現役関係者コラム

松田幸春の競馬なんでも相談室

ついに出ました!2億円!!
夢のようですね…。私も挑戦したくなりましたョ。夏競馬でWIN5がますます熱くなる予感がします。

さて宝塚記念ですが、年度代表馬・ダービー馬さらに超良血馬が参戦した阪神競馬場は人で埋め尽くされてスゴイ盛り上がりでした。レースはナムラクレセントが馬ゴミを嫌って行った分、2200mのペース(前半58秒7)としては少し早いかなと思いましたが、直後につけたアーネストリーが最後まで持たせてレコードというオマケ付でゴールし、これまでほとんどのレースでコンビを組んでいた佐藤哲騎手をはじめ、馬主・調教師・厩務員が一体となった結果として勝利の女神が微笑んだのだと思います。

最後の直線にかけたファン投票1位のブエナビスタは上がり最速(34秒5)も届かず。しかし、堂々たるレースぶりでした。また3着エイシンフラッシュ、応援していたルーラーシップも結果は残念でしたが秋が楽しみです。

季節はすっかり夏。人間でも暑くなってくると熱射病、夏負けなどを耳にします。競走馬はさらにムシ暑いのが苦手です。熱射病は炎天下や風通しの悪い厩舎、換気の悪い馬運車での長距離輸送など原因は様々ですが、人間とあまり変わらない症状になります。夏負けも同じ様な感じで、暑さによる疲労と睡眠不足が主な原因だと考えられます。見た目では眼の周りの毛が抜けて黒くなり、汗の出が悪くなります。日本では少ないですが、東南アジアなどの熱帯地方では、熱射病や夏負けに似たドライコートという病気もあるそうです。

夏場、牝馬は牡馬より強いと言われますが、元来体の作りが全く違うためです。牝馬は筋肉が柔らかく、仔を生むためホルモンの分泌が違うので熱に強いのです。しかし、牡馬は全くの正反対なんです。各厩舎でも夏場には色々と対策を練ります。厩舎内にミストシャワーを設置したり、水素水などを与えたりもするのです。



(写真…角居厩舎にお願いしました)