5月18日(土)

【京都】

◆メルボルンT(芝2400m)

プランドラー(牡、ディープインパクト×プラウドスペル、栗東・池江厩舎)
POGで大人気になった馬だが、現状は500万クラスに甘んじている。それでもレース毎に上昇は見られ、前走のアザレア賞も勝ち馬と頭差の2着と、2勝目まであと一歩に迫っている。瞬発力勝負に向いていないので、長距離戦で先行する形は合っている。POG期間内の最後のレースとなりそうなので、何とか勝利を掴んでほしい。

ダンスディライト(牡、キングカメハメハ×ダンスインザムード、栗東・松永幹厩舎)
プリンシパルSに出走予定も、レース中止。2週連続の長距離輸送を考慮し、こちらにまわってきた。「登録していたプリンシパルSが順延。先のある馬なので再遠征はせず、自己条件に。血統馬らしく、日ごとに良くなってきた」と松永幹師。前走で見せた終いの脚なら、500万クラスでも通用する。鞍上はデムーロ騎手。

アマネセール(牡、エイシンフラッシュ×アウトオブザウィム、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄バクシンテイオーは北九州記念を勝つなど短距離で活躍したが、当馬は1400mの新馬戦で大敗し、距離を延ばして前進。格上げ初戦の梅花賞(2400m)は更に距離を延ばし、勝ったサトノラディウスと時計差無しの3着に頑張った。久々になるが、1週前調教は僅かに遅れたものの時計は出ており、仕上がりは悪くない。鞍上は石橋脩騎手。

ディスモーメント(牡、ディープインパクト×カホマックス、栗東・矢作厩舎)
デビューから2戦へ逃げて失速の競馬が続いたが、2400mに距離延長した前走は、見事に逃げ切った。再度長距離戦で、マイペースで行ければ怖い一頭だ。

【東京】

◆カーネーションC(牝、芝1800m)

セラピア(牝、オルフェーヴル×ララア、栗東・藤岡厩舎)
新馬戦は、ほぼ馬なりでの楽勝。その評価は、キャリア一戦で1番人気に推されたフローラSに表れたが、レースは道中折り合いを欠いたこともあり、直線で急失速してまった。その後は順調で、1週前にも坂路で好時計を出したように、調子のほうは変わらず良好。能力的に500万クラスにいる馬ではなく、ある程度折り合いが取れれば押し切れる。

ファナティック(牝、ジャスタウェイ×グレイトフィーヴァー、栗東・松永幹厩舎)
アーデント、シャルールなど、兄姉に3勝以上した馬が6頭もいる良血馬。この馬も2戦目に初勝利を挙げ、格上げ初戦の前走も勝ち馬に半馬身まで詰め寄る2着に入線と、早くも2勝目が近づいている。血統から、上積みもまだまだ見込める。

シルバースミス(牝、オルフェーヴル×リングジアラーム、栗東・橋口)

デビューから2戦はダートで負けたが、芝に変えた前走で一変。好位から伸びて初勝利を掴んだ。芝2戦目で、上昇の余地は大きい。

テイクザヘルム(牝、ノヴェリスト×ヴェラブランカ、栗東・安田翔厩舎)
新馬戦は、11秒4-11秒4の上りラップのレースを差し切る強い内容。忘れな草賞は、オークス有力のラヴズオンリーユーからは離されたが、2着馬とは0・2秒差しかなく、デビュー2戦目のオープン特別なら上々の結果。自己条件に戻り、期待度は更にアップだ。

◆500万下(ダート2100m)

ポートロイヤル(牡、キングカメハメハ×グレナディーン、美浦・高柳瑞厩舎)
500万に上がって3、3着。相手弱化の前走は1番人気に推されたが7着と崩れている。今回はルメール騎手に乗り替わりで勝負気配は上がったが、騎乗停止のため横山典騎手に。巻き返しに期待したい。

◆未勝利(芝1600m)

ガロシェ(牝、ルーラーシップ×キストゥヘヴン、美浦・戸田)

母は桜花賞馬。2戦連続2着で初勝利目前だったが、捻挫で一頓挫。今は回復して、ここが復帰戦だ。調教本数は少ないが、天栄帰りなので、仕上げに抜かりはあるまい。鞍上は武藤騎手。

◆未勝利(牝、ダート1400m)

サンダミアーノ(牝、トーセンホマレボシ×トレッビアーノ、美浦・竹内厩舎)
芝でデビューし2着も、2戦目は勝ち馬から大きく離れた6着。そこで前走はダートを使ったが、後方から追い込んで勝ち馬から0・4秒差の5着まで押し上げた。2度目のダート戦、東京変わり、そしてレーン騎手騎乗と、更に好走の条件が揃った。

【新潟】

◆早苗賞(芝1800m)

マジストラル(牡、ハービンジャー×アンブロワーズ、栗東・高野厩舎)
母は函館2歳S勝ち馬。兄姉にオープン馬のコナブリュワーズ、テオドール、そして現在売り出し中のロシュフォールがいる。当馬も前走初勝利で上昇中。血統的にも、まだまだ上を狙える。「馬具の効果で行きっぷりが良くなってきた。短期放牧に出してふっくら見せているし、引き続きいい状態」と高野師。鞍上は川又騎手。

