【有馬記念】昨年はアーモンドアイが大敗!波乱含みの暮れの大一番に伝わる複勝率80%の鉄板データとは!?…競馬JAPAN

追い切りの動きなども踏まえたイチオシ馬、特注馬は金曜日に公開します!

有馬記念

ホープフルS

オーソリティ

(牡3、美浦・木村厩舎)

オルフェーヴル
ロザリンド
母父シンボリクリスエス
通算成績6戦4勝
重賞勝利 20年アルゼンチン共和国杯(G2)
20年テレビ東京杯青葉賞(G2)
連対時
平均馬体重
501kg (最高:512kg)
(最低:494kg)
前走時馬体重512kg
POINT
背中と腹側のラインが平行に近く、胴周りをゆったりと見せている。典型的な持続力タイプで、長く脚を使う展開が合っていそう。500キロを超える馬格を有しており、立派なフレームに豊富な筋肉量、パワー比べになる中山も問題なし。肉付きの良いタイプであるが、優れた心肺機能を持ち、前走も好位押し切りV。トモの発達も目立ち、安定した先行力がある点も魅力的。休み明けを一叩きされ、全体に引き締まってきた印象。今回、立ち写真では弥生賞ぶりに両前蹄が接着装蹄になっている。能力発揮にどれほどの影響があるかは未知数も、蹄の状態は前走時の方が良かったか。筋肉の張り感は前走と同程度で、十分に力を出せる状態に整っている。

オセアグレイト

(牡4、美浦・菊川厩舎)

オルフェーヴル
ブルーダヌーブ
母父Bahri
通算成績16戦5勝
重賞勝利 20年ステイヤーズS(G2)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:496kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重496kg
POINT
四肢をスラっと長く見せる体型で、胴周りにも伸びが感じられる。クビさしも細めで長く、全体的に素軽い体つき。前走で3600mのステイヤーズSを制しているが、馬体面からもかなりの長距離適性が伝わってくる。距離は長ければ長いほど良く、直飛で飛節もしっかりと伸び切る造りをしており、持続力勝負にも強い。スタミナを要する流れになれば、このメンバー相手でも侮れない1頭と言えるだろう。冬場でも毛艶が非常に良く、筋肉の輪郭もハッキリと浮いて見える。 中2週での参戦も、腹周りをふっくらと見せていて好印象。

カレンブーケドール

(牝4、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソラリア
母父Scat Daddy
通算成績12戦2勝
連対時
平均馬体重
466kg (最高:472kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重474kg
POINT
3歳時と比較してグングン成長しており、坂路トレーニングが増えたこともあって、筋肉質な体型へと変化。胸が深く心肺機能の高い馬で、オークスでも2着した実績のある馬だが、肉付きが良くなってきたことで現状は中距離ベストの印象。コーナーが6回あるので乗り方一つで克服は可能も、本質的に2500mは気持ち長い。重馬場での好走歴こそあるものの、ベタ蹄で本質的には綺麗な馬場、高速決着が向いているタイプ。良馬場でこそ全能力を出せるはず。季節的に冬毛が伸びやすい体質で見栄えはしないが、アップで見ると血管もしっかり浮いていて、力を出せる状態に整った。
今週のイチオシ

キセキ

(牡6、栗東・角居厩舎)

ルーラーシップ
ブリッツフィナーレ
母父ディープインパクト
通算成績26戦4勝
重賞勝利 17年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
497kg (最高:508kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重508kg
POINT
やや腰高に映るシルエットは父ルーラーシップ譲り。キングマンボ系らしい豊かなトモを有しており、6歳秋を迎えてもフィジカル面での衰えは感じられない。胴周りにゆとりのある構造で、長く良い脚を繰り出すことのできる持続力タイプ。前走のような逃げる競馬も理解できるし、宝塚記念のようなマクる競馬でも力を出せる。脚質問わず、リズム良く運べるかが能力発揮の分かれ道と言っていいだろう。現状の造りではパワー勝負の方が良さそうな印象で、中山替わりは好材料。これが秋4戦目とは思えないほど消耗度が少なく、毛艶・馬体の張りは抜群。昨年はフランス帰りで5着と健闘したが、1週前立ち姿の印象は今年の方が上。好調をキープしている。

