サートゥルナーリアが58キロを背負う。定量56キロでG1馬は2キロ増。皐月賞馬のサートゥルナーリアには仕方ない斤量だ。昨年の最優秀3歳牡馬、まして鞍上は2戦2勝のルメール。確かに左廻りでは1番人気のダービー4着、2番人気の昨秋の天皇賞では6着。

だがダービー時のゲートでは、潜ったことで大きな不利が生じた。スタートで致命傷な出遅れである。そして天皇賞時は力みでスタートも決まらず、直線でも外へ膨れ気味とスミヨンは語っている。全て自身の気持ちが問題であるのも確かだが、たった2戦でのキャリアで左廻りがダメの結論は早過ぎる。何と言っても今は無観客競馬。パドックから馬場入りと大歓声の声援を受けることはない。いつもよりリラックスして臨めるはずである。

あとは空模様、《春に三日の晴れはなし》と火曜朝から雨が降り、週末も土曜後半は雨予報。残らねばいいのだが。中京芝は悪くなると外を廻らざるを得ず、背負う分が不利になる。だがここは負けられない!


マルターズディオサ
【チューリップ賞の回顧】

20年3/8(日)1回阪神3日目11R 第27回 チューリップ賞(G2)(芝1600m)
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土曜日は中京競馬へと出かけた。エレベーターでも何でもスムーズ。ファンファーレがあれほど大きな音とは思わなかった。実況中継もスタンドに響いてうるさいほど。早めに帰れて阪神メインのチューリップ賞は自宅のグリーンチャンネルで観る。パドックから馬場入りと全て問題なく、レシステンシアがここも勝って桜花賞へ行くのだろうと思っていた。

レースが進み直線へ入って来た時の手応えから、あそこから前走みたいに離して行くのだろうと見ていると外のマルターズディオサに先んじられ、内のクラヴァシュドールにも抜かれる始末。前回の後塵を浴びさせた馬2頭が激戦をしているのに惜しくもない3着に唖然として、ゴール過ぎまで言葉が出なかった。あまりにも淡白な負け方でもあった。

PVを何度何度も見る。スタートを決め、先手を取って行く。が、内ラチ沿いでなく数頭分のスペースを空けての先行だ。2Fぐらいそのまま行き、カーブへ入る手前ぐらいから内へ進路を取る。ゆったりな先行で、前半3Fが35.1と阪神JF時に比べても1秒以上も遅い。2番手モズアーントモー、3番手にマルターズディオサが上がって、内の4番手にクラヴァシュドール。このまま進み、あと6Fを通過する時には、外からマルターズディオサがモズアーントモーの前に出て2番手。レシステンシアに並ぶぐらいの勢いだ。内のクラヴァシュドールもレシステンシアの直後まで迫る勢い。こちらはもう仕掛け気味。

あと300で3頭が急接近。外のマルターズディオサは鞍上の左ステッキが入る。だがまだ中のレシステンシアは追わない。あと200が近づいて追い出したが、その時には左右2頭が少し前へと出た感じさえあった。前回の様に他馬が来る前に追い出してリードを広げる競馬ではなく、今回のテーマは追い出しをゆっくりだったのか。マルターズディオサの鞍上は前走で離されたから早めの仕掛けをしたはず。これで桜花賞のスタンスは決まった。混戦模様の桜花賞だ。