日本ダービー勝利の法則を発見!『2強』で鉄板は早計だ!…競馬JAPAN

今週のイチオシ

アブレイズ

(牝3、栗東・池江寿厩舎)

キズナ
エディン
母父ジャングルポケット
通算成績2戦2勝
重賞勝利 20年フラワーカップ(G3)
連対時
平均馬体重
478kg (最高:480kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重480kg
POINT
牝馬らしい素軽さを感じさせつつ、骨格に対して筋肉量が豊富で見栄えのする立ち姿。肩の角度がやや傾斜しており、ストライドもしっかり伸びる。胸の深さも十分で心肺機能も高い。2400mへの距離延長は問題なさそうだ。スピードを秘めているため先行して結果を残しているものの、体型的にはタメも利きそうで、終いに鋭い脚も使えるはず。皮膚を薄く見せているように馬体の張りは抜群。毛艶も黒光りしていて体調の良さが伝わってくる。

ウインマリリン

(牝3、美浦・手塚厩舎)

スクリーンヒーロー
コスモチェーロ
母父Fusaichi Pegasus
通算成績4戦3勝
重賞勝利 20年サンスポ賞フローラS(G2)
連対時
平均馬体重
454kg (最高:460kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重450kg
POINT
数字以上に肉付きの良い体型で、胸前や肩周りなどしっかりと筋肉が主張している造り。特に腹周りはしっかりと膨らみがあって逞しく、父スクリーンヒーローの特徴が感じられる。腹袋の発達している馬は上がりが掛かるようなタフな展開に強く、前走は淀みない流れがマッチした印象だ。近年のオークスは締まった流れになることが多いため、この馬にとっては好材料と言えるだろう。レースを重ねるに緩さが抜け、輪郭がハッキリと浮き上がってきた。毛艶も良く、好タイムで駆けた後でも反動を感じさせない、好仕上がり。

ウーマンズハート

(牝3、栗東・西浦厩舎)

ハーツクライ
レディオブパーシャ
母父Shamardal
通算成績5戦2勝
重賞勝利 19年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
456kg (最高:456kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重460kg
POINT
全体に筋肉量が豊富で、ボリューム感のある馬体。背中が短く、一瞬の切れ味勝負で弾けそうな伸縮性を感じる。飛節の折りが深く、後肢の回転も速い。瞬間的な加速力は世代でも随一だ。肉付きが良い分、重心がどっしりしており、全体のシルエットも正方形に近い。距離はマイル以下が合っている印象だけに、2400mへの距離延長をどうこなすかがカギ。純粋な筋肉量や馬体の張りは桜花賞時よりも良く見せている。前走大敗のダメージも無さそうで、力を出せる状態にあると見た。

クラヴァシュドール

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ハーツクライ
パスオブドリームズ
母父Giant’s Causeway
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
448kg (最高:450kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重442kg
POINT
胴長体型の馬が多いハーツクライ産駒の中では、比較的全体にまとまりがあるタイプ。背中が短めな造りで瞬発力勝負に向いた体型と言っていいだろう。しっかりと筋肉量を保ちつつ、牝馬らしい素軽さもあって見栄えがする好馬体だ。決して窮屈な造りではないため、2400mの距離自体はこなせそう。気性的に入れ込みやすく、馬体が減ってしまうタイプのため、前走時よりも全体にふっくらしている点は好印象。輸送を考慮した造りでありながら、肩周りや後肢には血管や大きなスジが浮き上がっているように馬体の張りも上々。前走時と同様に良い状態をキープしている。

サンクテュエール

(牝3、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
ヒルダズパッション
母父Canadian Frontier
通算成績4戦2勝
重賞勝利 20年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
450kg (最高:454kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重456kg
POINT
胸前やトモ、付くべきところにしっかりと筋肉が付いている印象で、特にトモの膨らみは目を見張るモノがある。瞬発力タイプに多い斜尻でありながら、横幅が広く筋肉量豊富。後躯で強く地面を蹴って推進力に活かせそうな体型だ。伸縮性に優れた胴の造りで、決め手比べにも強い。全体的にパワーやスピードに優れたマイラータイプの印象が強いため、2400mの距離は長いと感じる。距離克服がカギになるだろう。毛艶は光沢があって美しく、皮膚を薄く見せるほど馬体の張りも申し分ない。ハードな競馬の後でも疲れを感じさせない、抜群の仕上がりと言っていいだろう。

スマイルカナ

(牝3、美浦・高橋祥厩舎)

ディープインパクト
エーシンクールディ
母父Distorted Humor
通算成績6戦3勝
重賞勝利 20年フェアリーステークス(G3)
連対時
平均馬体重
416kg (最高:420kg)
(最低:414kg)
前走時馬体重416kg
POINT
全体に牝馬らしいシャープな印象のある立ち姿。クビが短めでピッチの利く走りをすることができるため、重馬場でも力を発揮できたが、蹄が薄いので本質的には良馬場でこその印象。決して筋肉質なタイプではないものの、後躯の半腱半膜様筋にスジが浮き上がっているように、推進力を感じさせる造り。素軽いスピードタイプで将来的にはマイル以下が主戦場になりそうだ。チューリップ賞の立ち姿と比較してムダ肉が削げ、よりアスリートらしい形になってきた。細すぎない上でしっかりと絞れた、理想的な仕上がり。
今週のイチオシ

デアリングタクト

(牝3、栗東・杉山厩舎)

