
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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ダノンデサイルと天皇賞・秋へ!惜敗続きから巻き返し目指す
2026/10/30(金)
今週の競馬界最大の注目は、秋の中距離王決定戦・天皇賞・秋。戸崎圭太騎手はダノンデサイルとのコンビで頂点を目指す。近走は惜敗が続いているものの、能力への評価は揺るがない。
一方で、引き当てたのは大外枠。折り合いやモタれ癖など課題も抱える中、どのようなイメージを描いているのか。レース展望から先週の菊花賞回顧、有力騎乗馬の手応えまで聞いた。
東京替わりは歓迎のダノンデサイル
——まず今週は何と言っても天皇賞・秋(G1)!今年はダノンデサイルと挑まれますね。
戸崎:よろしくお願いします。与えられた枠(8枠17番)で……ということで仕方ないですが、正直もっと内が欲しかったなという思いです。
——ここずっと3着ということで。
戸崎:勝てる力はもう持っていると思いますし、僕がそこを引き出せたらなと思います。今回、条件的に左回り東京ということで、そこは期待してもいいかなと思っているので、いい走りを見せられるように頑張ります。
——戸崎さんが乗られて勝ったレースもあれば、折り合いを欠いたイギリスの時のようなレースもありました。前走に関しては、意図的に下げるという作戦ではあったわけですよね。
戸崎:下げるというか、リズムよくということですね。
——それはこの先を見越しての戦略といいますか、今後につながってきそうですか?
戸崎:そうですね。大半の馬に言えるでしょうが、折り合いがついていた方がやはり伸びがいいでしょうから。ただ、ダノンデサイルについては持てる能力の反面、少し難しいところはかわらずあるので、やってみないと、というところはつきまといますね。
——戸崎さんが乗られていない頃を含めると、以前は先行できていたのですよね。
戸崎:そうですね。
——ここ一連の経緯からも、モタれ癖はポイントになるとは感じまずが、追い切りに乗られた上での変化はどうだったのでしょうか。
戸崎:前走よりはモタれるかなという感触です。ただ、厩舎サイドに言われていたよりは良かったですね。それでも、レースを重ねるごとに良くなってきている印象はあるので、いいバランスで走れればいいのですが。
——そのモタれの強さというのは、一番キツかった時はいつだったのですか。
戸崎:う~ん、昨年の有馬記念ですかね。
——左右どちらでもモタれるのでしょうけど、その面も左回りの方がまだ軽減しやすいというところはやはりあるのですか。
戸崎:そうですね。そんな点からも東京であれば、と感じています。
——そのモタれ方というのは、どういったところから原因として発生しているものなのですか。体のバランスとかなのですか。口向きでしょうか。
戸崎:バランスでしょうね、おそらくは。それに、この馬特有の気性からもきていると思います。それでも走れていますからね。
——1週前追い切りに乗られた上で、コンディション面については一連と比較してどうだったでしょうか。
戸崎:変わらずきてくれていると思いますよ。
——枠順も出た上で、まだまだこれから色々イメージを膨らませるところはあると思います。一連と比較してもう少し違ったポジションで行けるとか、そういった感触はあったりされませんか。
戸崎:どうですかね。昔はスタートも良くて自然にポジションを取れるところがあったのですが、最近は少し変わってきている部分ではあるので。そこが大外でどう出るかなという懸念があります。
ただ大外なので、取ろうと思えば全然取ることもできます。それに被されることはないので、動きやすいでしょうね。その辺りは今後またゆっくり考えたいなと思います。厩舎サイドとも話し合うでしょうし。
——外野からの意見なのですが、おっしゃられているように、この枠だったら、行こうと思えば行けるのではないかなと、枠を見て思えてしまったところもあったのですが。
戸崎:それはできる可能性もありますからね。あとは行った場合がどうか、というところですね。この馬のリズムというのもありますし。
——今は少しでも出したらめちゃくちゃ引っ掛かるというわけではないですよね?
戸崎:それは出し方にもよると思うのですが、ムキになるところはあると思いますよ。そういう面も含めて難しい馬だなというところはあります。
——今年はそれほど先行馬も多くはなさそうですね。
戸崎:少ないですね。あとは馬群にいた方が集中力は増す馬であるとも思っているので、この枠がどう出るかですね。
——やはり宝塚記念の最後の伸びを見れば、トップレベルの馬だと改めて思うところはあるのですが。
戸崎:それはもうずっと(思っています)。それぐらいの能力がある馬だなと思っているので。
——大阪杯でも好走していますが、2000mはどうなのでしょうか。
戸崎:僕は東京だったら特に問題ないなと思っていますよ。これまで惜しい結果が続いていますから、何とかいいこれまで以上の結果を目指したいです。
今後も長距離戦で期待できそうなレースぶりを見せたマジョレルブルー
——今週の騎乗馬について伺います。まず新馬のタイセイリメンバーは追い切りに乗られたようですね。
戸崎:追い切りは勝負所でトモが少しハマらないような感じになって、直線を向いてまた姿勢が整うとハマって感じ良くなって、という感じでした。その辺りはレースに行くと、影響される部分はあるかとは思うのですが、走ってきそうな雰囲気はあります。
——以前東京で乗られていた馬ですが、ダイシンリンクは久々に騎乗されます。
戸崎:リズム良く行けばいい脚を使ってくれるというイメージなので、道中のリズムを大切にしたいなと思います。
——そして土曜のレースで少し驚いたのですが、ラヴェニューは再び騎乗されます。新馬戦を思えば1勝クラスなら地力を見せて欲しいです。
戸崎:楽しみですね。前走は復帰戦ということで、結果を残せなかったと思います。また人気と期待もされているでしょうから、いい走りを見せられればと思います。
——テリオスブギは自厩舎の馬で2戦連続の騎乗となります。
戸崎:追い切りの感触は良かったので、その感じがレースでもそのまま出てくれるといいなと思います。
——こちらも少し久々になりますが、イヌボウノアサヒはどうでしょうか。
戸崎:勝った時は強い内容ではあったので、このクラスであれば通用していいはずです。あとは久々の分がどうかというところですが、楽しみです。
——テラメリタはどうでしょうか。
戸崎:少し久しぶりになりますが、乗りやすい印象です。どんな競馬にも対応できるかと思うので頑張りたいなと思います。
——先週の菊花賞(G1)なのですが、マジョレルブルーに騎乗されました。7着という結果でしたが、11番人気ということを思えば、人気よりは上に来た上で見せ場もあったと感じました。
戸崎:状態も上がってきていると感じました。スタートもよかったですし、戦前にある程度ポジションを取っていくというプランでした。ただ、取りに行こうと思えばもう少し取れたので、そこを取っていたらどうだったのかなと、結果的に思うところではありますね。
——となると、感触次第ではもっと上に行けたかもしれないという感じですか?
