'14～'16年とJRA最多勝利騎手＆MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー！トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします！
4月29日時点1486勝
ステファノス、プロディガルサンらで挑む秋を早くも展望！
2015/8/9(日)
圭太：初めて乗せていただいたのですが、引っ掛かるイメージがありましたね。前走で乗っていた佑介(藤岡佑介)に聞いたら「そんなにビックリするほど、引っかかる馬でもない」と言っていましたね。前に行きたいタイプではありますが、スタートが遅いというところはあるかなという感じはしましたね。だから、外枠が理想という印象ですね。
－：ここ最近は交流重賞に出ることが多いですが、今後注目する時があれば、そういった条件の方がこの馬にとっては歓迎かもしれないということですか？
圭太：はい。それに1コーナーまで距離があった方がいいですね。今回も随分置かれて、ようやくあの位置に行けたので。
－：そして、ジャパンジョッキーズCの優秀騎手賞を受賞ですか。騎手シリーズは1位か2位で、強い印象がありますが？
圭太：そうですか？あんまり自分ではそうは思わないですね。でも、賞金があるところには食い付くというのはあるかもしれないですね。
－：賞金があったのですか？
ジャパンジョッキーズCで見事優勝！
圭太：後から知ったのですが、(賞金が) 50万円ありましたね。でも、ワールドスーパージョッキーズシリーズの地方の予選は1回も通過したことはないですよ。
－：そう言えば出ていないですね。しかし、ワールドスーパージョッキーズシリーズでは上位に入り、園田のゴールデンジョッキーCも勝たれていますよね。
圭太：あ～、佐々木竹見Cも優勝したことがありますしね。
－：そして、札幌のワールドオールスタージョッキーズも行われます。その日は、アジアエクスプレスが出る予定じゃなかったですか？
圭太：新潟で出ますね(笑)。
－：残念ながら。これはもともと乗る予定だったという話があったと思うのですが。
圭太：うん、そうですね。その日だとは知らなかったです(笑)。乗れないことは残念ですが。
秋はステファノスとのコンビで天皇賞路線へ
－：夏以降に、目立った騎乗予定があれば教えていただきたいのですが、毎日王冠はステファノス(牡4、栗東・藤原英厩舎)ということで良いんですね。
圭太：ああ、そうですね。
－：そして、プロディガルサン(牡2、美浦・国枝厩舎)は札幌2歳Sには行かないということで。
圭太：ええ、中山と言っていましたね。
－：秋の番組がはっきりしていませんが、割りと早めの復帰になりましたね。他馬の話題ではシルバーステートやポルトフォイユなど、2歳戦線も目立った馬も出てきましたね。
圭太：シルバーステートは強かったですね～。馬なりですから。
秋はステファノスとのコンビで古馬路線へ！
－：確かにビックリする勝ち方でした。ただ、体がゴツい気がします。そこがどうなってくるのか、楽しみです。
圭太：注目したいですね。
－：最後に、新馬戦についても改めて伺っておきたいのですが、シャクンタラー(牝2、美浦・鹿戸雄厩舎)はいかがでしたか？
圭太：奥がありそうな馬で、これからが楽しみかなというタイプの馬ですね。
－：それは肉体面なのか、精神面なのか、どういったところがまだ良くなってきそうですか？
圭太：もちろん両方ですよ。
「(クラシックの有力候補に)いやいや、プロディガルサンも入れておいて下さいよ(笑) 。でも、トレセンで見ていても、馬はやっぱりバランスが良いですよね。次戦を楽しみにしつつ、夏競馬も頑張っていこうと思います」
－：次は乗られない予定ですが、札幌でのレースを予定しているとのことです。タイプ的には軽い芝の方が良いのか、どうでしょうか？
圭太：どうなのかなぁ。今のところは、あんまり速い時計よりは……というイメージですね。言い方は良くないですが、モタモタしているところもありますから。女の子でなかなかああいうタイプの馬もいないですが、だからこそ強くなっていくんじゃないですか。
－：牡、牝含めて、今の2歳戦線、現時点ではシルバーステート、ポルトフォイユらがリードしている印象ですね。これから楽しみになってきます。
圭太：そうですね。いやいや、プロディガルサンも入れておいて下さいよ(笑)。
－：もちろん。話題性ではだいぶリードしていますけどね。
圭太：フフフ。でも、トレセンで見ていても、馬はやっぱりバランスが良いですよね。次戦を楽しみにしつつ、夏競馬も頑張っていこうと思います。
1 | 2
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成し、NARとのダブル1000勝は史上4人目の快挙を挙げた。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。