クロノジェネシス

(牝4、栗東・斉藤崇厩舎)

バゴ
クロノロジスト
母父クロフネ
通算成績12戦6勝
重賞勝利 20年宝塚記念(G1)
20年京都記念(G2)
19年秋華賞(G1)
19年デイリー杯クイーンC(G3)
連対時
平均馬体重
447kg (最高:464kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重464kg
POINT
2~3歳時比較して明らかに肉付きが良くなって、全体に逞しい体つきへと変化してきた。それでも牝馬らしい素軽いフォルムは健在。天皇賞(秋)では東京競馬場でのスピード勝負にもしっかりと対応。改めて高い能力を示した。胸が深く、心臓や肺など心肺機能に関する部位が大きく発達している印象。圧勝した宝塚記念と同様に、有馬記念はラスト4F勝負になりやすく、優れた心肺機能を必要とするレース。条件的には前走よりも今回の方が合っている。1週前立ち姿の時点で良化の余地を残していた前走と比較して、全体に迫力が増し、パワーアップしてきた印象。秋2戦目で型通り上向いてきたと見て良さそうだ。

サラキア

(牝5、栗東・池添学厩舎)

ディープインパクト
サロミナ
母父Lomitas
通算成績19戦4勝
重賞勝利 20年アイルランド府中牝馬(G2)
連対時
平均馬体重
447kg (最高:456kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重450kg
POINT
背中側が短く、腹側のラインが後肢に向かって引き締まった体型。牝馬らしい素軽さ、一瞬の切れが武器と言える馬体で、溜めて末脚を活かすような競馬が合う。シルエットが正方形に近いので、本質的に距離はマイル~2000mが合っていそう。それでも前走は気持ち長いと感じた2200mでも僅差の2着に追い込んでおり、充実度の高さが窺える。有馬記念で直線一気はなかなか厳しいものの、前が速くなってしっかりと脚を溜めることができれば、末脚がハマる可能性も。季節的に冬毛が伸びてきていて見栄えこそしないものの、G1激走後でもボリューム感ある馬体を維持できている点は好印象。順調そのもの。

バビット

(牡3、栗東・浜田厩舎)

ナカヤマフェスタ
アートリョウコ
母父タイキシャトル
通算成績7戦4勝
重賞勝利 20年朝日セントライト記念(G2)
20年ラジオNIKKEI賞(G3)
連対時
平均馬体重
455kg (最高:462kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重450kg
POINT
とにかく筋肉量が豊富で、特に胸前は盛り上がるように発達していて実に力強い。トモも横幅が広く丸みを帯びており、強いキックで大きな推進力を生み出せそう。胴はやや詰まり気味。走法的にはピッチが利く走りで、更に立派な後躯を有しているためテンのスピードも速く、安定した先行力に繋がっている。母父のタイキシャトルが強く出ている印象で、スピード勝負に向いている印象。マイル戦でも通用しそうな筋肉質な体つきで、2500mの距離でもまだ長い印象。心肺機能の高さでどこまで粘れるか。近2走と比較してやや毛艶に物足りなさは感じるものの、逞しい馬体はしっかりとキープできている。

フィエールマン

(牡5、美浦・手塚厩舎)

ディープインパクト
リュヌドール
母父Green Tune
通算成績11戦5勝
重賞勝利 20年天皇賞(春)(G1)
19年天皇賞(春)(G1)
18年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
482kg (最高:490kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重478kg
POINT
このメンバーに入っても際立つほどバランスの良さが光る。父譲りの長躯短背で、胴周りも窮屈に見せておらず、中距離から長距離まで幅広いレンジをこなせる。馬体重は470~490キロほどを推移しているが、筋肉の発達が目立ち、数字以上の存在感がある。父ディープインパクト譲りの「斜尻直飛」は理想的な造りと言っても過言では無く、鋭い脚を長く使える構造。持続力勝負になりやすい有馬記念への適性も高いはずだ。前走時の立ち姿も高いレベルで整っていたが、今回も冬場であることを感じさせない、抜群の毛艶を披露している。下腿部にも血管がハッキリと浮き上がり、馬体の張りも申し訳ない。
今週のイチオシ

