新年の競馬がスタート。同時に新馬戦は、年末から続く除外ラッシュが更に激化する様相。これからデビューの馬は、能力はもちろん、運も必要となる。

1月5日

◆京都芝1800m

アドマイヤベネラ(牡、ハーツクライ×ライフフォーセール、栗東・友道厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)。セレクトセール2億4840万円(税込)。21日の阪神芝1800m戦を予定も除外。同じ外回りのレースを求めて2週延ばし、ここを予定している。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、少し気合をつける程度で、CW5F66秒台、1F12秒台前半。最後にラインベックに遅れたが、相手はG1出走馬、しかもコチラは大きく追走したもので心配ない。12月11日には、菊花賞馬ワールドプレミアを相手に併入し、動きは上々。初戦から楽しみである。

クレイス(牡、ロードカナロア×クリアンサス、栗東・藤岡厩舎)
母はマーガレットSなど3勝、祖母フラワーパーク(G1を2勝)、おじヴァンセンヌ(東京新聞杯勝ち馬、安田記念2着)。「真面目に走らないところがあったが、少しずつ動いてきたし、時計も詰まってきた。走りは軽くて芝向きだと思う」と藤岡健師。調教は、坂路で一杯に54秒0-12秒3の時計をマークし、併せた新馬に大きく先着。11月から時計を出しており、仕上がりは他馬以上に進んでいる。鞍上は藤岡佑騎手。

スマートアリエル(牝、キングカメハメハ×スカイノダン、栗東・角居厩舎)
母は4勝、北九州記念2着。おじにジャスタウェイ(G1を3勝)。「バランスの取れた体型。だいぶ気持ちは入ってきたが、今は忙しい競馬よりもゆったり進められる条件が良さそう」と小滝助手。調教は、坂路で一杯に53秒8-12秒3に時計を出し、ホープフルS出走のブルーミングスカイに先着。2週前までは目立たなかったが、デビューが近づき良化が進んでいる。鞍上は武豊騎手。

アルテフィーチェ(牝、ハーツクライ×アルテルテ、栗東・友道厩舎)
母は北米G1勝ち馬。調教は、CWで一杯に5F67秒台、1F12秒台前半。新馬のアドマイヤビルゴを追走して併入している。

◆京都ダート1400m(牝馬限定)

レッドシンシア(牝、リアルインパクト×エポカブラヴァ、栗東・西園厩舎)
半兄レッドゲルニカ(現6勝)。調教は、坂路52秒8-12秒8の時計を余力残しでマークしている。鞍上は酒井学騎手。


1月6日

◆中山ダート1200m

ヴェリズモ(牡、シンボリクリスエス×トリノレージョ、美浦・加藤征厩舎)
おじにサンカルロ(阪神カップ2勝)。22日のダート1200mに続き、28日のダート1200m戦で2度目の除外、さすがに今度は大丈夫だろう。「幼くてひと息で走るところがあったが、徐々に良くなってきた。前向きさはあるので、まずは短い条件から」と加藤征師。調教は坂路54秒1-13秒1。除外続きだが、仕上げに狂いはなさそうだ。鞍上はミナリク騎手。

シャークスコーブ(牡、キンシャサノキセキ×ワイオラ、美浦・上原厩舎)
半兄アプルーヴ(イギリスG2勝ち馬)。28日のダート1200m戦を除外となり、こちらへ回る。調教は美浦ウッドで一杯に5F67秒台、1F12秒台後半の時計。新馬に1馬身程度遅れている。

ディランズソング(牡、SummerFront×PoeticRichers、美浦・萩原厩舎)
母は短距離で北米3勝。22日の中山戦を除外になり、ここへ回る。デビューが伸びて仕上げ過ぎないことを考慮してか、1週前は軽めで終えている。鞍上はマーフィー騎手。

◆京都ダート1800m

レッドエランドール(牡、GoldenHorn×リュポメルー、栗東・松田厩舎)
母はフランスで3勝、祖母スターオブアッカーは、G1フランスオークス2着。調教は、坂路でやや一杯に53秒5-12秒7。鞍上は福永騎手。