先週は台風11号に襲われた週となりました。電車は遅れ、飛行機も欠航が続き、まさに嵐となりました。トレーニングセンターがある栗東では以前の大雨程の被害はなかったにせよ、かなりのダメージを受けましたよ。競馬でも前日発売が無くなるなど影響も出ましたしね。そんな嵐の後には、とうとう皆様も待ちに待っていた梅雨明けとなりました!梅雨明けが来ると次に楽しみになるのは、なんと言っても27時間テレビですね(笑)。我が家ではビデオを取ってまで見る恒例のテレビとなっており、今年は99の岡村さんがホンキーマンとなり、沢山のことに挑戦するのも非常に楽しみとなっております。

そんな楽しみの27時間テレビの前に、競馬のお話をしましょう(笑)。台風で影響の出た中京競馬とは反対に少しの雨で済んだ北海道では函館記念が行われました。過去に同レース3連覇をしたエリモハリアーが誘導馬に選ばれたレースとなり、1番人気には今までの実績により最大斤量のエアソミュールが選ばれました。その次には巴賞での逃走劇で人気を集めたマイネルミラノが選ばれました。しかし、勝利を収めたのは3番人気に推奨された函館リーディング爆走中の、競馬界のホンキーマン岩田君騎乗のダービーフィズでしたね。

ダービーフィズ

スタート直後から良いポジションに自然と付けると、周りにも競りかけられることなく楽に内ラチを背負い、そのままの勢いで追い出し重賞初制覇となりました。今までも注目を集めていた馬が能力を開花させた瞬間でしたね。しかし、今回のレースは馬の力と言うよりも岩田君のペースやレースを読む力の鋭さが光ったレースだったと思います。函館リーディングを爆走していることもあり、気持ち的にも余裕があったことからなのか、レースでは何をやっても上手く行ったという感じだったのではないでしょうか。そして、2着に入ったハギノハイブリットはよく頑張りましたね。クラシックでも注目していた馬ですが、少し不調期に入ったかなと思いましたが、藤岡康太騎手の見事な手綱捌きでの復活で今後がまた楽しみになりました。

ダービーフィズ

1番人気に推奨されたエアソミュールは少し残念なレースとなりましたね。スタート後に引っかかることを考え、内にいれたところまでは良かったですが、向正面では徹底的なマークに合い、外に出すことができず、それにより仕掛けたいタイミングでも仕掛けられなかったことが敗因のひとつと言ってもいいと思います。それだけではなく、昔と比べると馬も変わってきたなと思いますね。体が少し重くなり、気性的にも荒々しいところが少なくなってきた気がします。ゴールドシップやオルフェーヴルにも言えましたが、この様に闘志をむき出しにして走る馬が大人しくなると、やはりどうしてもレースで力を発揮できませんからね。これは調教でどうこうできることではないので、馬自身の精神面が再度燃え上がることを願っています。

そんな函館もとうとう今週で最後となります。函館の街には、多くの競馬ファンが集まってくれていたため、非常に残念ではありますが、最後に大きな花火を馬券で上げてもらいたいと思います。そんな花火馬券となるのか函館2歳Sが行われます。まだまだ2歳のため能力差というよりも仕上がりの良さがレースに大きな影響を及ぼすため、非常に荒れる可能性があるレースとなっています。

その中でも注目はドナルチアになるでしょうね。前走でも楽な形で追走するとスピードの違いを見せての勝利でしたし、函館を経験していることもプラスに働くのではないでしょうか。そして、次点ではブランボヌールが挙げられます。こちらも函館を経験し、仕上がりの良さがありますし、期待できるのではないでしょうか。しかし、どちらにしても2歳戦ばかりは難しいですし、逆に言えば荒れる馬券になるかも知れません。是非、自分の勘を信じて皆様にはトライして欲しいと思います。

最終週となる中京では中京記念が行われます。こちらもメンバーの力が拮抗しているだけに荒れる馬券に期待を膨らませています。そして、台風の影響も伴い、更に柔らかくなった馬場を見ると、馬の力プラス馬場適性が大事になってくるのではないでしょうか。そう考えると荒れた馬場を経験し、結果を出している馬となると、やはりカレンブラックヒルに注目が集まるのではないでしょうか。更に言えば同じ左回りの東京ではG1も勝っているだけに注目が集まります。しかし、レッドアリオンも気になるところではありますし、スマートオリオンの初マイルにも初めてでも見せつけてくれる可能性に期待しています。最後の中京・函館でどの様な波乱が起きるか!皆様の本気馬券を期待しています!
合言葉は27時間テレビ(笑)。