ブラストワンピース

(牡5、美浦・大竹厩舎)

ハービンジャー
ツルマルワンピース
母父キングカメハメハ
通算成績15戦7勝
重賞勝利 20年アメリカジョッキーC(G2)
19年札幌記念(G2)
18年有馬記念(G1)
18年新潟記念(G3)
18年毎日杯(G3)
連対時
平均馬体重
530kg (最高:546kg)
(最低:520kg)
前走時馬体重550kg
POINT
前走時は過去最高馬体重の550キロ。数字が示す通りかなりの大型馬で、骨格の大きさ、筋肉量ともに豊富。背中と腹側のラインが平行に近く見える体型で、胴周りをゆったりと見せている。飛節の角度は真っ直ぐに伸びた「直飛」であり、いずれも長く良い脚を繰り出すのに適した構造だ。パワー溢れる馬体の分、スピード勝負には向かない印象で、時計の掛かりやすい中山への舞台替わりは好材料。雨で上滑りするような馬場は良くないが、ある程度時計が掛かる馬場はピッタリ。近走は結果が出ていないが、馬体のコンディションも悪くなく、今回は一度使ってグッと引き締まって来た雰囲気。一昨年の覇者でもあり、得意の舞台ならまだ見限れない。

ペルシアンナイト

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績28戦4勝
重賞勝利 17年マイルチャンピオンS(G1)
17年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:500kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重500kg
POINT
500キロ前後の馬体重が示すように筋肉質な馬体で、力強さが伝わってくる。背中が短く、腹側のラインが長く見える瞬発力タイプ。一瞬の切れが武器で、インや馬群を割って伸びるような競馬が得意。本質的に2500mの距離は長いと見ているが、有馬記念はコーナー6回の分、上手く立ち回れば距離を克服しても驚けない。瞬発力勝負が得意なので、ペースはスローの方が力を出せそう。やや時計の掛かる馬場が合うイメージで、年末の馬場もこの馬にとっては悪くない。6歳暮れでも衰えは全く感じさせず、引き続き馬体のコンディションは良好だ。

ミッキースワロー

(牡6、美浦・菊沢厩舎)

トーセンホマレボシ
マドレボニータ
母父ジャングルポケット
通算成績22戦5勝
重賞勝利 20年日経賞(G2)
19年七夕賞(G3)
17年朝日セントライト記念(G2)
連対時
平均馬体重
482kg (最高:494kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重478kg
POINT
※出走回避 地面に対して垂直に伸びた「直飛」が特徴的。父トーセンホマレボシ、その父ディープインパクトも同様の造りをしており、飛節が伸び切るために長く良い脚を使うことができる。胴周りも十分に伸びがあり、一瞬の切れ味よりも持続力を活かした競馬が合っている印象。今年3月には今回と同じコースの日経賞を制覇。軽さよりもパワーが前面に出ているため、高速決着よりは時計の掛かる競馬が合っており、この条件は中山芝2200mと並んでベストに近い条件と言えそう。前走よりも筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がっている印象で、使って状態は上向き。前走以上のパフォーマンスに期待。

モズベッロ

(牡4、栗東・森田厩舎)

ディープブリランテ
ハーランズルビー
母父Harlan’s Holiday
通算成績14戦4勝
重賞勝利 20年日経新春杯(G2)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:484kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重480kg
POINT
付くべきところにしっかりと筋肉が付いている点は、父ディープブリランテ同様。前駆の肉付きが良く、前脚の掻き込みが強そう。時計の掛かる馬場も問題なくこなせそうだ。筋肉量が豊富な一方、四肢に十分な伸びがあって、切れよりは持続力勝負に向いたタイプ。2500mの距離も問題なし。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、長く脚を使う展開に強そう。3着に好走した宝塚記念同様に、有馬記念も持続力タイプ向きのレースで、適性は高いはず。今回は休み明けでの出走となるが、決して太くは映らないし、力は十分に発揮できそうな状態に仕上がっている。

