
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

3月23日時点1724勝
戸崎圭太初の著書『やり抜く力』が発売!久しぶりに読者からの質問にも答えます!
2026/3/27(金)
距離が延びる今後で巻き返したいフィンガー
——今週は久しぶりとなる2週間にわたる騎乗停止期間に差し掛かります。このコラムとしては、異例の事態でお話を伺う感じになりますが、まずは従来通りレース回顧から伺っていければと思います。まずは昨日の京浜盃はフィンガーと挑まれましたが2着という結果でした。
戸崎:勝ち馬が強かったなという印象でした。フィンガー自体は前走がレース間隔の短い中だったので、状態としては今回の方が良く感じました。ゲートの中が少しうるさくてスタートは速くなかったのですが、1枠でイメージ通りいい流れに乗って行けたのかなと思います。
——スタートから最初のコーナーまで短いコースでの1枠でした。フィンガーはかなりの大型馬でもありますが、結果的に枠は良かったですか?
戸崎:はい、良かったと思います。
——勝ち馬は手強い相手になるのではと感じていましたが、着差をつけられてしまいました。また再戦することもあるでしょうが、距離や馬場などで何か逆転できる要素はありますか?
戸崎:フィンガー自体は距離が延びたほうがいいのかなとは思うので、そのあたりに期待したいですね。
——雨は日中から降り続いていたと思います。雨の中での馬場の質は適性としてどうでしたか?
戸崎:特に問題はなかったかなと思います。そこまでマイナスになった訳では無いはずです。ペースは緩めでしたが、流れはもう少し速い方がいいかもしれませんね。
——また改めて次戦となりますね。続いて黒船賞はインユアパレスと臨まれました。
戸崎:初めてとなる4つのコーナーがどうかなと思っていましたけど、全体的には内容は良く走ってくれたかなと思います。スタートでちょっとトモを滑らせてしまって、思ったよりポジションが後ろになってしまったのですが、そのあとはいい流れに乗れたかなと思います。
道中粘り強く、走ってくれました。競馬自体はきちんと走ってくれるので、コーナーが増えるコース形態に対応できるかどうか、だけでしたね。
自身の形を守れたドラゴンウェルズは連勝!
——ありがとうございます。ちょっと話題は変わりまして、先週は高校野球・センバツの話題もいたしましたが……。
戸崎:はい。
——たまたま昨日甲子園を観ていたら、気になるプロ注目選手のピッチャーがいました。どんなプロフィールなのかなと思って見たら、(栃木県)壬生中出身のようでした。戸崎さんも壬生中出身だそうですね。
戸崎:えー!そうなんだ!
——チームは勝ち上がっておりました。ただ、中学生時代は上三川(かみのかわ)ボーイズに在籍されていたようで、おそらく中学校の野球部に在籍されていた訳ではないかもしれません。
戸崎:あ~確かにね。今も中学校の野球部とかない学校もあったりするでしょうから。
——今度、プロに入って活躍されたら、いつかお会いすることもあるかもしれませんね。
戸崎:そうなるといいですね。甲子園はたまに観ているのですが、次戦は注目して観ます。地元の佐野日大は負けてしまい、ちょっと残念でしたけどね。
——そして、先週のJRAの競馬ですが、レイバックスピンはいかがでしたか?
戸崎:前回乗せてもらった時よりも体調良くなってきたなと感じました。ポジション決まるまでに出入りが激しくて、勝った馬はその後ろで楽をしていたので、そこの差は出てしまったかなと思います。
——このクラスでもチャンスは十分ありそうですね。
戸崎:十分あると思います。
——ドラゴンウェルズは、個人的に枠順どうなのかなと思っていましたが、勝たれましたね。
戸崎:僕も揉まれたり砂を被ったりするのが弱いのかなと思っていたので、あのポジションに行けたことが一番大きかったですね。
——ちゃんとした形を取れれば強いですね。エストゥペンダは跛行による枠順確定前の出走取消などを経ての一戦でした。調教の動きも懸念されていたようですが……。
戸崎:今回メンコを取ってみたのですが、道中の反応が良くなっている感じがしました。我慢はしてくれていましたけど、メンコは着付けていた方がもっとリラックスできると感じましたね。それに、最後の弾けっぷりは今までとは違いましたね。
いずれにせよ折り合いは難しいので1600mになれば、着けていなくても競馬はしやすいかもしれませんが、ペース次第だと思います。
——エデルクローネはいかがでしたか?
