皆様、こんにちは。すっかり秋の気候となり、朝晩は涼しく過ごしやすくなってきました。滋賀県では国民スポーツ大会も開催され、街が賑わいを見せています。スポーツの秋、食欲の秋、そしてG1レースの季節を存分に楽しみましょう。

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その秋のG1シリーズが中山競馬場で行われたスプリンターズSで幕を開けました。ウインカーネリアンと三浦皇成騎手のコンビが、念願のG1初制覇を達成しました。鹿戸雄一調教師にとっては弟子と管理馬によるG1制覇、さらに勝ち馬の父も自身が管理したスクリーンヒーローという、孝行息子たちによる恩返しのような勝利となりました。

レースはスタート直後、ジューンブレアと武豊騎手が飛び出しましたが、前走から控える競馬を試みていたピューロマジックと松山弘平騎手は早々とポジションを下げる選択をしました。武豊騎手としてはピューロマジック陣営が今後を考えて出した逃げたくない意図を理解した上での逃げでした。これにピタリとつけていったのがウインカーネリアンと三浦騎手です。

武豊騎手は1コーナーの入りでグッとペースを落とし、後続が動けないマジックをかけたかの巧みな騎乗を見せました。これを見ながら三浦騎手は馬のリズムを大切に乗ったことで、最高のポジションを得ることができました。G1としてはかなり遅いペースで上がりが速いラップ構成となり、前の2頭で決着するのが直線に向いて見えたレース展開。

そこからは激しい叩き合いの末、三浦騎手の執念に応えたウインカーネリアンが勝利を掴みました。三浦騎手自身、ここまで多くの勝利を重ねながらG1タイトルに手が届かない悔しさに、時には諦めかけたこともあったかもしれません。それでも挑戦し続け、ついに掴んだ心からの称賛に値する素晴らしい戴冠でした。

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今週からは東京競馬場、京都競馬場での開催。東京では毎日王冠、京都では京都大賞典が行われます。とりわけ毎日王冠ではエルトンバローズと西村淳也騎手のコンビが復活し、3歳馬サトノシャイニングも武豊騎手で予定されています。開幕週で楽しみなホウオウビスケッツロングランなど、好メンバーが揃い踏みでワクワクしています。是非、現場でお楽しみください!