
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
GⅠレースに続々と名乗り!
2011/9/15(木)
近所のスーパーに北海道のさんまが並びました。北海道出身の私は何かにつけ、この北海道産にとても弱いのです。鉛青色に光る短力を塩焼きし、大根おろしとスダチを添えて季節をほおばる。これぞまさしく秋!
秋競馬が開幕して1週目が終わりましたが、夏場に力を付け秋のGⅠ戦線に向けどのようなレースを見せてくれるのか想像するだけでワクワクします。そのような中でトライアルがスタート!秋華賞トライアルの紫苑ステークスは1.58.2のレコードタイムで力を蓄え成長したカルマートが勝利しました。
セントウルステークスはエーシンヴァーゴウの逆転勝利!応援していた安田隆勢のサマースプリント制覇はなりませんでしたが、10月2日のスプリンターズSでの活躍に期待します。京王杯AHはスピードと器用さが要求されるレース。3年前の函館2歳S勝ちのフィフスペトルが勝利しました。GⅠのマイルCSでは有力馬の一頭に上げられるでしょう。トップハンデのレインボーペガサスは3着と健闘しました。
先週に続きまして、馬の骨格をテーマにお伝えしていきます。
(人間と馬を比較したものです)
(人間の腕と馬の前肢を比較したものです)
馬の前肢の骨と脊椎との間には骨による連絡はなく、筋肉と腱によって結ばれています。前肢の骨は肩甲骨、上腕骨、前腕骨、手根骨、中手骨、第1、第2、第3指骨および種子骨からなっているのです。
肩甲骨…平たい三角形の骨で底辺の部分に軟骨がついており、乗馬のとき肩甲骨が動くのを助けています。
上腕骨…肩甲骨と結んで肩関節をつくっているここの角度は肩甲骨の傾きによって決まってきます。
前腕骨…トウ骨と尺骨からできていますが、尺骨は退化した骨で上部は後方へ突き出しています。そこが肘で肘関節はまげたり伸ばしたりする運動しかできません。
手根骨…2段に並んだ7個小骨からなっています。上下2列に3個ずつならび、1個は膝の後ろに突き出ています。膝の運動はトウ骨と上段の中手骨の間で行われています。
中手骨…3本ありますが、中央の第3の中手骨だけ大きく発達し、両側の第2第4の中手骨は退化して細くなっています。
第1指骨・第2指骨・第3指骨…中指の骨である第3指骨は蹄の内部にあります。種子骨は2個並んだピラミッド形の小骨で、厚い軟骨をかぶり球節の一部になっている蹄骨(第3指骨)の下端にある骨をトウ骨と呼んでいるのです。
来週は後肢について説明したいと思います。
秋競馬が開幕して1週目が終わりましたが、夏場に力を付け秋のGⅠ戦線に向けどのようなレースを見せてくれるのか想像するだけでワクワクします。そのような中でトライアルがスタート!秋華賞トライアルの紫苑ステークスは1.58.2のレコードタイムで力を蓄え成長したカルマートが勝利しました。
セントウルステークスはエーシンヴァーゴウの逆転勝利!応援していた安田隆勢のサマースプリント制覇はなりませんでしたが、10月2日のスプリンターズSでの活躍に期待します。京王杯AHはスピードと器用さが要求されるレース。3年前の函館2歳S勝ちのフィフスペトルが勝利しました。GⅠのマイルCSでは有力馬の一頭に上げられるでしょう。トップハンデのレインボーペガサスは3着と健闘しました。
先週に続きまして、馬の骨格をテーマにお伝えしていきます。

(人間と馬を比較したものです)

(人間の腕と馬の前肢を比較したものです)
馬の前肢の骨と脊椎との間には骨による連絡はなく、筋肉と腱によって結ばれています。前肢の骨は肩甲骨、上腕骨、前腕骨、手根骨、中手骨、第1、第2、第3指骨および種子骨からなっているのです。

肩甲骨…平たい三角形の骨で底辺の部分に軟骨がついており、乗馬のとき肩甲骨が動くのを助けています。
上腕骨…肩甲骨と結んで肩関節をつくっているここの角度は肩甲骨の傾きによって決まってきます。
前腕骨…トウ骨と尺骨からできていますが、尺骨は退化した骨で上部は後方へ突き出しています。そこが肘で肘関節はまげたり伸ばしたりする運動しかできません。
手根骨…2段に並んだ7個小骨からなっています。上下2列に3個ずつならび、1個は膝の後ろに突き出ています。膝の運動はトウ骨と上段の中手骨の間で行われています。
中手骨…3本ありますが、中央の第3の中手骨だけ大きく発達し、両側の第2第4の中手骨は退化して細くなっています。
第1指骨・第2指骨・第3指骨…中指の骨である第3指骨は蹄の内部にあります。種子骨は2個並んだピラミッド形の小骨で、厚い軟骨をかぶり球節の一部になっている蹄骨(第3指骨)の下端にある骨をトウ骨と呼んでいるのです。
来週は後肢について説明したいと思います。
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。