戸崎:そこまでは分からないです。ただ、折り合いはつく馬でしたし、別に前に出していったからといって、折り合いがどうといったことはなかったのですが、もう少し行けたかなと。
道中のリズムも良かったですし、いい感じで走ってくれたなという中で、勝負どころで少しもたついた感じはありました。
4コーナーを回って直線ではまた伸びてくれたので、一瞬これは(いけるかと)と思いましたけども。馬群が開けてから上に浮くというか、沈めなくなりましたね。
まだ子供っぽさもあって、そういう浮わつきも出ているのかなと感じます。それに、もう少し成長したらという感触もありますね。それでも長いところで頑張れそうなタイプだなとは思いました。
——今おっしゃられていたように、一瞬グンと動いて最後に止まった辺り、距離が長いというわけではなかったのですか?
戸崎:そうですね。ズンといったようで、一瞬おっと思ったら止まった感じでした。気性の影響もあるとは思っているので、距離ではないと思います。
——もう少し前に行けたらというところと、よく言えばですが、これまでのレースぶりからもラチ沿いを辿れたら、もっと良かったと思うところもあったりされるのですか?
戸崎:まあそうですね。考えれば色々と出てくるのかなとは思いますけど。何にせよ長丁場なのでロスなくいければベストですが、この馬はそういう競馬もできていたのでなおさらですね。
——体質的にはどういったところが良くなってくると、もう少し成長できそう、結果に繋がってくるという箇所は具体的にあったりするのですか?
戸崎:まだ線が細い感じもあるので、全体的なパワーですかね。精神的にも肉体的にも、まだ子供っぽさがあるので、その辺も成長できればと思います。
——乗っていらっしゃる方はそんなに気にならなかったかと思うのですが、ああいう特殊な展開というのは、どのような心境で乗られているものなのですか?
戸崎:僕的には、人気によって感覚は左右されるのかなというのはあるとは思うのです。なので、そんなに乱されることなく乗れていたかなというのはあります。今回はね。
——逃げ馬は速いペースで行っていましたが、集団での追走感というのは、適正なペースだという感覚はありましたか。
戸崎:そうですね。少し落ち着いているかなというところですかね。
——ミッキーヌチバナは、初ブリンカーで挑みましたが7着でした。
戸崎:ブリンカーの効果もけっこう効いていたのかなという印象はあります。道中の感じも、ムキにまではなっていないのですが、いつもよりハミ取りがいいかなという感触はありました。
——コルサロで勝利されましたが、こちらはどうだったでしょうか?
戸崎:映像で見た時よりも、いい感触ではありました。もう少し線が細くて少し頼りないのかなとも思ったのですが、そんなこともなく。前走は少し入れ込んだみたいだったのですが、ガスが抜けてちょうどいい感じになってきているということで、精神的には良かったと思います。いいタイミングで出させていただきました。
——ショコラキュイは6番人気でしたが、前回の内容であれば昇級しても楽しみかなという感じだったのですが。
戸崎:結構周りの馬を気にするというのは改めて少し感じました。ブリンカーをしているのですが、馬が見えるところで少し躊躇するというか。そんなところもあったり、馬群でも少し気にしているとか。
本当は広いところに出せるとよかったのですが、出せる展開ではなかったかなということで。半ブリンカーを外してもいいのかなという印象でした。
——もしくは付けていても、頭数は多くなかったですが外枠だったら、というところもあった感じですか?
戸崎:まあそうですね。ばらける競馬の方がいいと思います。
——新馬のロジダンスはどうでしたか?
戸崎:感触は悪くはなかったです。いい感じでいっていたので。返し馬の雰囲気も良かったので、もしかしたらと思ったのですが。距離は長いですかね。ただ、センスはすごくあったので楽しみですよ。
——次週のJBCスプリントではインユアパレスに騎乗されます。
戸崎:浦和では以前より具合は良かったと感じましたし、馬のメンタルも良かったですね。楽にポジションを取れました。相手は強かったですが、3着には着差をつけていい内容でしたね。
——今週もありがとうございました!11月は概ね東京での騎乗となりそうですが、来週からは勝ち鞍にも期待したいですね。
戸崎:ありがとうございました。
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。






