今週より、2歳の入厩馬情報もスタート。昨年の新馬開幕週にダノンファンタジーを投入した中内田厩舎は、早くも2頭が入厩。目標はもちろん6月開催だ。

3月30日(土)

【阪神】

◆アザレア賞(芝2400m)

プランドラー(牡、ディープインパクト×プラウドスペル、栗東・池江厩舎)
POGで大人気になった馬だが、初勝利まで3戦かかり、格上げ初戦の前走も4着に敗れている。約3か月ぶりのレースとなるが、調教では古馬オープンのプロフェットに先着し仕上がりは上々。血統的に、そろそろ大化けしてもいい頃だ。鞍上はデムーロ騎手。

ショウリュウイクゾ(牡、オルフェーヴル×ショウリュウムーン、栗東・佐々木晶厩舎)
昨年6月の新馬戦を勝って休養。復帰後は京都2歳S5着、若駒S4着も、勝ち馬から離され目立たなかった。それでも前走のすみれSでは、勝ち馬サトノルークスには及ばなかったものの、ホープフルS2着馬アドマイヤジャスタに接近し3着に飛び込んだ。近走よりメンバー弱化のここはチャンス。

レッドジェニアル(牡、キングカメハメハ×レッドアゲート、栗東・高橋忠厩舎)
「もう少し集中力が出てくるといいが、フワフワしたりして遊ぶくらいまだ余裕がある。上のクラスでも楽しみを持っている」と高橋忠師。好メンバーだった新馬戦はサトノソロモン、トーセンスカイ(2戦目快勝)に続く少差の3着。2戦目の3着は物足りなかったが、前走は3馬身差の楽勝。この内容なら、500万でも通用する。鞍上は酒井学騎手。

【中山】

◆山吹賞(芝2200m)

キタノインパクト(牡、ディープインパクト×ボンバルリーナ、美浦・藤沢和厩舎)
デビューから4戦し4、3、2、1着と一つずつ成績を上げてきた。だが2走前は直線で不利があり、スムーズなら勝っていたレース。前走は余計な一戦となったが、圧倒的な力差を見せつけ勝利している。「前走はスムーズにレースができたし、いい勝ち方。まだ伸びしろを感じるのでここでも」と津曲助手。前走の勝ちっぷりから、500万にいる器ではない。

カウディーリョ(牡、キングカメハメハ×ディアデラノビア、美浦・堀厩舎)
半姉ディアデラマドレ(重賞3勝)、半兄ドレッドノータス(京都2歳S)など上にオープン馬が4頭。この馬も新馬勝ちで出世は早いと思われたが、2戦目のアイビーSで7着と崩れ、その後は心身の成長を促すため休養。ここが復帰戦となる。休みを入れて、どれだけ成長したか楽しみな一戦だ。鞍上は石橋脩騎手。

【阪神】

◆未勝利(芝2000m)

ダンスディライト(牡、キングカメハメハ×ダンスインザムード、栗東・松永幹厩舎)
母は桜花賞などG1を2勝。半姉にダンスファンタジア(フェアリーS)、カイザーバル(秋華賞3着)がいる。好メンバーの新馬戦で3着だったので勝利は近いと思われたが、その後2戦は5、4着と1番人気を裏切っている。ただ、この2戦は2200mが長かったような感もあるので、1F距離短縮されるのはプラスだろう。鞍上はデムーロ騎手。

◆未勝利(牝、芝1800m)

セラピア(牝、オルフェーヴル×ララア、栗東・藤岡健厩舎)
母は北米のGⅠ勝ち馬。全姉サラスは現3勝で重賞レースにも出走している。昨秋のデビュー予定も、アクシデントでここまで伸びてしまった。その頃よりも動きは良くなり、1週前の坂路では51秒0-11秒9(一杯)。時計が出やすい今の坂路だが、デビュー前を考えれば上々の時計だ。初戦から好勝負を期待できる。