戸崎:出遅れてしまったのですが、そのあと流れには乗れていました。芝のほうがいいという印象でした。
——先週、話題にしそびれてしまいましたが、ラディアントスターは3歳1勝クラスを勝利しました。
戸崎:東京で未勝利を勝たせてもらった時の方が内容としては良かったかなと思います。少し行きっぷりも強くて、その流れの惰性で走っている感じだったのでね。もう少しメリハリついてくるといいなと思います。
それでも勝てたように能力はあるでしょうし、これくらいの距離は対応できると思います。今後もうまく持っていければ、保つはずです。
——アイデアユーは1番人気でした。前走がハイペースでも粘ったことを思えば、やや物足りなく映りました。
戸崎:並び的にもハナに行ける見込みでしたね。ハナに行きましたけど、喉の呼吸がもう一つ感じでしたね。使っていくたびに距離は短い方がいいのかなと感じるようになってきました。
——フラワーカップ(G3)は予定していた馬が止めてしまい、コズミックボックスに乗る形になりましたが。
戸崎:前の方で競馬したいという感じだったので競馬もできましたし、乗りやすかったです。ただ、力はもっとついてほしいなという印象ですね。
——ダカラフェスティヴは1800mになりましたが、最後は素晴らしい脚でした。一連とは全く距離が異なる条件だったので、驚かされました。
戸崎:返し馬でこちらは成長を感じました。すごく良くなってきていますし、だからこそ1800mでも対応できましたね。もちろん長い距離でも対応できると思いますし、今の状態であれば今後も楽しみです。
——デイトナチャンプは2着でしたが、勝ち馬も手強かったように感じます。
戸崎:返し馬では口が強いなという感じはしたのですが、レースでは問題なく上手に走ってくれたかなと思います。最後も伸びてこられているし、内容良かったので着実に成長していってくれればいいなと思います。
読者からの質問にも答えます!
——ありがとうございます。こういうタイミングでしたので、久々読者からの質問も募りました。まずはこの手の質問は複数ありましたが「ファンミーティングなどファンイベントの開催は考えていますか?」とのことです。
戸崎:そうですね、やってみたいと思っています。
——前回は2019年でしたか……。「レース中に戸崎騎手が中団より前目に付けて最終コーナーを回っていた時、とても安心感があります。ご自身でも前目に付ける競馬が得意だと感じていますか?」
戸崎:得意というよりは、それが競馬の基本かなと思っているので、自ずとそういう競馬が増えているのかもしれないですね。
——続いて「戸崎騎手の騎乗停止を受けて、ファンの心情が心配になりChatGPTに相談したところ『騎手はいろんなことを経験しているから切り替えているはずだ』とアドバイスされました。切り替えはうまくできるタイプですか?どんなことをして切り替えますか?」
戸崎:AIですか(笑)。切り替えるのは上手な方というか、自然とできるタイプかなと思っています。毎週、毎週競馬はありますから、あまり深く考えない、思わないっていうのがあるかもしれないですね。もちろんメリット・デメリット両方あるでしょうけど。
——競馬は色々な要素が成り立っているので、全てを網羅したり、対応することは難しいですよね。だから、人や馬によって得意・不得意は自ずとできるでしょうし。
戸崎:経験は大切かなと思うし、経験しているからこそできることでもあると思います。ただ、今回の騎乗停止は今までとは違う重みというか、競馬に乗れないというのは…怪我とかだったら仕方ないってなりますけど、乗れる体調で乗れないという今、意識は違いますね。
——ちょうどこの話もすべきでしたが、本日、初の著書「やり抜く力」(Gakken)が発売されます。「本のセールスポイントはいかがですか」
戸崎:僕のありのままを本にしたという感じなのですが、僕をより知ってもらえる本かなと思っています。僕も、まさか自分の本が出るとは思っていなかったので。
福永(祐一)さん、石崎(隆之)さんもコメントしてくれて、一冊が出来上がった時は宝物だと感じました。それに伝えたいことも書いてあるので、何か感じてもらえると嬉しいです。
——もちろん騎手、調教師として活躍されている福永祐一さんのコメントも魅力ですが、石崎隆之さん(元騎手)が語ってくれるのは驚きました。石崎さんは戸崎さんにとってもどんな存在ですか?
戸崎:ずっと背中を追いかけてきた、僕の人生では大きな存在です。
——石崎さんとは何歳頃からのお付き合いなんですか?
