長く競馬をしているが、関西圏がない競馬開催を経験した覚えがない。北海道シリーズの長い4カ月の出張で関西の競馬を離れていたシーズンはけっこうあったが、やっていないのは初めてではなかろうか。オリンピックとコロナの影響で首都圏を通行する開催はなしと決まったのだろう。

今週の新潟開催開幕週の重賞アイビスサマーダッシュは、新潟名物の千直競馬である。1200のワンターンの競馬と、どこまでも真っすぐの千芝ではここまで違うのかと思える結果が多い。

昨年の覇者、ライオンボスは1000mは5戦して全て連がらみ。1200mは3戦して8着が最高で、以前より対応できる様ではあるが別物と思っていい。鞍上の鮫島駿騎手は昨年は乗れず、今年こそであろう。 ラブカンプーの昨年は18着ドンジリ。これは休み明け緒戦も影響したし、枠順も1番は辛かった。今季は馬体もフックラ。アユツリオヤジの初芝でのパフォーマンスも魅力である。

ただ、いずれも枠が真ん中より外を引くに越したことはない。


【中京記念の回顧】

20年7/19(日)4回阪神6日目11R 第68回 中京記念(G3、芝1600m)
  • メイケイダイハード
  • (牡5、栗東・中竹厩舎)
  • 父:ハードスパン
  • 母:メイケイソフィア
  • 母父:キングカメハメハ

中京記念(G3)の結果・払戻金はコチラ⇒

TVはグリーンチャンネルを消音で。ラジオでFM京都を聞きながら競馬観戦の土日。画面では福島メイン、《福島TVオープン》が走る少し前。ウイン5の4つの結果を見せていた。中京記念を終えて1票の的中者が残っている。函館記念のアドマイヤジャスタ、そして少し前に終わった中京記念のメイケイダイハードをもクリアして残った一人、1票である。

1番人気レジェーロと2番人気トゥラヴェスーラの2頭がほぼレースを支配し、後ろをシャットアウトして勝ち馬はまずは順当に決まった。おそらく的中したと思えた。4億6千万をゲットしたかと。だが、的中者なしでキャリオーバーのウイン5であった。

ただ一人の権利保持者は最後は何を買ったのであろうか。気になる結末で真相を是非に知りたいものである。最後も穴を買ったのだろうか。それにしても、いやはや、世の中には千里眼の様な人がいるものだと感心する。

しかし、この結果はどうだ。競馬に携わる者として、この勝ち馬達を予想できたか。中京記念、馬場が荒れ気味だから外枠が良かった。いやいや、3着のエントシャイデンは内から伸びて来ている。大外のケイアイノーテックの伸び脚より勝っていた。

何よりも驚いたのはミッキーブリランテの競馬っぷりだろう。中団で少し馬群の切れ目の処にいたミッキーブリランテ。メイケイダイハードがその後ろを追走していたが。4角手前からスルスルと前へ出て行った。それも出し抜け気味で勢いが他の馬と違って、これはやられたと思った。

ギルデッドミラーには51キロだから福永騎手は乗れなかったのだと推測したのだが、こちらを選んだのかと悔やむ瞬間が続く。だがあと少しで後続に呑まれた。そしてその後ろを追走していたメイケイダイハードが先頭に出て粘る粘る。

競馬専門紙を後で読むと、メイケイダイハードは稽古は過去ベストを坂路で出している。酒井学騎手は稽古にも乗っていないテン乗りでの快挙。最終週は荒れる、のジンクス通り。今週のテーマは人気薄だった様だ。