アパパネで牝馬クラシック2冠を目指す!
2010/5/14(金)
国枝栄調教師
-:オークスに出走を予定しているアパパネに関して、国枝栄調教師にお聞きします。よろしくお願いします。
国:よろしくお願いします。
-:まずは前走の桜花賞、レースを振り返っていただけますか?
国:桜花賞は枠順も良かったし、ジョッキーも折り合いを上手くつけて乗ってくれて、良い競馬が出来たんじゃないかと思っています。
-:レース後のアパパネはどのような調整をされて来ましたか?
国:レースが終わって、次の火曜日の4月13日に美浦へ戻って、4月いっぱいは少し軽めに調整してきました。それで5月に入ってからエンジンをかけて、という感じです。
-:なるほど。坂路や馬場で調整をされて。

国:はい。それで5月5日に坂路で51.4、先週末がウッドチップコースで73.6、今日がポリトラックで67.1ですね。これから週末にまた少しやって、来週に最終追い切りという形になります。
-:この中間の追い切りで、特に注意をしていた点はどんなところになりますか?
国:まあ、今日の調教でもそうでしたけど、フラットコースで先行馬を置いてその後ろにつける形で、折り合うような練習をしてきました。
-:それはオークスの2400メートルという距離を考えてのものですね。
国:そうです。距離延長がありますからね。もうレースを何度か使って体の方は出来ていますから、鍛えるというよりは、レースの流れに適した調教をしようと思いました。
-:その狙いに対して、アパパネの動きはいかがですか?
国:良いですよ。特に今日は良かったですね。マサヨシ(蛯名正義騎手)を乗せて調教をやりましたけど、凄くスムーズでしたし、終いもしっかりスッといきましたからね。伸びも折り合いも全然問題ありませんでした。
-:なるほど。ちなみに来週の最終追い切りはどのような予定をお考えですか?
国:問題が無ければ、今日と同じくらいのところは、それなりにやるつもりです。それで本番、という感じです。
-:先生の厩舎では、これまで過去2回オークスに挑戦されていますが、先生はオークスに対してどのような印象をお持ちですか?
国:オークスは、やはり府中の2400メートルというコースですから、3歳牝馬にとってはやはりキツい競馬かな、という風に見ていますよ。ただ、みんなが同じ条件ですからその中から優劣が出るわけで、基本的には桜花賞で活躍した馬がオークスでもそれなりに活躍出来ているんじゃないかな、と思っています。
-:確かに、桜花賞とオークスの順位は連動する印象がありますよね。
国:まあ例えば、桜花賞でバンバン逃げてスピードで押し切った馬なら「どうかな?」という気はしますけどね。普通に競馬をするようなタイプの馬なら問題ないと思いますよ。桜花賞で活躍した馬がオークスでは全く活躍出来なかった、というケースは少ないんじゃないですかね。
-:何かよっぽどのアクシデントが無ければ、大丈夫だろう、と。
国:そうそう。普通に回ってくれば問題ないと思いますよ。

-:その桜花賞も勝ったわけですし、楽しみですね。
国:そうですね。有力馬の一頭であることは間違いないと思います。
-:なるほど。その3歳牝馬にとってはキツい競馬と思われるオークスですが、アパパネにとっての強みはどんなところにあると思われますか?
国:やはり順調に来ていることでしょうね。あとは、マイルですけど東京で2回も走って馬場も経験していますし、そういうところも強みじゃないでしょうか。
-:以前お聞きしたときに「コントロールしやすい」というお話があったと思いますけど、そういったところも強みになりそうですね。
国:そうですね。利口で、人の言うことをよく聞ける馬ですから、そういうところも重要だと思います。
-:特に不安点は無さそうですね。
国:ありませんね。気になるところは無く、良い感じで来ています。あとは残りの日を順調に過ごしていきたいと思います。
-:分かりました。2冠達成、期待しています。今日はありがとうございました。
国:ありがとうございました。

|
||
|
■最近の主な重賞勝利 |
||
|
10年桜花賞をアパパネで制し、念願のクラシック初制覇を達成した。今週のオークスにはそのアパパネを送り込み、牝馬クラシック2冠を狙う。 |







