
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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8月25日時点1657勝
七夕賞は久しぶりのドゥラドーレスとのコンビ!リベンジへ
2025/7/11(金)
福島開催も3週目。今週は土日にわたって21鞍の騎乗を予定しているが、中でも注目は七夕賞でドゥラドーレスに騎乗すること。
当コラムをご覧いただいている方はご存知の通り、3歳時の毎日杯ではジョッキーにとっては悔しい結果となった存在。当時とコースも馬の年齢も異なるが、リベンジを果たすことができるだろうか。
3年ぶりの騎乗となるドゥラドーレス
——今週の福島は土曜だけは気温が落ち着いた中で開催ができそうですね。よろしくお願いします!まず、シーズザスローンは新馬に続く騎乗ですね。
週によって違いはありましたが、暑い日はやはり厳しかったですね。それでも改めて今週に向かいたいです。
シーズザスローンは少し口向きが難しいところは感じたのですが、精神的な面では走ることにマジメ。レースは乗りやすくて上手に走ってくれました。タイプ的には速い脚よりは長く脚を使える印象。条件的には福島になるのはいいことかと感じます。
——サンタアニタは距離短縮になります。
上(ステークホルダー)よりはゆったりとしているタイプなんですね。ダートは2度目のようですが、自分がダートで乗せていただくのは初めて。条件替わりでいい方に向いてくれればと感じています。
——ノルドヴェストは久しぶりに乗られますね。
久々ですね。ちょっと走るハミの取り方が重かったり、重心も良くなってほしいと感じていましたので、その辺りが解消されているといいのですが。条件はやってみないとわからないですね。
——3歳のレイピアはどうでしょうか。
前回乗せていただいた際は引っかかるような感じで上手く乗れなかったですね。最近のレースぶりは自分もそういうレースができたらいいな、とイメージしていましたから、同じように乗れれば。能力は感じていたので、気性をうまくコントロールできるかが重要です。
——ティニアは久々に乗られます。
乗りやすい馬というイメージです。力は出し切ってくれやすいタイプ。あとは平坦がどうか、というところでしょうか。
——未勝利戦のヴィジブルライトやブドワールドールはどうでしょうか。
ヴィジブルライトはもうワンパンチという内容ですね。上手く立ち回ることができればいいのですが。ブドワールドールの前走は距離が長いと感じました。条件替わりに期待しています。
——新馬のガードオブオナーは戸崎さんにとっても縁のある血統ですね。
ソングラインの下で期待はされていると思う。乗り味はいいけれど、気持ちの余裕がありすぎるといいますか、そのあたりがレースにいってどうでしょうか。ソングラインは1600mが中心でしたけど、そんな気性でもあり距離は保つタイプなのかなと感じています。とにかく今回は精神面がどう出るか、ですね。
——タキノボリは継続騎乗です。
こちらは展開に左右される面はあるかなと感じます。ただ、最後に詰めてこられる脚はありました。展開が向いてほしいです。
——そして、七夕賞(G3)はドゥラドーレスに騎乗されます。注目ですね。
1週前追い切りではいい動きをしてくれましたし、楽しみです。毎日杯では考えさせられるレースで……思い入れはある馬です。まだ身体の緩さは残っているのですが、能力そのものは重賞に届く馬ではありますし、まだタイトルを獲れていないので、自分が最初にという思いはあります。
——随分と久しぶりのコンビ、変化は感じましたか。
一番は走るバランスが良くなりました。もともとポテンシャルはありましたし、素質は感じていましたからね。精神的にも冷静に走れているなと。このままレースにつながってくれればと感じます。
——ローカルの舞台も走っていますが、東京で走ることが多い印象です。
小倉でも走れているのでね。決して悪くはないと思います。あとは福島なので枠や展開は向いてほしいです。組み立てて乗れるといいなと思います。
——この馬の妹であるレガレイラにも騎乗されましたね。
突出して何かが秀でているというよりは筋肉の質が良かったり、総合点が高い血統なのかなと思います。
——レース数は少ないですが、6歳まで走っただけになんとかタイトルが欲しいですね。
乗せてもらえると聞いた時は驚くというか、また乗せてもらえるということは率直に嬉しかったです。勝つことができれば喜びもひと際大きいと思います。ドゥラドーレスにも違った自分を見て欲しいですね。
プロミストジーンは芝スタートから替わったことがプラスに
——先週のレース回顧もよろしくお願いします!重賞のない福島でしたが、メインレースのエルゲルージはいかがでしたか。
かなりゆるい馬だなと感じましたね。使える脚は短く、距離もワンターンの方が走りやすそうですね。コースが替われば巻き返せると思います。
——フォルラニーニはやはり福島の適性がなかったのでしょうか。
上手く行ったなと思いましたけどねえ。違う条件のほうがパフォーマンスは上がりそうです。
——ヤマメキングは所属厩舎の管理馬ですね。
馬はすごく良くなっていました。右に行ったり、左に行ったりと危うさはあるけれど、それでも成長も感じて良かったですからね。叩いて次は良くなりそうです。
——ラディアントスターは非常に遅いペースの中でのレースでした。
折り合いもついていました。ただ、暑さの影響が多少あるのかなと。身体にも余裕がありました。まだ良くなるところはありますね。
——タイセイフレッサはどうでしたか。
スタートももう一つ、やや忙しい感じもありましたね。追い切りでいい感触があって、実際によく走っているけれど、条件が替われば良くなりそうです。
——ティピティーナはテン乗りでしたね。
いいスピードはありますね。あとは身体の使い方が全体的に良くなると、もっと上がりそうです。
——アイアムユウシュンはいかがでしたか。
あんまり内にモマれず競馬をしたかったです。もうワンパンチなのですが……。メリハリや切れはもう少々ほしいですね。
——プロミストジーンはダートスタートに替わったのが大きかったですか?
ダートスタートがいいですね。それでもスタートは遅いには遅いんです。そこからのスピードのつき方が変わりますね。4つコーナーもこなせて幅の広がる内容だったと思います。
ワンターンの方がいい感覚がありましたが、どうしてもマイルだと芝になってしまいますからね。1400mもこなせる可能性はありそうですが、スタートが決して速くないのでね。
——ルトンワージは少頭数なのでチャンスかと思いましたが…。
これは外枠がちょっとずつロスを招いていますね。決して大きな差はないのですが。
——ウインベアトリスはどうでしたか。
乗り味は未勝利であればもういける、というほど。ただ、ラストでメリハリがもう一つほしかったですね。手応えの割には身体の強さもあるのに、変わらなかったですから。(放馬があったようだが)体調自体がどうこう問題はなかったと思いますよ。
——新馬のヤマメライズはどうでしたか。
初めてながらいいスピードで乗りやすかったです。欲を言えばメリハリが欲しいですね。
——そして、今週は戸崎さんが誕生日とのことでおめでとうございました!
ありがとうございます!
——最新回のYouTubeもされたり、次週は大井競馬場でのトークショーに出演されたりされますね。次週もよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネルを開設。