現役関係者コラム

松田幸春の競馬なんでも相談室

11月3日、大井競馬場で行われたJBCクラシック。誰もが見たかった両雄の激突は武豊騎手とコンビを組んだスマートファルコンが勝利!7連勝を飾りました。トランセンドは影を踏めずの完敗でしたが、逃げ馬有利なコースをコーナーコーナーで放されたのが痛かった…。大きな馬場であれば結果どうなっていたのでしょうか?12月4日、阪神競馬場のJCダートで巻き返しに期待します。JBCレディスクラシックの勝馬ミラクルレジェンド、それに完全復活したエスポワールシチーも参戦してきそうですし、益々面白いレースになるでしょう!

驚いたのはJBCスプリントスーニです。今まで先行が板についていた同馬が後方待機。直線大外から一気に突きぬけてゴール!1年以上勝てない時期もありましたが、今回はレコードのおまけまでついた勝利でした!!

さて、今週は最強牝馬決定戦のエリザベス女王杯です。秋華賞馬アヴェンチュラの連勝なるか、それともホエールキャプチャの悲願のVか、史上初の牝馬GⅠ完全制覇がかかるアパパネの巻き返しか、外国馬スノーフェアリーの連覇か、はたまた昨年の2歳女王レーヴディソールも参戦してくるという、まさに百花繚乱!私はイギリスのダンシングレインが気になっているんですが…。

ちなみに私、第1回のディアマンテ、第13回はミヤマポピーで2勝させてもらっているんです。ディアマンテは稲葉(幸)厩舎の馬で、その時は同厩舎で桜花賞とオークスを勝利していたティタニアが大本命だったんです。ミヤマポピーは義父である松田(由)厩舎の馬でもあり、私が北海道の牧場で見つけた馬。勝った時は相当に嬉しかったです。

今週は先週の続き中間種についてふれてみます。
中間種とは重種・軽種・両種の中間の体形と能力を持っている馬のことを言います。

★ばん用馬
そろそろと馬車などを引く馬のことを差し、夏の北海道開催の折に中央のジョッキー達も参加する事でおなじみのばんえい競馬の馬のことです。

★ブルトン
ばん用馬、乗用まであるフランスのブルタニュー半島で生産された馬で、四肢は短いですがたくましく骨組みがしっかりしています。


★アングロノルマントロッター
トロッター競馬(フランス)が1836年に創立されて以来、改良されながら生産されています。乗馬用セル型とばん用に2分されますが、乗馬用は運動能力に富み理想的な乗馬となっているのです。


★オルロフトロッター
ロシア産サラブレッドにソ連で有名なドンをかけて作られました。速歩馬のばん用馬として使用されています。


★スタンダードブレッド
アメリカ産オルロフトロッターに対抗して作れた速歩馬で、斜対速歩、側対速歩、両歩様をとることができます。


★パロミノ
アメリカ産のこの種は、毛色をさしているもので1つの品種として固定されません。代表的な色は黄金のように輝く美しい黄褐色のものでしょうか。


来週はもっと大きい馬!重種馬を紹介します。