ルベリエ(牝、ディープインパクト×ヴェルダ、栗東・角居厩舎)
既走馬相手の未勝利戦でデビューし、3着と好走。後方から追い込んできた脚には見どころがあった。姉はフランスのG1で2着した馬。血統的にもまだまだ成長力は見込める。

ダイアナブライト(牝、ディープインパクト×チェリーコレクト、栗東・石坂正厩舎)
2月10日の新馬戦でデビュー。調教の動きから勝ち負け必至とみていたが、しっかり2着に入線。今回が2戦目となる。小柄な馬だが、1週前段階では馬体も増えているので、今度も好勝負を期待していい。鞍上は浜中騎手。

リアオリヴィア(牝、ディープインパクト×リアアントニア、栗東・角居厩舎)
POGでも人気上位になった牝馬。しかしレースでは不調で、新馬戦5着、未勝利戦は8着と成績が下降し、その後は休養。ここは5か月ぶりの一戦となる。初期の期待を考えると、調教の動きはまだまだ物足りないが、レースへ行っての変わり身に期待したい。

【中山】

◆未勝利(芝2000m)

シュテルンシチー(牡、オルフェーヴル×ケープタウンシチー、美浦・池上厩舎)
「遅生まれで、ここにきて徐々にしっかりしてきた。前走の内容は悪くなかったし、まだ上積みがありそう」と池上師。新馬戦は9着も、叩いた効果で前走は勝ち馬から0・3秒差の4着。更に良化を見込め、今度は馬券圏内に入りたい。鞍上は三浦騎手。

3月31日(日)

【中山】

◆伏竜S(ダート1800m)

ノーヴァレンダ(牡、ダイワメジャー×モンプティクール、栗東・斉藤崇厩舎)
新馬戦を競走中止後、未勝利戦、500万もちの木賞、交流G1全日本2歳優駿を勝ち、実質無敗の3連勝。前走G1勝ちから、オープン特別で負けていられない。鞍上は石橋脩騎手。

デアフルーグ(牡、ベーカバド×バイクーニャン、美浦・鈴木伸厩舎)
ここまで2戦2勝。新馬戦は2着に9馬身、500万黒竹賞は2着に5馬身と、ともに2着以下を子供扱いしている。ノーヴァレンダとの対決は必見。

ダイシンインディー(牡、ゴールドアリュール×キャッツ、美浦・戸田厩舎)
芝の新馬戦では完敗も、ダート変わりの2戦目は逃げて7馬身差の大楽勝。500万でも通用する内容だったが5、9、6着と不調。しかし前走は未勝利戦以来の逃げの手に出ると、見事な逃げ切り。2着のキャメロンとの差は半馬身だが、3着には5馬身、4着には10馬身以上の差をつけ、時計も速かった。今度も先手を取れれば楽しみだ。

【阪神】

◆未勝利(芝1600m)

サラミス(牡、ディープインパクト×サロミナ、栗東・池添学厩舎)
折り合い難がひどいため、前走は1400m戦に出走。おかげで折り合いのほうは大丈夫だったが、1400mのペースが合わないのか、直線で伸びを欠き3着。単勝1・6倍の人気を裏切ってしまった。今回は再度距離を伸ばしてマイル戦に出走。能力は未勝利戦にいる馬ではないが、非常に乗り難しいので、鞍上川田騎手の腕に期待。

●2歳馬の新規入厩

リアアメリア(牝、ディープインパクト×リアアントニア、栗東・中内田厩舎)
母はブリーダーズCジュベナイルフィリーズを勝ち、カナダ2歳牝馬チャンピオンに輝いた馬。全姉はPOGでも人気になったリアオリヴィア。

クラヴァシュドール(牝、ハーツクライ×パスオブドリームズ、栗東・中内田厩舎)
一つ下は父がディープインパクトであることから、母は下河辺牧場期待の繁殖牝馬であることは間違いない。この時期に入厩できたことからも、デキはいいはずだ。