馬券よりもPOGが大好きな山田乗男です。このコーナーではPOGで人気になった馬を中心に入厩やデビュー時期、調教過程など2歳(3歳)馬についての情報を、盛りだくさんにお伝えする予定ですので、よろしくお願いいたします。

 まだまだ調教のほうもそれほど進んでいないので、今回は入厩している馬でPOG的に面白そうな馬を挙げていきます。

 まずは関西から。POG大注目の角居厩舎には、セレクトセールで2億円近い額がついたヴァンキッシュラン(牡、ディープインパクト×リリオーオブザヴァレー)が早くも入厩しています。この馬、“トーセン”の冠がついていないから分かりにくいのですが、島川隆哉オーナーの馬です。早期入厩はしたものの、現状ではゲート試験合格後に再度放牧に出される予定。あのウオッカも早期入厩後に一旦放牧に出て、秋デビューからダービー馬に育ちましたから、この馬も同じような道を歩ければいいですね。

 シャイニングレイ、ポルトドートウィユを出した高野厩舎の動きも早く、ポルトフォイユ(牡、ディープインパクト×ポルトフィーノ)が入厩。全兄も早期デビューですから、この馬も兄同様の活躍を見込んで良さそうです。

 同厩のロスカボス(牡、キングカメハメハ×マンハッタンセレブ)は、近親にブエナビスタやマンハッタンカフェがおり、上もサトノグロリアス、セレブリティモデル、ブルックデイルと地味ですが、なかなかの素質馬を出しています。下位で取るにはいいかと思います。

 目立つところではダイワウィズミー(牝、キングカメハメハ×ダイワスカーレット)。ダイワスカーレットの仔が久々に松田国厩舎に入ったので、陣営も力が入っているようです。姉のダイワレジェンド、ダイワミランダは気性や体質から素質を生かせていませんが、そろそろ当たりが出てもいい頃です。

 関東では、夏デビューの活躍馬が目立っている藤沢和厩舎が、今年も早いですね。目玉はスターオブペルシャ(牡、ダイワメジャー×ターフローズ)。半兄のロサギガンティアも夏デビューでしたが、この馬は更に早くダービー翌週の新馬に出るという話も。これは上位で取りたいですね。

 しかし、一番の目玉は大江原厩舎ミュゼモーゼス(牡、ダイワメジャー×チャールストンハーバー)。13日にはウッドで68秒台を馬なりで軽くマークし、来週あたりに新馬があっても、普通に走れそうな雰囲気。逆に新馬戦までピークを保てる不安になりそうなほど仕上がりが早いです。全兄はご存知カレンブラックヒル。あの馬は年明けデビューですから、この馬は約半年ほど早く進んでいることになります。クラシック向きとは言えませんが、2歳戦の内にポイントを大量に稼げそうなので、何とか指名したいところです。

 魅力ある馬が多数入っている国枝厩舎には、今年のPOG一番人気と目されるプロディガルサン(牡、ディープインパクト×ラヴズオンリーミー)が入っています。全兄のリアルスティールはアクシデントもあってデビューが年末と遅くなりましたが、それでいて現在の地位を築ているのですから、順調に進んでいる弟はもっと大物の可能性も。

 他に入厩しているサトノキングダム(牡、ディープインパクト×ダリシア)、テオドール(牡、ハービンジャー×アンブロワーズ)も評判は上々で、今年は国枝祭りとなるのでは。

 こんな流れで5月31日(日)より、2歳馬情報をお知らせしていきますので、皆さんお楽しみに。