秋競馬が開幕。1週目の新馬戦から、噂の大物候補アルジャンナが登場。そして新規入厩組には、セレクトセールでも話題になった高額のディープインパクト産駒が続々トレセン入りしている。

9月7日(土)

◆中山芝2000m

ブレッシングレイン(牡、ディープインパクト×レゾンデート、美浦・木村厩舎)
ノーザンFが、セレクトセールで7560万円(税込)で落札した馬。近親ライトオンキュー(現4勝)。「コントロールが利くよう気をつけて調整。まだ良化余地はあるが、週ごとに良くなってきた」と太田助手。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、美浦芝コースで5F68秒台半ば、1F12秒台前半を持ったままでマーク。抑えた調教ばかりなので、強めに追ってどのような時計が出るのか注目である。鞍上はルメール騎手の予定。

ブリジャール(牡、ブラックタイド×ボシンシェ、美浦・加藤征厩舎)
半兄グレンツェント(重賞2勝)。調教は、美浦ポリトラックを馬なりで5F67秒台前半、1F11秒台後半で、古馬1勝クラスの馬を大きく追走し併入している。鞍上は戸崎騎手。

◆阪神芝1400m(牝馬限定)

フェアレストアイル(牝、ディープインパクト×スターアイル、栗東・中内田厩舎)
全兄ミッキーアイル(G1を2勝)。「走りが軽く、フットワークも大きい。芝コースに入れるといい動きを見せるし、このくらいの条件が合いそう」と猿橋助手。調教は栗東芝コースで、5F66秒台半ば、1F12秒の時計を楽にマーク。動きも上々で、厩舎の評価も高いようだ。鞍上は川田騎手

フォールクヴァング(牝、ノヴェリスト×ヴァナディーズ、栗東・高橋康厩舎)
母の姉ラインクラフト(G1を2勝)、母の兄アドマイヤロイヤル(プロキオンS勝ち馬)。調教はCWで一杯に、5F72秒、1F12秒。全体時計は遅いが、終い重点でしっかり脚を伸ばし、併せた馬を突き放している。鞍上は北村友騎手。

クレドラネージュ(牝、エピファネイア×シナノネージュ、栗東・松下厩舎)
半姉ブランネージュ(フローラS2着)。栗東芝コースで一杯に追われ5F66秒台、1F13秒。馬場が重かったせいもあるのか、終いがかかってしまった。鞍上は坂井騎手を予定。

◆阪神芝1600m

ゴルトファルベン(牡、オルフェーヴル×バシマー、栗東・吉村厩舎)
半兄バシレウスライオン(現3勝)。調教はCWで、最後に気合を入れる程度に5F65秒前半、1F12秒の好時計をマークし、古馬1勝クラスの馬に先着。ここまで併せ馬は全て先着しており、上りも上々。初戦から楽しみである。鞍上は浜中騎手

クラヴァシュドール(牝、ハーツクライ×パスオブドリームズ、栗東・中内田厩舎)
リアアメリアとともに、3月には栗東に入っていた馬。僚馬は6月頭の新馬戦でデビューしたが、こちらはじっくり調整され、いよいよデビューを迎える。調教は、栗東芝コースで5F66秒、1F12秒を馬なりでマークし、フェアレストアイルを追いかけて併入。2週前馬には、坂路で終い1F11秒8を出しており、脚力も十分だ。


9月8日(日)

◆中山ダート1800m

レベンディス(牡、エピファネイア×ヴァルホーリング、美浦・高柳瑞厩舎)
近親エイシンプレストン(朝日杯FS勝ち馬、香港G1を3勝)。坂路53秒2-12秒4(一杯)で、新馬と併入。2週前に比べて時計も詰まってきている。鞍上は丸山騎手。

◆中山芝1600m

シャインガーネット(牝、オルフェーヴル×ベルベットローブ、美浦・栗田厩舎)
半兄アドマイヤサガス(交流重賞・北海道スプリントC勝ち馬)。「小柄だがバネのある動きで、稽古はやればやるだけ動きそう。能力を感じるし、いきなりから楽しみ」と栗田徹師。美浦坂路51秒6-12秒3の好時計を軽々マークし、初戦から好勝負を期待できる。

フロイデンベルク(牝、ダイワメジャー×フラニーフロイド、美浦・手塚厩舎)
母は北米G1勝ち馬。1週前の新潟1400m戦を除外され、こちらにまわってきた。1調教は坂路53秒8-12秒4(強め)。除外もあり仕上がりは更に進んでいる。

スターズプレミア(牡、ロードカナロア×スターズインハーアイズ、栗東・池江厩舎)
半兄アインラクス(若駒S1着)、母の妹ディープインパクト(G1を7勝)。CWで一杯に6F81秒台、5F66秒台前半、1F12秒台前半の好時計を出し、いいイメージでデビューを迎えることになる。鞍上はデムーロ騎手。

◆阪神ダート1400m

アルコレーヌ(牝、ゴールドアリュール×マチカネタマカズラ、栗東・奥村豊厩舎)
半姉ホウオウパフューム(3勝)。CWで強めに、5F69秒台後半、1F12秒台前半の時計で、新馬と併入している。鞍上はルメール騎手

◆阪神芝2000m

アルジャンナ(牡、ディープインパクト×コンドコマンド、栗東・池江厩舎)
母は北米G1勝ち馬。セレクトセール1億8360万円(税込)。CWで一杯に追われ6F82秒台、5F66秒台半ば、1F11秒台半ばの好時計で、古馬オープンのジャンダルムにクビ差遅れ、3歳オープンのサトノルークスには2馬身程度先着している。因みに並走相手のジャンダルムは、池江厩舎の重賞ウイナーと併せても、ほとんどが先着の猛者。これに少差遅れなら問題無い。予定されていた小倉戦は除外となったが、当時から栗東で噂になっていた馬。クラシックを意識させるようなレースを期待したい。


◆新規入厩

アウサンガテ(牡、ディープインパクト×アゼリ、栗東・中内田厩舎)
母はアメリカ年度代表馬で、北米G1を11勝、全兄シルヴァンシャー(現4勝)、セレクトセール1億5120万円(税込)。

ダノンレガーロ(牡、ディープインパクト×キングスローズ、栗東・中内田厩舎)
全兄サトノアーサー(エプソムC勝ち馬)、セレクトセール2億7000万円(税込)

アドマイヤビルゴ(牡、ディープインパクト×イルーシヴウェーヴ、栗東・友道厩舎)
母はフランス1000ギニー(G1)勝ち馬、全兄サトノソロモン(京都新聞杯3着)、セレクトセール6億2640万円(税込)

フィリオアレグロ(牡、ディープインパクト×ジョコンダⅡ、美浦・堀厩舎)
半兄サトノクラウン(G1を2勝)

テルツェット(牝、ディープインパクト×ラッドルチェンド、美浦・和田郎厩舎)
母の弟リアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)、ラヴズオンリーユー(オークス勝ち馬)、ラングレー(6勝)

ウォルフライエ(牡、ディープインパクト×ニンフⅡ、栗東・池江厩舎)
おじヨハネスブルク(欧米でG1を4勝)

ダブルアンコール(牝、ディープインパクト×ドナブリーニ、栗東・池江厩舎)
全姉ジェンティルドンナ(G1を7勝)、ドナウブルー(重賞2勝)、セレクトセール3億9960万円(税込)

ルリエーヴル(牝、ロードカナロア×ライラックスアンドレース、栗東・松永幹厩舎)
半姉ラッキーライラック(阪神JF勝ち馬)