ユーキャンスマイル

(牡5、栗東・友道厩舎)

キングカメハメハ
ムードインディゴ
母父ダンスインザダーク
通算成績18戦6勝
重賞勝利 20年阪神大賞典(G2)
19年新潟記念(G3)
19年ダイヤモンドS(G3)
連対時
平均馬体重
486kg (最高:500kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重498kg
POINT
父から受け継いだ豊富な筋肉量と、持続力・長距離適性を感じさせる、ゆったりとした胴周りが特徴的。長丁場での活躍が目立つ馬だが、胸の深さがあって心肺機能が高く、また中距離でも通用するスピード能力を秘めている。柔軟性があって素軽さも秘めているタイプなので、パワー重視の中山がどうかも、急坂のある阪神でも勝利を収めており、力は発揮できそう。持続力が問われるレースの質自体は合っていると見た。この馬の立ち姿で良く見えたのは昨年の天皇賞(秋)、ジャパンC。今回はその時には及ばないものの、秋3戦目で疲れも感じさせず、状態はキープできている印象。

ラヴズオンリーユー

(牝4、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績9戦4勝
重賞勝利 19年優駿牝馬(G1)
連対時
平均馬体重
460kg (最高:474kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重486kg
POINT
バランスの整った骨格が何よりの持ち味で、絶対能力が高く、競馬センスに優れている。舞台を選ばずに力を発揮できるタイプであるが、背中がやや短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっているため、本質的には瞬発力を活かした競馬が合っていると見た。前走は溜めて差す競馬で3着と好走。この馬の持ち味がしっかりと発揮された。胸も深く、心肺機能も高い。体型的に2500mの距離は問題なくこなせそう。持続力を問われるレースではあるものの、この馬に関しては末脚を伸ばすことに徹する競馬に期待。季節的に毛艶は見栄えせず、最も良く見せたオークス出走時には及ばない印象。それでも馬体はしっかりキープできているし、当日の気配も注意したい。

ラッキーライラック

(牝5、栗東・松永幹厩舎)

オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
通算成績18戦7勝
重賞勝利 20年エリザベス女王杯(G1)
20年大阪杯(G1)
19年エリザベス女王杯(G1)
18年チューリップ賞(G2)
17年阪神ジュベナイルF(G1)
17年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
502kg (最高:522kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重522kg
POINT
立派なフレームに見合う立派な筋肉が付いて、競走馬としてのピークを迎えている印象。シルエットのバランスがかなり良くなり、オールラウンダー感が出てきた。エリザベス女王杯は早めに動いて押し切ったが、飛節の折りが深い「曲飛」で、本来はインコースから鋭い脚を繰り出せる瞬発力が最大の武器。鞍上の絶妙な仕掛けもあったにせよ、強い競馬だった。馬の状態が充実しているからこそできたパフォーマンスと言えるだろう。2500mは気持ち長い印象で、内枠を引いてロスなく立ち回る競馬が理想的か。季節的に立ち姿が見栄えしない点は問題なし。馬体の張りも引き続き良好だ。

ワールドプレミア

(牡4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
マンデラ
母父Acatenango
通算成績8戦3勝
重賞勝利 19年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:484kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重482kg
POINT
胴が詰まり気味で切れ味を武器としていた全兄ワールドエースとはあまり似ておらず、背中が長く見える、胴長の造りをしている。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、パーツの造りを総合的に見ても、長く良い脚を使わせて持ち味が活きる持続力タイプと言っていいだろう。菊花賞、昨年の有馬記念はいずれも持続力が問われる流れになっていた。今年も同様の淀みないペースになればチャンス十分。前走は休み明けながら仕上がりは悪くなかったため、ガラリ一変とまではいかないものの、使って筋肉のボリューム感は出てきた。叩いたなりの上積みはありそうで、舞台も好転。マークしておきたい1頭だ。
今週のイチオシ

アオイショー

(牡2、美浦・中舘厩舎)

