現役関係者コラム

松田幸春の競馬なんでも相談室

ブエナビスタが392日ぶりの復活です。


常に1番人気を背負い勝利を義務づけられてきました。今回は生涯初となる2番人気でしたが、重圧を見事はねのけて歓喜のゴール!春からブエナの鞍上を任された岩田騎手にとって長く続いた苦悩も一気に吹き飛んだ事でしょうね。関係者の皆様、おめでとうございました。
凱旋門賞馬のデインドリーム(6着)はシュタルケ騎手が日本の競馬に慣れていれば結果はもう少し変わっていたのかもしれませんね。ヴィクトワールピサをパドックで見た時、まだデキていけないように見えたのは私だけだったでしょうか?やはり8カ月のブランクは少し長いなと感じました。

今週はジャパンカップダートです。外国馬の参加がないのは残念ですが、日本を代表するエスポワールシチートランセンドが出走してきます。恐らくテンが速くなると思いますが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかワクワクします。私はミラクルレジェンドが気になるのですが…。

今回は日本の在来種馬インディアン馬について紹介します。 日本の在来種馬はいずれも顔面及び四肢に白微がなく、背中の鰻線(黒い細長い線)が入っているものが多く、特徴として頑健で粗食に耐える事ができます。

★北海道和種(道産子)


昔、北海道には馬がいませんでしたが、江戸時代に松前藩がにしん漁の運搬用に東北地方から南部馬を持ち込み、それが繁殖して現在の小格の北海道和種ができあがりました。我慢強く持久力に富んでいるのが特徴です。

★御崎馬(岬馬)
1697年に当時の高鍋藩が軍馬の補充のために放牧した馬が半野生化したもので、都井御崎牧組合が管理した1953年には天然記念物に指定されています。この他に木曽馬、小型のトカラ馬、そして沖縄地方には宮古馬与那国馬等がいます。

★クォーターホース(アメリカ)


体高143~160㎝。主に1/4マイル(400m)競走用として用いられた多目的乗用馬ですが、短距離のダッシュ力はサラブレッドより速く毛色は単色の栗毛が圧倒的。牧場で牛を追ったり集めたりするのに用いられるウェスタン馬術大会には欠かせない存在です。

★クリオージュ(アメリカ)
体高133~150cm。アンダルシアン、アラブ、バルブ、トルコマンなどの混血で作られ、南米ではカウボーイのリーダー的な人が乗る馬として知られています。

★アルパーサー(アメリカ)


体高142~152cm。18世紀にアメリカインディアンのネバーズ族によってスペイン馬を元に改良された馬。被毛には特徴的な小斑があり、その特異な毛色からサーカスやパレードなどに用いられています。この他にはインディアンが乗っていたペイントホースとも呼ばれているピント馬などがいます。

来週はご質問の多い、スクミコズミの違いについてお答えします。