競馬界も中央、地方含めてG1シーズンもひと区切り。当コーナーも閑話休題として、通常のレースの話題から離れ、恒例の質問コーナーを実施。数多く寄せられたファンの質問から、マニアックな質問の数々に答えていただいた。

地元・栃木ネタの質問に…!?

-:今回はシーズンも変わったことですし、定期的に行っているファンからの質問コーナーにお答えいただきたいと思います。まず、栃木三色さんからの質問です。「戸崎騎手は私と同じ栃木県出身ですが、栃木県の名物で好きな味とか場所があれば教えて下さい」とのことです。そもそも僕がこのメールを読んでいて、初耳だったのがしもつかれです。

戸崎圭太騎手:ああ~、しもつかれは栃木にしかないのかな?ただ、僕はしもつかれが苦手です(笑)。

-:どんな食べ物ですか?

圭太:色々入って混ぜた料理ですね。ご飯じゃなくておかず……。椎茸、人参は入っているね。

鮭の頭と 野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理

-:家庭料理なのですね。

圭太:そうです。説明しにくくてね、ハハハ。

戸崎圭太騎手マネージャー:(インターネットを見ながら)見た目は食べたいと思わないな、ハハハ。

戸崎圭太

圭太:そして、本題の好きな味ですか。僕は栃木に帰ったら、佐野ラーメンですが、いつも食べていますね。車で食べに行くほどですよ。

-:地元の名店ですか?

圭太:どうなんだろう。お昼時はいつも混んでいますね。

-:じゃあ、そこに行ったら、地元のヒーローが帰ってきたかのように、「また帰って来たね!」みたいな迎えられ方で。

圭太:いや、そこまではないですね。そもそも僕のことも知らないでしょうし(笑)。

-:この方は「好きな場所は西川田の総合科学館」と書いてありますが、分かりますか?

圭太:はい。子供が行けますね。僕も昔小さい時に行きましたよ。僕はそんな場所がどこかあるかな……。(しばらく考えた結果)実家がくつろげますね。

-:だいぶ平凡な答えになってしまいましたが……。たしかに高校生の年齢から、外に出ているから、特定の場所にあまり馴染みがなくても仕方ないですね。

圭太:そうですね。中学校を卒業して、群馬の教養センターに入ったので、家を出ているので。それと、好きな場所は(出身の)小山乗馬クラブです。大井から障害馬として名を上げたトップギア(競走名・ターボギア)がいますし、クラブの息子さんが乗馬のキャリアですごい人なんですよね。

戸崎圭太

-:それだけ、最近の事情も知っているということは、今でもそこのクラブの人たちと連絡したりしているのですね。

圭太:そうですね。僕はそこでお世話になったので。今でも大事なふるさとです。

-:ちなみに、この方は7月8日の誕生日でジョッキーと一緒だそうで、「それが自慢だ」とのことですよ。続いて、麻衣子さんより質問です。「戸崎騎手の競馬に対する一生懸命で真摯な受け応えや姿勢に魅了されて大ファンになりました。人気馬やビッグレースに騎乗されている戸崎騎手ですが、精神的なプレッシャーや周りの対応は大変だと思います。どのようにコンディションを整えているのですか。私はどちらかと言うと、マイナス思考でプレッシャーに弱いのですが、そんなところを娘が似てしまい、新しい環境や人前で何かする時は泣いてしまったり、オロオロすることが少なくありません。来年は就職活動が始まりますので、ぜひ戸崎騎手の精神面や体調面をベストに持っていくために、心掛けていることや方法がありましたら教えていただきたいと思います」とのことです。

圭太:あまり考えないことですかね。プレッシャーに弱いとか、緊張しちゃう、元気でいなきゃ、なんて考えないことですね。普段通りの生活をするというか。

-:プレッシャーに弱いと自覚するというか、敢えて言うことで、逆に楽になれることもあったりしますか?

圭太:でも、僕もプレッシャーに弱い方ですよ。まあ、慣れと経験もあると思うので。あんまり考え込まないで、プレッシャーを感じたり、緊張していると思ったら、深呼吸をすることですね。僕もレース前のゲート裏などではそうしてます。

-:カレンチャンさんからです。「こんにちは。いつも戸崎騎手を夫婦で応援しています。400勝の時のムーミンパスタはお手元に届きましたでしょうか。娘さんへのツチノコパンダのぬいぐるみ付きのものです」と届いております。質問ではないのですが、お知らせですね。

圭太:確かに。その節はありがとうございました。

-:これは前にも伺いましたが、そういったファンレターの類は増えましたか?

圭太:いや、特には。

-:こういうプレゼントは?

圭太:特には(笑)。

-:これだけ中央で活躍されて2年間経ったら、知名度も上がって増えるものじゃないですか?

圭太:多分、そうやって思っている方が多いんじゃないですか。思っている人が多いだけで……。

-:僕はみていませんが、競馬中継の番組にも度々出られているそうですね。

圭太:そうですね。そのネタで声を掛けられたりすることもあります。「ゴルフやっていますか?」と。

-:浜トラさんからです。「今年のオークスの時に、美浦トレセンの見学ツアーに見事に抽選で当選し、その当日は私の誕生日だったんです。何とその日のサプライズゲストが戸崎圭太騎手だったので、トークショーでも戸崎騎手の人柄を知ることができ、ますますファンになりました。記念撮影なんかもしていただき、質問コーナーもあったのですが、何しろ目の前の戸崎騎手にテンぱってしまい、質問が出来ませんでした。そこで質問です。忘れられないレースを教えて下さい」とのことです。

圭太:フリオーソかしわ記念(Jpn1)ですね。震災で競馬をずっと出来なくて、ようやく出来た時に、競馬に乗れる幸せと、フリオーソが地元の船橋でG1を勝てたというのもすごく嬉しかったですし、印象的ですね。

-:また、「今までで騎手を辞めたいと思ったことありますか?」とも質問を寄せられています。

圭太:(キッパリと)ないですね。

-:今後もなさそうですか?

圭太:ないですね。幸せなことですね。辞めようかな、と思ったこともないですからね。

戸崎圭太

地元の雄がホームの船橋でのV 地方競馬ファンの感動を呼んだ2011年のかしわ記念