ロードカナロア
スイチョウカ
母父シンボリクリスエス
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
462kg (最高:462kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重462kg
POINT
筋肉質な馬体は父ロードカナロア譲り。父は胴が詰まり気味の体型をしていたが、本馬は母父シンボリクリスエスの影響で、胴にほど良い伸びがある。父親から受け継いだスピード・パワーを秘めつつ、中距離まで無難にこなせる。飛節の折りが深い「曲飛」で、後肢を速く回転させることができそう。小回りコースも合いそうな印象だ。成長余地を残しつつも、皮膚を薄く見せているように馬体の張りは上々。キャリア1戦ではあるが、G1でも十分にやれていい雰囲気を感じる。

アドマイヤザーゲ

(牡2、栗東・友道厩舎)

ドゥラメンテ
アコースティクス
母父Cape Cross
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
494kg (最高:498kg)
(最低:490kg)
前走時馬体重498kg
POINT
胴周りに伸びがあり、全体に素軽い体つきで、スピードを問われる競馬が合っているイメージ。胸の深さも十分で、心肺機能が高そう。今後、距離は延びても問題なくこなせそうだ。父ドゥラメンテも現役時代は胴周りに伸びがある体型をしていたので、馬体の造りは父似と言って差し支えないだろう。キ甲の辺りを見てもまだ背が伸びそうで、成長の余地を感じさせる。飛節は緩やかにカーブした造りで、後肢にはバネ感がある。追ってからいかにも切れそうなタイプ。毛艶に光沢があり、成長過程にありながらも筋肉の張りは上々。

オーソクレース

(牡2、美浦・久保田厩舎)

エピファネイア
マリアライト
母父ディープインパクト
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
471kg (最高:472kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重470kg
POINT
長躯短背の胴周りで伸縮性に優れつつ、程よく伸びのある体型。骨格バランスの良さが光る好馬体で、素質は相当高い。トモの容量も広く、付くべきところにしっかりと筋肉が付いている。胸の縦幅も広く、心臓・肺部分の大きさが目立つ。ペースが流れたとしても、心肺機能が高いので問題なく力を発揮できそう。総合力の高さが武器で、G1のココでも当然注目の1頭だ。冬場でも毛艶に光沢があり、代謝の良さが伝わってくる。1週前の段階でムダ肉無く引き締まっており、抜群の仕上がりと言っていいだろう。

シュヴァリエローズ

(牡2、栗東・清水久厩舎)

ディープインパクト
ヴィアンローズ
母父Sevres Rose
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
437kg (最高:438kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重436kg
POINT
後肢は仙骨が傾斜した「斜尻」と飛節が真っ直ぐに伸びた「直飛」の構造で、父ディープインパクトと同じパーツの構造。小さめの頭部とバランスの整った骨格、牡馬の中では小柄な馬格と父の特徴をしっかり受け継いでいる印象だ。体型的に2000mへの距離延長も問題なくこなせそう。430キロ台の馬ではあるものの、付くべきところにしっかり筋肉が付いているため、数字ほど小ささを感じさせない。ココから大きくシルエットが変わることは無さそうだが、まだ成長の余地も残している。毛艶は良好で、馬体の張りも上々。力を出せる状態に整った。

タイトルホルダー

(牡2、美浦・栗田徹厩舎)

ドゥラメンテ
メーヴェ
母父Motivator
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
471kg (最高:472kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重470kg
POINT
横幅が広く、容量豊富なトモが印象的。キングマンボ系の特徴とも言える造りで、高いスピード能力の器を秘めていると言っていい。現状でも立派な筋肉が付いているものの、これから更に中身が詰まってきそうだ。この豊かな後躯と、やや短めの四肢、ピッチの利きそうな詰まり気味の胴が相まって、スタートから小気味いい逃げ脚を繰り出すことができる。母父がサドラーズウェルズ系のモティヴェイターで、腹袋も大きい。底力を要するタフな競馬にも対応できそう。馬体に光沢が感じられるように、冬場でも見栄えする好馬体。太め感もなく、キッチリと仕上がっている。

ダノンザキッド

(牡2、栗東・安田隆厩舎)

