皆さんこんにちはライター大和屋です。まず最初にエオスモン(牝2、栗東・須貝尚厩舎)についてです。前回の更新では先週のダート戦を使うと言っておりましたが、日曜の阪神2R・2歳未勝利 (芝1400m)に使ってくるようです。出馬表が更新されるまで僕も知らなかったのですが、どうやら調教師が目標を変更したようです。変えたら教えろよとか思いますが、確認をとったところそういうことらしいです。

聞くところによると担当の方は榎本君ではなくなったとのことですが、調子はどんな感じなのかと尋ねたところ、しがらきの段階から毛艶がよいという報告が入っていますし、調教も動いていて調子はかなり良いみたいです。前回は大雨の中でのかわいそうなデビュー戦でしたが、今回は放牧を挟んで一回り成長していると思いますし、調教を担当した攻め専の人もかなり手応えを感じていたとのことです。前回の惨敗がありますので人気にはならないかと思いますが、巻き返しに期待しております。鞍上は藤井勘一郎騎手です。雨予報なのが気がかりではありますが……。

そしてカリボール(牡3、栗東・須貝尚厩舎)、神戸新聞杯に登録があるようですが、京都の1800m戦に向かうことになっております。

というわけで前回から予告しておりました夏休み特別寄稿、東北遠征記を書きたいと思います。

事の発端は20年前に放送していたおジャ魔女どれみという番組のイベントに参加しないかという東映アニメーションの関プロデューサーからの打診でした。もう少し詳しく説明すると、どれみが放送20周年を記念して新作の劇場映画『魔女見習いをさがして』が放送されることになりました。それに関連した番宣企画、フラッシュアニメ『おジャ魔女どれみお笑い劇場』という作品に、僕が関わっていることから声をかけてくれました。

イベントはイベントなのですがこのイベントの裏テーマは関Pが全国各地のうまい物をイベントにかこつけて食べ歩くという壮大なものであり(と僕が勝手に思っています)、今回はその仙台編にシリーズ構成の山田隆司さんと共に連れていってもらえることになったのです。とまあそういう感じで仙台に行く用事ができました。こんな機会はなかなかないぞということになり、だったら今まで実現できていなかったそうへい君のいる久慈にも行ったらいいのではないだろうかということになったのです。

久慈といえば何を思い浮かべるかというと、僕らはそうへい君なのですが、普通の人達はあまちゃんでしょう。他にはめのうが特産品だったり、水族館があったりするのですが、そうへい君曰く他には何もないと自信を持って断言しておりました。とはいえ海が近いので魚はうまい。だがしかし毎日魚ばかり食べているとさすがに飽きてくるらしく、最近そうへい君が東京へ戻った時はしきりに肉を食べたがっておりました。

なんといってもセブンイレブンがないそうで、さらにはマクドナルドもない。それが生活を送る上で絶対に必要かと言われるとどうなのだろうかと思いますが、それは田舎度をはかるバロメーターとしては非常にわかりやすいと認識しているのかそうへいはしきりに口にしております。とはいえせっかくのチャンスです。そんなこんなで東北旅行に出発することになったのです。

大和屋

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久慈へは東京駅から東北・北海道新幹線に乗って二戸で降ります。なんという大サービス、そうへい君が車で迎えに来てくれるとのこと。本当だったら八戸から三陸鉄道へ乗って向かわなければいけなかったのですが、二戸までなら新幹線に乗っていれば自動的に到着します。さっそくですが、東北に行く機会はなかなかないので奮発して初グランクラスを体験させてもらうことにいたしましょう。

東北新幹線のグランクラス。グリーン車よりも巨大な椅子に、アテンドのお姉さんが呼べばすぐに駆けつけてくださいます。さらにはお弁当ももらえるし、飲み物はアルコール込みで飲み放題。飛行機のビジネスクラスにありそうなスリッパもついています。なんといっても飲み放題、せっかくなので遠慮なしで飲みまくることにします。弁当を肴にビール、シードル、赤ワイン、赤ワイン、ハイボールに日本酒。どれもこれも本当に飲み放題でした。

程よくべろんべろんになったあたりで二戸へ到着しました。そこには約束通りそうへい君が待っていてくれました。久しぶりの再会に顔嵌めなんかをしつつ、車に乗り込み出発します。車で約一時間の道のりです。セブンイレブンがこれから先はないので欲しいものがあったら買っておくようにと注意されたり、途中道の駅でモチや山ぶどうソフトなんかを買ったりしつつ、久慈へと向かいます。

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曲がりくねった道を行き、峠やトンネルを越えると、そこは久慈。僕らが想像していたよりも全然都会で、道には渋滞までできている感じ。ここが田舎というには都会すぎる感じです。そうへい君の説明では、陸の孤島と言われていて、仙台や、八戸や、二戸など、その地方の大都市のどこからも時間がかかるのでそういう言い方をしてしまうそうです。

とはいいつつも、現在高速道路を建設中、仙台からの道のりが近くなるそうです。とはいえ現状ではどこからも一時間ぐらいかかっているので陸の孤島という呼び方がついてしまったのだそう。もう一度言っておきますが、久慈はかなり開けた町だったと言っておきましょう。

というわけで今回久慈までやってきた目的ともいえるそうへい君の職場見学を行います。現在そうへい君は久慈で高齢者介護の会社の社長をしています。最近新たな施設もオープンし事業は順調にいっているとのこと。このまま順調にいってくれれば数年後には馬主河野聡平氏が誕生しているかもしれません。楽しみに待つことにしましょう。

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介護施設は素人ですが、すみずみまで手入れが行き届いていてとても綺麗な施設でした。中庭ではとうもろこしを栽培中、そしてそうへい君が可愛がっている金魚もいらっしゃいました。

さて、施設見学が終わった後は宴会です。ホテルへのチェックインを済ませると、そうへい君行きつけの鮨屋『鮨正』へ向かいます。この鮨屋はそうへいが釣りにいった時に魚を釣り上げた場合このお店に持ち込んでさばいてもらって食べる所だそうです。最近彼からの連絡はカレイを釣ったとか、ウニをたらふく食べたとかそういう連絡がメインになっていたりします。魚は勿論美味しいでしょうが東京の寿司屋に比べてしまうのはかわいそうだろうと密かに思っておりました。

だがしかし、その予想は大きく覆されることになりました。はっきり言って何を食べても極上です。残念ながらウニの季節は終わってしまったとのことでしたが、出てくる魚、どいつもこいつもバカみたいに美味しかったです。下手な東京の寿司屋をはるかに超えるクオリティに舌鼓の連続でした。更には東北の地酒達、東京だったら一合ではなくグラスで千円超えてしまうような有名地酒がかなりお安くいただけました。

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そして地方ならではの食材が『どんこ』のたたき。煮つけで食べたことはありましたが、生でどんこをいただいたのは人生で初めての経験でした。とても美味しかったです。さらには途中で漁師さんが持ってきてくれたイカ。函館のたちばなで食べた時以来の衝撃のおいしさでした。さんざんに食べて飲んで、にぎりまでいただきました。この日はそうへい君の記憶がなくなるまで飲み続けました。

そんなこんなで東北遠征一日目は終了です。次回は二日目の様子とエオスモンの二走目について書くことになるかと思われます。台風直撃な感じになってしまいそうで本当に嫌なのですが、放牧してパワーアップし、雨にも負けない強い姿を見せてくれることを期待しております。