骨格のバランスが整っていて、牝馬らしい素軽さを感じさせる。その一方で付くべきところにしっかりと筋肉が付いており、牡馬混合戦でも見劣らないスケール感がある。腹周りはややふっくらとしていて、上がりの掛かる消耗戦も苦にしない。体型的に天皇賞(春)の3200mは距離が長かったと思うのだが、それでも最後まで踏ん張って5着と健闘した辺り、かなりの底力を秘めている。今回距離短縮は好材料で、持続力を要求される中山芝2200mも合う。休み明けの分、叩いて張り感が増してきそうな雰囲気も、太め感はない。ひと追いでグンと引き締まってきそう。

ロードカナロア産駒の中では胴周りに伸びがあるタイプで、全体に素軽さが勝った馬体。中長距離で活躍している点も頷ける。薄っすらと肋骨が感じ取れるほどムダ肉が少ない一方、腹袋はやや膨らみがあって、母父ガリレオの影響も見受けられる。極端な上がり勝負になりづらい中山芝2200mは悪くない舞台といえそうだ。飛節は緩やかにカーブしていて、身体の柔軟性にも優れている。持ち前の決め手を発揮できるかがカギになりそうだ。今回は昨年の京都大賞典以来、11ヶ月ぶりの実戦となるが、見た目に太くは映らない。血管も浮き上がっていて、息さえ出来ていれば動けそう。

背中が短めに映る、伸縮性に優れた瞬発力タイプ。一瞬の加速力に優れており、スローからの決め手勝負に強い。中山芝2200mは持続力比べになりやすい舞台なので、速くなった流れについて行って、どこまで末脚を引き出せるか。6歳馬でも数を使われていないため、馬体は若く見える。キャリアを重ねても衰えは感じられない。牡馬としてはコンパクトなタイプで、休み明けでも比較的仕上がりやすい。今回もムダ肉無く引き締まっていて、秋初戦ということを考えれば上々のデキ。一方でココを使って更にパンプアップしそうな雰囲気もあり、次走も含めて覚えておきたい。

父ディープインパクト譲りの斜尻直飛、後肢そのものが長く、やや腰高に映るシルエット。良い脚を長く使う競馬が合っているタイプで、胴周りにも伸びがあり、持続力勝負に強そう。体型的には中距離馬のフォルム。2200mの距離、中山外回りの舞台適性も問題なし。スピードの問われるヴィクトリアマイルでも2着に入っているように、馬自身が充実していると見て良いだろう。休み明けでも馬体に太め感はなく、引き締まっている印象。毛艶も良好で体調が良さそう。ただ、筋肉の張り感は前走のほうが良く見えた。使って更に良化が見込めそう。

全体に細身に映る、牝馬らしい素軽さを感じさせる馬体。胴周りには程よく伸びがあり、立ち姿は馬体重以上に存在感がある。馬格がコンパクトでムダ肉が付いていないため、軽快な走りができると同時に、スタミナも消費しにくい。宝塚記念では10キロ馬体重を増やし、肉付きも良くなった。この馬なりにパワーアップしている。馬体のサイズ的にやや時計が掛かるくらいの馬場が合っており、当日の馬場傾向は要チェック。太めは残っていないが、今回は休み明けの分、大阪杯や宝塚記念時と比較して多少緩さは感じる。次を見据えた仕上がりといえそう。