ジャスタウェイ
エピックラヴ
母父Dansili
通算成績2戦2勝
重賞勝利 20年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
508kg (最高:520kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重520kg
POINT
父ジャスタウェイに似たゆったりとした胴周り。新馬からの2戦ではメンバー最速の上がりをマークしているが、一瞬の切れというよりは長く脚を使えそうなタイプ。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、こちらも持続力勝負に向いた形。一方、筋肉の質感からは柔軟性も伝わってくるので、33秒台の速い上がり勝負にも難なく対応できる。胸の深さも十分で、心肺機能も高そう。ノビノビと走らせた方が良いタイプなので、今回はコーナー4つの中山コースがカギになる。晩成型の父同様に成長余地を残しつつ、ムダ肉無くスッキリと仕上がっており、毛艶・馬体の張りも申し分ない状態に仕上がっている。

ホールシバン

(牡2、栗東・高橋忠厩舎)

パイロ
サマリーズ
母父Hard Spun
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
499kg (最高:502kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重502kg
POINT
非常に肉付きの良い馬体で、胸前から肩周り、前駆の発達が目立つ。前の掻き込みが強そうで、近2走はダート戦を快勝。純粋なパワーという点では、メンバー中トップの評価を与えられる。腹袋も父似で大きく膨らみがあり、どっしりとした重厚感がある。素軽いタイプが苦にするような上がりの掛かる馬場、展開でこそ強さを発揮するタイプだ。繋ぎにはある程度ゆとりがあるので、芝も全くダメとは言い難いものの、可能な限り時計は掛かる馬場になった方が良さそう。本質的にはやはりダート向き。肋骨がハッキリ浮き上がっているように、1週前時点で馬体も絞れて好仕上がり。

マカオンドール

(牡2、栗東・今野厩舎)

ゴールドシップ
ミリオンウィッシーズ
母父Darshaan
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
482kg (最高:482kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重484kg
POINT
全体に筋肉量が豊富でがっしりとした体型。特にトモの半腱半膜様筋にスジがハッキリ浮き上がっているように、2歳12月時点で後躯の発達は目を引くモノがある。強いキックで大きな推進力を生み出すことができそう。横幅も広く、このような形をした馬はスピード勝負に強い。初勝利を挙げた時にレコードタイムをマークしているように、時計勝負は得意と見て良いだろう。肉付きも良く、パワーを必要とするレースにも対応できそうだ。胸の深さも目立ち、心肺機能も高い。芦毛でも皮膚の薄さを感じさせるほど、筋肉の張りも十分。1勝馬だが侮れない存在。

ヨーホーレイク

(牡2、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
クロウキャニオン
母父フレンチデピュティ
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
496kg (最高:500kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重500kg
POINT
父譲りの斜尻直飛で、ディープインパクト産駒らしいパーツの形をしている。父よりも胴に伸びがあって、切れよりも持続力を活かす競馬が合っているタイプ。前走時で500キロと雄大な馬格を有しているものの、余分な肉がほとんど無く、立ち姿は非常に素軽い。それでいて付くべきところに筋肉がしっかり付いていて、素質はG1のココでもトップクラスと言って良いだろう。キ甲が伸び切っておらず、シルエットもやや腰高に映るように、良化の余地もまだまだ残している。それでも毛艶や馬体の張りは申し分なく、力は問題なく発揮できるだろう。
今週のイチオシ

ランドオブリバティ

(牡2、美浦・鹿戸雄厩舎)

ディープインパクト
ドバウィハイツ
母父Dubawi
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
465kg (最高:466kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重464kg
POINT
バランスの整った骨格と、付くべきところに付いて立ち姿でも主張している立派な筋肉が印象的な好馬体。ディープインパクト産駒の中では比較的飛節がカーブしていて、後肢のピッチが利き、小回りコースへの適性が高そう。近走は先行して押し切り勝ちを収めているが、サッと速い脚を繰り出すこともできそうだ。肩周りの筋肉も隆起するように発達しており、460キロほどの馬体重以上に迫力がある。腹周りにも程よい重厚感があって、パワー比べになりそうな冬の中山芝2000mもマッチする印象。毛艶も抜群で、ムダ肉も一切感じられない。ココ目標にキッチリ仕上げられてきた。

有馬記念

ホープフルS

出走予定馬すべての立ち写真が掲載されるとは限りません。
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