さも平均からやや短め。前走で不良馬場に対応した点も納得できる。毛艶は上々で、筋肉の輪郭も明瞭に浮き上がっている。2ヶ月ぶりの実戦でも太め感はない。

ウインカーネリアン

(牡3、美浦・鹿戸雄厩舎)

スクリーンヒーロー
コスモクリスタル
母父マイネルラヴ
通算成績4戦1勝
連対時
平均馬体重
478kg (最高:486kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重486kg
POINT
背中と胴周りをゆったりと見せており、持続力に長けた体型をしている。前走は逃げて2着と好走しているように、先行策からの押し切りがベターか。腹袋が大きく発達していて、どっしりとした重心が特徴的。パワーを要する条件が合っており、中山への適性は高いと見ている。飛節の折りが深く脚の回転も速いため、小回りコースでこそ持ち味が生きるはずだ。前走比で右前蹄が接着装蹄になっており、蹄自体も薄い。パワータイプではあるものの、馬場は綺麗な方が良さそうだ。若干冬毛が伸びてきているが、毛艶は光沢がある。休み明けでも力を出せる態勢。

スカイグルーヴ

(牝3、美浦・木村厩舎)

エピファネイア
アドマイヤセプター
母父キングカメハメハ
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
440kg (最高:440kg)
(最低:440kg)
前走時馬体重440kg
POINT
前走時の馬体重は440キロ。牝馬らしいサイズだが、胴周り・クビさし・四肢の長さが目立つため、数字以上に馬体を大きく見せている印象。雄大なストライドが持ち味で、広いコースでノビノビと走らせてこそ造りが生きるはずだ。素軽く、かつフレームに対して一定以上の筋肉量を有しているため、スピードの持続力勝負に強い。かなりの素質を秘めるも、器用さが求められる小回りコースはあまり向いていない。京成杯は時計も掛かり気味になるため、前走時と真逆の条件にどこまで対応できるか。トモには大きなスジも浮き上がっていて、デキに関しては問題なしだ。

ゼノヴァース

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
リズムオブライト
母父Beat Hollow
通算成績3戦1勝
連対時
平均馬体重
462kg (最高:462kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重462kg
POINT
四肢が短く、馬体の重心が低め。クビ周りの構造からも力強さを感じさせ、全体にガッシリとした印象がある。腹周りも膨らみがあり、母父は腹袋が大きいことで知られるサドラーズウェルズ系。母方の血が色濃く出ていると同時にディープ産駒の軽さも有しており、芝のマイル~2000mあたりが主戦場となるはずだ。基本的にパワータイプで、スピードの持続力勝負になりやすい東京よりも中山向き。京成杯へのレース適性は高いと見ている。前駆に対して後躯はまだまだ肉付きが良くなりそうだが、血管が浮き上がっているように張りは十分。
今週のイチオシ

ヒュッゲ

(牡3、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ムーンライトダンス
母父Sinndar
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
472kg (最高:472kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重472kg
POINT
非常にバランスが良い馬体で、キ甲から背、尻にかけてのラインが美しい。胴に十分なゆとりがありながら、長躯短背で背中側がやや短く映る、理想的な構造。スピードにまかせた単調な逃げではなく、タメての逃げで最後にひと脚使うような競馬をイメージできる。仮に逃げない競馬になった場合でも対応できそうだ。立ち写真を見た印象では、この世代の中でも指折りの素質を感じる。筋肉量はまだまだ増えてくるはずだが、現時点でもトモの張りは抜群に良く、下腿部には太い血管が浮き上がっている。肋骨が感じ取れるようにシャープな仕上げで好印象。

ロールオブサンダー

(牡3、栗東・橋口慎厩舎)

エピファネイア
ミッキーハナコ
母父アドマイヤムーン
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
485kg (最高:486kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重506kg
POINT
仙骨の角度が地面と水平に近い「平尻」で、トモの横幅が広い。ギアチェンジが要求される切れ味勝負よりも、淡々としたスピードの持続力勝負に向いた構造だ。胴もゆったりとした造りで、先行スタイルはこの馬に合っている。腹周りに丸みがあり、腹袋が大きい造りは母父アドマイヤムーンも同様で、直線に急坂がありパワーを要する中山コースは良いはずだ。半腱半膜様筋にスジが浮き上がり、馬体の張りはなかなかのモノ。腹周りに余分な肉も感じられず、休み明けとは思えないほど引き締まった好仕上がり。

日経新春杯

京成杯

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