先週の目玉と見ていたサトノケンシロウ(牡3、栗東・池江寿厩舎)は残念ながら除外。それもそのはず、予定していた京都のマイル戦は47頭が出走を予定し、結果31頭が除外となった。そこには2回連続除外になってようやく出走できたロゼリーナレッドミモザのような馬もいれば、アルマンディンのように除外で権利を取ろうと思ったら、5頭抽選に通ってしまった馬もいる。こんな状況だから、新馬戦で馬券を購入するときは、調教をしっかり確かめていただきたい。

ちなみにサトノケンシロウは、この原稿を書いている時点で、どこを使うかは分かっていない。今週の京都芝1800戦だと、同厩のシルバーポジーと被ってしまう上に、予定していた武豊騎手が同日の共同通信杯(スマートオーディン)に騎乗するため、鞍上も変えねばならない。それとも武豊騎手を追って、東京の芝1600戦に出走するのか。このあたりの行方は興味深い。

サトノケンシロウの動向は分からないが、先週除外になった馬の多くは、今週の京都芝1800戦にスライドしてくると思われる。ここも除外との戦いになりそうだ。

その中でデウスペルナス(牡3、栗東・昆厩舎)は、2週前の中京マイル戦、先週の京都マイル戦と2度除外になっており、今度こそ出走できそうだ。
「除外の分を乗り込めて、稽古量的にも態勢は整った。この血統らしくスピードもあるが、距離には融通性がありそう」と昆師。
CWでは5F67秒台と水準レベルの時計をクリア(以降、調教時計は、主に1週前のもの)。
半兄に短距離G1・2勝のローレルゲレイロがいる血統で、本当はマイル戦に使いたかったかもしれないが、新馬戦レベルなら1800mでも大丈夫だろう。

他にも血統馬は多数。アインザッツ(牡3、栗東・大久龍厩舎)は、一族にG1馬カンパニートーセンジョーダン、最近ではトーセンスターダムヒストリカルなど活躍馬が多数いる。坂路で52秒7の時計を出して併せ馬に先着。初戦から行ける構えだ。

オリエントワークス(牝3、栗東・中内田厩舎)は、一族にゴールドアリュールゴールスキーとダートで活躍した馬が目立つが、母のオリエントチャームは芝で4勝しており、この馬も初戦は芝を選択。調教時計が速い厩舎にしては時計が目立っておらず、直前調教でもう少し詰めたい。

シルバーポジー(牝3、栗東・池江寿厩舎)は、兄にオープン2勝のトリップ、おばにトゥザヴィクトリー、おじにサイレントディール、いとこにトゥザワールドトゥザグローリーデニムアンドルビーと活躍馬に囲まれている。坂路では終い12秒1、12秒3と速い時計を連発しており、高い能力を感じさせる。

小倉の芝1200m戦は、シルヴァーバレット(牡3、栗東・西園厩舎)。姉にアミカブルナンバーがおり、一族にはアドマイヤムーンヒシアマゾンスリープレスナイトとG1馬の名も見える。CWで6Fから82秒6-66秒7-13秒5の時計を馬ナリで出しており、初戦から期待。

東京では芝1800m戦が中心。サトノキングダムがデビューから2連勝し、波に乗る国枝厩舎&里見氏のコンビは、ここへサトノジャスティス(牡3、美浦・国枝厩舎)を投入。
「大型馬なので牧場先からじっくり時間をかけて入厩。ここまでは順調。広い東京はいいと思うし、除外の可能性も高いが、この開催で使いたい」と国枝師。
姉にアネモネSを勝ち、桜花賞3着したソーマジックのほか、兄にもトーセンデュークサトノエンペラーら素質馬がいる。美浦の坂路で52秒5と時計も出ており、初戦から勝負態勢だ。

サトノダイヤモンド

▲セレクトセールにて9000万円の値がついたサトノジャスティス


ビッシュ(牝3、美浦・鹿戸厩舎)は牝馬ながらセレクトセールで7600万の高額がついた良血馬だ。
「以前は追い切ると体が減って華奢になってしまったが、今はそのあたりがしっかりしてきた。初戦から動けそう」と鹿戸師。
ディープインパクト×アカテナンゴの配合はワールドエースと同じ。オークスに間に合わせたい。

ムーンクエイク(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は、姉に重賞3勝のバウンスシャッセ、オークス5着のフロアクラフト、兄にホーカーテンペストと活躍馬が並ぶ。この馬も先々まで楽しみな一頭である。

新規入厩組では、G1・2勝馬フェノーメノの半妹フォルテミニョン(牝3、美浦・戸田厩舎)がようやく入って来た。ドラフト時は「トモが緩く、時間がかかる」という話もあって遅くなることは分かっていたが、その後も捻挫など一頓挫あり更に遅れてしまった。父がディープインパクトになり、ステイゴールド産駒のフェノーメノに比べてどう変わるのか。そのあたりも楽しみである。