
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
馬の毛色について
2011/7/20(水)
なでしこJAPANがやってくれました!
今大会では彼女達の華麗なパス回しだけではなく、負けた相手を敬う姿や、澤選手の試合後に用意された椅子を汚さない様に立ったままインタビューを受ける姿勢なども評価された事を、同じ日本人として誇りに思いました。また、最後の最後まで笑顔でプレーし、楽しんでいた事がすごく印象的でした。日本に暗いニュースが続く中、ドバイWC優勝のヴィクトワールピサに続き、スポーツ界で良いニュースがあった事を心より嬉しく思います。
サッカーもそうですが、やはり今は女子が強いですね。
先週行われたアイビスサマーダッシュでもエーシンヴァーゴウが優勝し、牝馬が7連覇となりました。関係者の皆様おめでとうございます。
今回は、皆様よりご質問がありました馬の毛色についてお話させていただきます。
馬の代表的な毛色は栗毛(クリゲ)・栃栗毛(トチクリゲ)・鹿毛(カゲ)・黒鹿毛(クロカゲ)・青鹿毛(アオカゲ)・青毛(アオゲ)・芦毛(アシゲ)・白毛(シロゲ)の8種類です。
体毛の他に体の表面に生えている短い毛を被毛といい、前髪・たてがみ・尾などの長い毛を距毛(キョモウ)や長毛(ちょうもう)と呼んでいます。
栗毛 代表馬(テイエムオペラオー)
被毛は黄金色・赤褐色まで色合いに濃淡(のうたん)があり、前髪などの長毛は濃いものがあっても、黒くはなりません。また長毛の色が淡くなって白色に見える馬もいます。
栃栗毛 代表馬(サッカーボーイ)
被毛は黒味がかった黄褐色から黒味の非常に濃いものまでありますが、決して黒色になることはありません。また、長毛は被毛より濃いものから、白色に近いものまであります。
鹿毛 代表馬(ディープインパクト)
被毛の色は明るい金色から赤みがかった褐色まであります。また長毛と四股の下部は黒色です。
黒鹿毛 代表馬(ヴィクトワールピサ)
被毛の色合いは、黒味がかった赤褐色であり、目の周り・わき・下腹などや、内股は褐色です。長毛と四股の下部は黒色です。
青鹿毛 代表馬(マンハッタンカフェ)
全身黒色で、目および鼻の周辺、わきなどはわずかに褐色です。
青毛 代表馬(シーザリオ)
被毛も長毛も黒色で、青鹿毛との違いは、目の周辺や鼻の周辺の毛色を見て判断する事が多く、蹄(てい=爪)は黒色である事が特徴です。
芦毛 代表馬(オグリキャップ)
原毛色は栗毛・鹿毛または青毛で、被毛全体に白色毛が混ざり、年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなるのが特徴です。生まれた時は原毛色にわずかに白色毛が混ざっているだけで、直ちに芦毛と判断するのは難しいのです。
白毛 代表馬(ユキチャン)
被毛は全体がほとんど白色であり、わずかに有色の斑紋(ハモン)および、長毛を有するものもあります。目が青色の場合もあり、皮膚はピンクで一部に色素を有するものがあります。芦毛との違いは生時にすでに全体が白色を呈していることです。
余談ではありますが、ヨーロッパでの重賞勝利馬には鹿毛が多く、アメリカでは栗毛が多く結果がでています。その理由は昔のイギリスでは鹿毛の馬以外は競走馬登録を受け付けない風習があったためです。その子孫達が鹿毛の魂を繋いでいるのでしょう。
私の髪の毛の魂は息子達には伝わって欲しくないものですが…。
今大会では彼女達の華麗なパス回しだけではなく、負けた相手を敬う姿や、澤選手の試合後に用意された椅子を汚さない様に立ったままインタビューを受ける姿勢なども評価された事を、同じ日本人として誇りに思いました。また、最後の最後まで笑顔でプレーし、楽しんでいた事がすごく印象的でした。日本に暗いニュースが続く中、ドバイWC優勝のヴィクトワールピサに続き、スポーツ界で良いニュースがあった事を心より嬉しく思います。
サッカーもそうですが、やはり今は女子が強いですね。
先週行われたアイビスサマーダッシュでもエーシンヴァーゴウが優勝し、牝馬が7連覇となりました。関係者の皆様おめでとうございます。
今回は、皆様よりご質問がありました馬の毛色についてお話させていただきます。
馬の代表的な毛色は栗毛(クリゲ)・栃栗毛(トチクリゲ)・鹿毛(カゲ)・黒鹿毛(クロカゲ)・青鹿毛(アオカゲ)・青毛(アオゲ)・芦毛(アシゲ)・白毛(シロゲ)の8種類です。
体毛の他に体の表面に生えている短い毛を被毛といい、前髪・たてがみ・尾などの長い毛を距毛(キョモウ)や長毛(ちょうもう)と呼んでいます。
栗毛 代表馬(テイエムオペラオー)
被毛は黄金色・赤褐色まで色合いに濃淡(のうたん)があり、前髪などの長毛は濃いものがあっても、黒くはなりません。また長毛の色が淡くなって白色に見える馬もいます。
栃栗毛 代表馬(サッカーボーイ)
被毛は黒味がかった黄褐色から黒味の非常に濃いものまでありますが、決して黒色になることはありません。また、長毛は被毛より濃いものから、白色に近いものまであります。
鹿毛 代表馬(ディープインパクト)
被毛の色は明るい金色から赤みがかった褐色まであります。また長毛と四股の下部は黒色です。
黒鹿毛 代表馬(ヴィクトワールピサ)
被毛の色合いは、黒味がかった赤褐色であり、目の周り・わき・下腹などや、内股は褐色です。長毛と四股の下部は黒色です。
青鹿毛 代表馬(マンハッタンカフェ)
全身黒色で、目および鼻の周辺、わきなどはわずかに褐色です。
青毛 代表馬(シーザリオ)
被毛も長毛も黒色で、青鹿毛との違いは、目の周辺や鼻の周辺の毛色を見て判断する事が多く、蹄(てい=爪)は黒色である事が特徴です。
芦毛 代表馬(オグリキャップ)
原毛色は栗毛・鹿毛または青毛で、被毛全体に白色毛が混ざり、年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなるのが特徴です。生まれた時は原毛色にわずかに白色毛が混ざっているだけで、直ちに芦毛と判断するのは難しいのです。
白毛 代表馬(ユキチャン)
被毛は全体がほとんど白色であり、わずかに有色の斑紋(ハモン)および、長毛を有するものもあります。目が青色の場合もあり、皮膚はピンクで一部に色素を有するものがあります。芦毛との違いは生時にすでに全体が白色を呈していることです。
余談ではありますが、ヨーロッパでの重賞勝利馬には鹿毛が多く、アメリカでは栗毛が多く結果がでています。その理由は昔のイギリスでは鹿毛の馬以外は競走馬登録を受け付けない風習があったためです。その子孫達が鹿毛の魂を繋いでいるのでしょう。
私の髪の毛の魂は息子達には伝わって欲しくないものですが…。

プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。