今年はJRAで活躍中のC.デムーロ騎手再び!
2012/2/24(金)
クリスチャン・デムーロ騎手
-:そして、ドナウブルーで挑んだ京都牝馬Sは、見事!重賞初勝利となりましたが、レースを振り返ってください。
C:スタートはあまりよくなかったですが、すぐに好位に行けました。最後の4コーナーで仕掛けて、スペースが開いたので入って行ったんです。そうしたら開いていたスペースが狭くなってしまって、一瞬は勝てないかと思いました。でも、少しヒヤッとしましたが、ドナウブルーの瞬発力のおかげでなんとか勝つことができました。
-:ドナウブルーはそれだけ瞬発力があるということですね。
C:反応もいいですし、瞬発力もある。それにいいスピードも持っています。
-:ドナウブルーはディープインパクト産駒ですが、現役時代のディープインパクトは知っていますか?
C:はい。DVDでレースも見ていますし、ゲームも好きなので、ディープは良く知っています。ゲームでも凄く強いですよ。でもダートは走らないね(笑)。
-:日本に来られてから、ディープインパクト産駒に乗られる機会も多いと思いますが、お父さんに似た感触はありますか?
C:そこまで比較したことはないけど、とても能力がある産駒が多いと思います。
-:ディープの産駒は細身の馬が多いです。見た目からはパワフルさは感じないと思うのでクリスチャンの好みではないのかと思いました。
C:確かに大きい産駒を出すイメージはありませんね。ドナウブルーも大きくないですがバネがあるし、背中の筋肉がとてもいいです。
-:それがあの瞬発力の特徴なんですか?
C:そうですね。仕掛けた時のトモの力強さとか。
-:クリスチャンは芝とダートだと、どちらが好きですか。
C:芝の方が好きですね。
-:ダートは砂を被るのが嫌ですか?
C:はい。思っているより顔に砂が当たると痛いんですよ。
-:じゃあ、クリスチャンの馬券は芝で買ったほうが良さそうですね。
C:そう……かもしれない(笑)。でも、馬の能力があれば気にならないですよ。
-:その年で若くしてイタリアのリーディングジョッキーになりましたが、以前と何か変えた点はありますか。
C:そうですね……、常に技術を向上させようと努力はしています。
-:他のジョッキーもみんな向上心を持っていると思いますが、若いクリスチャンがイタリアで成功した理由は何ですか。
C:「キセキ」かな?
-:何か持っているんでしょうね。
C:兄のミルコはすごいジョッキーだし、幼い頃からいつも彼を見ているのが大きいのかもしれませんね。
-:そんなミルコとクリスチャンの違いはどこですか?
C:ミルコは気持ちの切り替えがとても上手い。ボクは少し考え過ぎてしまうことがあります。レースの後で、上手く乗れなかったときに考え込んでしまうんですよ。
-:気持ちのスイッチの切り替え方はわかってきましたか。
C:いや、これが自分のスタイルなので、無理に変えようとは思っていません。
-:競馬に対して真面目なんですね。
C:周りがボクのレースについて、どう思っているか聞きたいですね。いろんな人の意見を聞いてみたい。気持ち的には常に競馬に入り込んでいます。
-:その自身のレースであったり、日本のレースを家で振り返ることはできるんですか?
C:グリーンチャンネルで見ていますよ。
-:熱心ですね?
C:ハイ(笑)。
-:今後のスケジュールを教えてください。日本で短期免許期間を終えたら、イタリアで騎乗されることになりますか?
C:3月の2週目まで免許があるので、それまで日本で騎乗して、そのあとイタリアに帰ると思います。
-:イタリアでまたリーディングを目指すのですね。
C:そうなればいいですね。
-:では、最後に…、将来はどこまでの騎手になりたいですか?
C:ランフランコ・デットーリとキーレン・ファロンを足して2で割ったような騎手になりたいです。もちろんミルコが一番ですけど(笑)。
-:将来は凱旋門賞など世界で活躍するジョッキーになりたいと。
C:そうなれるように頑張ります!世界のビッグレースで乗っていきたいですね。今は大好きな日本で頑張っているので応援してください。
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兄は日本の競馬ファンにもお馴染みのミルコ・デムーロ騎手。09年に祖国・イタリアでデビューすると、デビューイヤーは年間45勝。2年目はウンベルト・リスポリ騎手に次ぐ年間153勝をマーク。そして、昨年は222勝を挙げて、イタリア・リーディングに輝いた。 |