シフルマン(牡、ハービンジャー×ラブリネスオブパリ、栗東・中尾厩舎)
初勝利は4戦目だったが、格上げ初戦のフリージア賞で好タイムの2着に入線し、シャドウディーヴァ(フローラS2着)に先着。若葉Sでもヴェロックスの3着と好戦が続いている。近2戦より相手が落ちる今回は勝ち負け必至だ。

マイネルミュトス(牡3、美浦・鹿戸雄厩舎)(牡、ディープインパクト×マイネヌーヴェル、美浦・鹿戸厩舎)
2走前の未勝利戦は1分46秒5の好時計で初勝利。前走は初めてマイル戦に出走し4着。格上げ初戦、勝ちタイム1分32秒9から0・4秒差なら、まずは合格点だろう。ちょっとマイルは忙しいイメージもあったので、距離延長はプラスだ。


5月19日(日)

【東京】

◆500万下(芝1600m)

マジェスティゲート(牡、ディープブリランテ×エバーグレーズ、美浦・高柳瑞厩舎)
3週前の東京マイル戦に出走予定も、軽い打撲で回避。その後の回復は早く、同じ条件の東京マイル戦に出走する。2走前は初芝ながら、かかるほどのスピード。前走は折り合いを考え、後方で脚を溜める形。最後は勢いがつきすぎて外に膨れたが、目立った脚を見せ、しっかり5着まで上がってきた。前走のように脚が溜まれば、東京に変わる今回は更に着順を上げてくる可能性は高い。

ユナカイト(牝、ヨハネスブルグ×フサイチパンドラ、美浦・木村厩舎)
半姉はアーモンドアイ。さすがに姉ほどの活躍とはいかないが、アネモネSでは3着と、桜花賞出走まであと一歩に迫った。「稽古は集中力を切らさず、走りに気持ちが乗っている。初の東京になるので、精神的な面も含めて落ち着いて臨ませたい」と木村師。鞍上は福永騎手

◆未勝利(芝2400m)

エクスプローシブ(牡、オルフェーヴル×ラルナデミエル、美浦・尾関厩舎)
デビューから5、4着だが、前走は前残りのレースで、後方から差して4着まで来ている。前走と同じコースで、今度も上位争いに食い込める。

【新潟】

◆未勝利(牝、芝2000m)

パルティアーモ(牝、ワークフォース×リビアーモ、美浦・池上厩舎)
曾祖母の兄にアンバーシャダイ(有馬記念、天皇賞・春勝ち馬)、祖母の兄にサクラバクシンオー(スプリンターズS2勝)がいる社台の古くからの名族。デビューから3戦は大敗していたが、前走で一変し2着に食い込んだ。同じ新潟コースで牝馬限定戦なら、再度チャンスがある。

▼2歳入厩馬情報

レッドベルジュール(牡、ディープインパクト×レッドファンタジア、栗東・藤原英厩舎)
全姉レッドベルローズ(フェアリーS3着)

ナリタブレード(牡、ヴィクトワールピサ×レディトゥブリーズ、栗東・川村厩舎)
半姉ナックビーナス(キーンランドC勝ち馬)

サトノインプレッサ(牡、ディープインパクト×サプレザ、栗東・矢作厩舎)
母はイギリスのG1サンチャリオットSを3勝。日本にも遠征し、マイルCSで3着が2回

パレドネス(牝、ルーラーシップ×ナスカ、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉アロマティコ(秋華賞、エリザベス女王杯ともに3着)

ドゥラモット(牡、ルーラーシップ×シェリール、栗東・安田隆厩舎)
半兄ムスカテール(目黒記念勝ち馬)、全兄グロンディオーズ(現5戦3勝)

ウイングレイテスト(牡、スクリーンヒーロー×グレートキャティ、美浦・青木厩舎)
半兄ベストメンバー(京都新聞杯勝ち馬)

マルガリーテース(牝、ディープインパクト×ストラテジー、栗東・中竹厩舎)
半兄ジャストドゥイング(オープン特別2勝)

オウケンザパール(牝、オルフェーヴル×オウケンサクラ、美浦・国枝厩舎)
母はフラワーC勝ち馬、桜花賞2着、祖母ランフォザドリーム、曾祖母ミルフォードスルーはともに重賞2勝

シャレード(牝、ダイワメジャー×ヴィヤダーナ、栗東・藤原英厩舎)
全兄ダノンメジャー(オープン特別3勝)、半兄ダノンキングダム(現5勝)

アバーマノ(牝、ディープインパクト×ソラリア、栗東・藤岡厩舎)
全姉カレンブーケドール(スイートピーS1着)

ミッキーローズ(牝、ディープインパクト×サファリミス、栗東・池江厩舎)
母はアルゼンチンのG1を2勝。セレクトセール1億2420万円(税込)

サトノヴィーナス(牝、ロードカナロア×サトノユリア、栗東・平田厩舎)
エアグルーヴ一族。近親ドゥラメンテ(2冠馬)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C勝ち馬)、アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)など