エピファネイア
デアリングバード
母父キングカメハメハ
通算成績3戦3勝
重賞勝利 20年桜花賞(G1)
連対時
平均馬体重
465kg (最高:466kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重466kg
POINT
エピファネイア産駒には胴をゆったりと見せる持続力タイプが多い中、この馬は前後に程よいまとまりがあって伸縮性がありそうな造り。飛節の折りも「くの字」に折れている曲飛で、一瞬の加速も速く瞬発力に優れている。一方でバランスが良く、窮屈さを感じさせない点は好印象。総合力、素質の高さは疑う余地がなく、2400mの距離も問題なくこなせるだろう。今回は関東への初輸送となるが、腹周りもふっくらと見せて余力十分。道悪で上がりが掛かるタフな競馬の後でも、筋肉のボリューム感は前走以上に映り、まだ上積みがありそう。桜花賞以上のパフォーマンスも期待できる。

デゼル

(牝3、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
アヴニールセルタン
母父Le Havre
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
470kg (最高:472kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重468kg
POINT
父ディープインパクト譲りの斜尻直飛で、鋭い脚を長く使える構造。四肢をスラっと見せており、ストライドもしっかり伸びる。2400mへの距離延長は問題なさそうだ。脚元に目を向けると、接地面積の広い「ベタ蹄」で、良馬場のスピード勝負に向いていそう。高速決着で力を出せそうな一方、雨は割り引いて考えたい。まだ全体に幼さが残る体つきでありながら、スイートピーSでも結果を出しているため素質は相当高いと見ている。より皮膚の薄さを感じさせるようになってくれば本物。この完成度でどこまでやれるか注目したい。

ホウオウピースフル

(牝3、美浦・大竹厩舎)

オルフェーヴル
ツルマルワンピース
母父キングカメハメハ
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
468kg (最高:478kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重478kg
POINT
兄ブラストワンピース同様にゆったりとした胴周りで、持続料勝負に強いタイプ。その中で牝馬らしい素軽さも秘めており、兄よりも切れ味勝負への対応力を秘めている。前向きで行きたがる気性は依然として課題になるが、体型的に距離延長はプラスに働きそう。折り合いが付けば楽しみな存在。一戦ごとに馬体重を増やしているが、肋骨が薄っすらと感じ取れる理想的な仕上がりで、太め感は全く無い。後肢の下腿部を見ると、網目状に太い血管が浮いており、筋肉の張りも更に良化している。毛艶もピカピカで、見た目から伝わる状態面に関しては前走以上と言っていい。

マジックキャッスル

(牝3、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソーマジック
母父シンボリクリスエス
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
428kg (最高:432kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重424kg
POINT
430キロほどの小柄な馬だが、付くべきところにしっかりと筋肉が付いており、数字以上に横見は存在感がある。骨格のフレームに対して筋肉量が多いため、胴は詰まり気味。溜めて末脚が切れる瞬発力タイプの造りで、シルエットも正方形に近く短距離志向が強め。持ち前の切れ味はマイル戦以下で本領を発揮しそう。今回は2400mの距離がカギになりそうだ。前走に引き続き馬体の張りは上々で、今回も全体に筋肉の輪郭が浮き上がっている。大敗後でも力を出せそうな良い状態に仕上がっている。

マルターズディオサ

(牝3、美浦・手塚厩舎)

キズナ
トップオブドーラ
母父Grand Slam
通算成績6戦3勝
重賞勝利 20年チューリップ賞(G2)
連対時
平均馬体重
440kg (最高:444kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重440kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。体の伸縮性に優れている上、飛節も「曲飛」に分類されるカーブを描いた造りのため、後肢の回転が速い。鋭く切れる末脚こそ最大の武器であり、溜めて良さが出る。440キロほどの馬体でもトモの肉付きは素晴らしく、強いキックで地面を蹴れそうな、力強い立ち姿。胴が詰まった体型のため、距離はやはりマイル戦がベストの印象。オークスでは後方一気は難しいため、ある程度の位置で流れに乗ってタメを利かせた競馬が理想的。ハードな競馬の後でも毛艶や馬体の張りは良好で、ダメージは無さそう。
今週のイチオシ

ミヤマザクラ

(牝3、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
ミスパスカリ
母父Mr. Greeley
通算成績5戦2勝
重賞勝利 20年デイリー杯クイーンC(G3)
連対時
平均馬体重
458kg (最高:464kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重470kg
POINT
胸が深めで心肺機能が高そうな体型。もともとの骨格を考慮してもまだキ甲が伸び切っていないため、ややシルエットは腰高に映る。全兄にあたるマウントロブソンらも同時期は華奢な体つきをしていたため、本質的に晩成傾向が強い血統なのだろう。馬体のバランスはまだまだ良化の余地がある。とはいえ既に重賞を制しているように、絶対能力そのものはかなり高いはず。窮屈な造りではないため距離延長も問題なさそう。蹄底に厚みがあるため、多少馬場が渋っても不安なし。筋肉の輪郭は前走以上と言って良く、状態に関しては上向いてきている。
今週のイチオシ

リアアメリア

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
リアアントニア
母父Rockport Harbor
通算成績4戦2勝
重賞勝利 19年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
472kg (最高:482kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重478kg
POINT
立ったフォルムが美しく、四肢をスラっと見せてバランスが良い。肩の角度もあって心肺機能も高く、ストライドが伸びる走法で距離延長は問題なし。飛節はややカーブを描いており、一瞬の加速力に優れつつ、長く良い脚を維持できる理想的な造り。柔軟性に富んだ鋭い瞬発力が武器で、水準以上の決め脚を要するオークスでもしっかりと末脚を発揮できそう。馬体のボリューム感は前走以上で、皮膚を薄く見せている点も好印象。毛艶も光っており、代謝の良さが伝わってくるほど状態も良さそう。薄っすらと肋骨が浮いている理想的なボディコンディションで、仕上がりは上々。
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