今週は朝日杯フューチュリティS(G1)。注目はグランアレリアが、昭和55年のテンモン以来となる牝馬の優勝なるか。POGでも大人気だったので、持っている人は激熱の週末だろう。新馬戦は、POGでお馴染みの一族がデビューを迎える。

12月15日(土)
◆阪神芝1600m

レーヴドゥラメール(牝、ロードカナロア×レーヴディソール、栗東・松下厩舎)
母は阪神JFなど重賞3勝。母のきょうだいに青葉賞勝ち馬のアプレザンレーヴ、レーヴミストラルがいるPOGお馴染みの一族である。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は芝で一杯に追われ6F80秒台、5F63秒台、1F11秒台前半と速めの時計をマーク。偉大な母から目立った活躍馬は出ていないが、そろそろ当たりが出てもいい頃だ。鞍上は川田騎手。

◆阪神ダート1200m

ラルムエトワール(牝、スマートファルコン×プレシャスドロップ、栗東・宮厩舎)
半兄プレシャスエース(現5勝)。調教はCWで5F67秒台後半、1F12秒台半ば(一杯)をマークし、2歳500万に先着。新馬戦から勝負できる態勢にある。

ピエナキャプテン(牡、キャプテントゥーレ×ヒシシルバーメイド、栗東・武英)
半姉はオープンまで行ったアミカブルナンバー(5勝)。調教は坂路55秒2-12秒5(一杯)、2週前にはCWで5F68秒台、1F12秒を切る時計を出している。先週の中山ダート1200mは除外されたが、出ていれば勝ち負けだったと陣営も強気。仕上がりが進んだ今週は更に楽しみである。なお先週が中山狙いだったことから、同週の中山ダート1200m戦に出走の可能性もある。

◆中山芝1800m

ラヴィアンレーヴ(牡、ディープインパクト×レーヴディマン、美浦・田村厩舎)
全姉エールデュレーヴ(3勝)。近親にレーヴディソール(阪神JF勝ち馬)がおり、阪神芝1600m新馬戦予定のレーヴドゥラメールとは同族。調教は美浦ウッドで5F68秒台、1F13秒台半ばと水準レベルの時計は出ている。鞍上はビュイック騎手。

シャルマント(牝、エンパイアメーカー×ライツェント、美浦・鹿戸厩舎)
半姉ディアドラ(秋華賞勝ち馬)、半兄オデュッセウス(オープン特別2勝)。「余裕のある動きでいいモノを持っている。上も走っている血統。父は替わるがまずは芝のこの距離から」と鹿戸雄師。調教は坂路56秒3-12秒7(馬なり)。全体時計は遅いが、終いを12秒台で締めており内容は悪くない。鞍上は三浦騎手。

◆中京ダート1800m

リトミカメンテ(牝、オルフェーヴル×カルマート、栗東・高野厩舎)
母は紫苑S勝ち馬。調教は坂路53秒3-12秒6(一杯)で、古馬1000万を追走し1馬身程度先着しており、仕上がりは上々だ。

バブリーダンス(牝、ゴールドアリュール×バブリームード、栗東・千田厩舎)
半兄インザバブル(現3勝)。近親ディープブリランテ(ダービー馬)。調教は坂路54秒9-13秒5(馬なり)と目立たないが、10月から時計を出しており本数は多く、仕上がりは進んでいる。鞍上は松山騎手。

12月16日(日)
◆阪神芝2000m

ルデュック(牡、ハーツクライ×ヒッピー、栗東・池江厩舎)
母はフランスG3勝ち馬。「ゲート試験合格後は放牧に出して、以前よりもしっかりしてきた。長めの条件は良さそうだし、走ってきそう」と池江師。調教はCWで一杯に追われ5F68秒、1F12秒で古馬1000万を追走し併入している。鞍上はルメール騎手。

バラーディスト(牝、ハーツクライ×バラダセール、栗東・石坂正厩舎)
半姉は今年の秋華賞に出走したダンサール(2勝)。調教は坂路56秒7-13秒5(馬なり)と平凡だが、遅い時間帯で時計のかかる馬場だったので、字面以上には動いている。鞍上はCデムーロ騎手。

◆阪神芝1400m(牝)

ミッドナイトラヴ(牝、ロードカナロア×ミッドタウンレディ、栗東・松永幹厩舎)
母は3勝。祖母ファビラスラフイン(秋華賞勝ち馬、ジャパンC2着)。調教は坂路54秒8-13秒2(馬なり)で、2歳未勝利馬を追走し大きく先着。時計は目立たないが、動きは悪くない。鞍上は池添騎手。

イノセントミューズ(牝、ヴィクトワールピサ×アイアムラヴィング、栗東・笹田厩舎)
半兄はマリオーロ(4勝)。調教は坂路54秒5-12秒6(一杯)で古馬500万を追走し併入。母系のスピードを生かしたい。

ハルノナゴリ(牝、ステイゴールド×エレイン、栗東・高橋義厩舎)
母の兄はサダムパテック(マイルCS勝ち馬)、母の妹はジュールポレール(ヴィクトリアマイル勝ち馬)。調教はCWで一杯に追われ5F69秒台、1F12秒半ばの時計を出し、併せた相手にきっちり先着している。

◆中山芝1600m

レッドアステル(牝、ディープインパクト×レッドエルザ、美浦・国枝厩舎)
3代母は、欧米でG1を3勝のコミッティド、おじにブリーダーズCターフなどアメリカG1を6勝のイングリッシュチャンネルがいる。「カイ食いの細いところがあって加減しながらだが、稽古はいきなり好時計をマークしたように能力は感じる」と国枝師。話通り調教は活発で、坂路51秒8-12秒2(馬なり)の好時計。これでもまだ時計を詰められそうな余裕があり、初戦から楽しみだ。鞍上はマーフィー騎手。

バスクベレー(牡、ロードカナロア×エイグレット、美浦・黒岩厩舎)
半兄はミトラ(金鯱賞など重賞2勝)、モンドアルジェンテ(5勝)。1、2週前ともにウッド4F52秒台前半の時計を余裕でマークし、能力の一端を見せている。

◆中山ダート1200m

リバティヘッド(牡、スウェプトオーヴァーボード×オンワードファニー、美浦・栗田博厩舎)
祖母はオンワードノーブル(フラワーC勝ち馬)。調教はウッド4F53秒台半ば、1F13秒台半ば、3週前には坂路53秒2-12秒8(馬なり)。先週出走予定(除外)だったので、仕上がりはかなり進んでいる。

◆新規入厩

デッドアヘッド(牡、ハーツクライ×ベイトゥベイ、美浦・藤沢和厩舎)
母は北米G2勝ち馬。半兄は現在2連勝中のスワーヴアラミス。5月には山元に入り早期デビューの予定もあったが、その後アクシデントもあり入厩がここまで伸びてしまった。ここからは順調に行って欲しいところ。

サトノナレッジ(牡、Frankel×LonelyAhead、栗東・池江厩舎)
祖母のサイエダティはG1を5勝し、欧州古馬牝馬チャンピオンに輝いた馬。

未出走馬再入厩

シークレットアイズ(牡、ディープインパクト×ジョリージョコンド、美浦・藤沢和厩舎)
半兄はファストアプローチ(札幌2歳S2着)。秋の東京デビューを予定も、当時一緒に入厩した2歳馬たちに調教で遅れていた。立て直しての再入厩なので、まずは調教内容をチェックしたい。