戸崎:え~と17歳かな。騎手として実習中の時なので、デビュー前からですね。
——それはすごいですね。定期的にお会いすることもあるようですが、会合以外でも連絡されたりするんですか?
戸崎:たまにあります。石崎さんから掛かってくることもあったり、あと、石崎さんは今でも行者ニンニクを取っていたり(笑)。
——今でも行者ニンニクの話題ですか。
戸崎:毎年送ってきてくれます。今回も騎乗停止中じゃないですか。「取りに行くか、どうせ暇だろ」って言われました(笑)。
——それだけ最近も親交があったんですね。続いて「YouTube(ベリベリチャンネル)でやってみたい企画はありますか?」
戸崎:地方競馬場巡りはしたいなと思います。地方競馬の紹介にもなるでしょうからね。
——他の方からです。ロカの産駒を応援しているというファンの方から「レガレイラは舌を出しながら走るという癖がありますが、乗っている側としては気にならないものですか?今、舌が出ているな…と気づくものなのでしょうか?」
戸崎:気にはなりませんね。ただ、舌を越してしまったりするとハミの感覚というか、乗りづらくなるのでそれは避けたいと思います。レガレイラに関しては(ハミは)抜けないですけどね。レース中については、視覚的に口元を意識している訳ではないので、気づくことは少ないですね。
——レガレイラとドゥラドーレスで似ているところはあったりしますか。
戸崎:どうだろうな~。でも、伸びて走ってしまうような時はありますね。
——「有馬記念では連覇のかかるレガレイラではなく、ダノンデサイルを選びましたが、レガレイラにそこまで魅力はなかったのでしょうか?」という厳しい質問もありました(笑)。
戸崎:魅力がないわけではないです(笑)。色々なところで言っていますが、ダノンデサイルのドバイの走りが忘れられなかったので、そこが一番大きいですね。またご縁があれば乗せてもらいたいと思います。
——「YouTubeで岩田(康誠)騎手との対談以降、近道を行く騎乗が多くなったとネットで噂されていますが、実際スタイルや意識の変化はありますか?」
戸崎:多少影響されている部分はあるんですよね。YouTubeで何か話す機会があったら話そうかなと思っていたので、またちょっとそれを楽しみにいただければ。
——中山記念の表彰式で赤い「ベリベリホースタオル」を掲げていたのは見えていましたか?
戸崎:いや~どうかな……(笑)。タオルはけっこう派手な色をしているので、確実に目には入っています。いるはず。
——「ゴール後のベリベリポーズや勝利騎手インタビューでのベリベリホースの締めが最近見られませんが、G1で勝ったら見られるのでしょうか?」
戸崎:レーベンスティールの時も自分の動きで田辺(裕信騎手のオニャンコポン)の進路が狭くなってしまったなと思ったので…。気持ちよく勝った時はやろうと思っています。
——育成牧場勤務の方から「(ここでは質問を略させていただきますが)馬に怪我をさせてしまい、ショックで切り替えられません。どうすればいいですか?」という質問です。
戸崎:起きた出来事は受け入れるしかないですし、しっかり自分でも受け止めて。ただ、ずっとそれを思っていては、怪我をした馬にも申し訳ないので、それを糧に前に進んでほしいなと思います。
僕も色々なことが起きて、そればかり考えても仕方ないので、前に進むしかないなと。だからこそ、怪我をさせないように日頃から気を付けなきゃいけないですし、失敗は誰にでもあるのでね。
——そして、来週は木曜日に出版記念のサイン本イベントですね。他には、今週は戸崎さんのベリベリチャンネルで競馬ゲームとのコラボもありました。
騎乗予定では桜花賞、皐月賞も発表されました。さらに今後は関西遠征が多そうですね……。そして、戸崎さんへの質問は引き続き受け付けております。今週もありがとうございました!
戸崎:ありがとうございました!
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①ゲーム内で戸﨑圭太が登場する際は、必ず友好度が100の状態となります!
②ゲーム内で特定の条件を満たすと、特別な競走馬「ベリベリホース」が誕生します!
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今週も読者の方々から戸崎圭太騎手への質問を募集いたします。質問の内容は自由、質問の数に制限はありません。ご応募はメールでkeita_tosaki@keibalab.jpまでお送りください。
ご応募の際は「お名前(ペンネーム)・競馬ラボにご登録のID(メールアドレス)・戸崎騎手ファン歴・競馬ラボへのご意見、ご感想(あれば)」をお書き添えの上、ご応募ください!
締め切りは3月29日(日)までとさせていただきます。
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。






