
初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『近況報告』
2025/10/10(金)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。いやあ、なんか良い報告ができたらなぁとなんとなく思っているうちに数か月が経過してしまっています。
未勝利戦がなくなり次の勝利はいつかと思っているうちに気がつけば年末がもう目の前。カリボールのパラダイスステークス勝利以降、まったく良いところがない状況ですので更新がしづらい感じでしたが、そろそろなんか書かないとなぁと思いましたので馬の近況なんかを書きたいと思います。
まず最初に、エルデストサンが骨折引退ということになりました。長い間リハビリをしてようやく競馬場に戻ってこられてそろそろやる気を出してくれるのではと思っていたところでしたのでショックはかなり大きいのですし、とてもほんとにすごく残念ですが引退です。辻牧場の皆さま、長い間本当にありがとうございました。
結果は出ませんでしたが競馬場で今一度走る姿を見ることができたことがとても嬉しい思い出でした。辻牧場さんの紹介で(引受先をさがしていただきありがとうございます!)札幌の乗馬クラブ、モモセライディングファームさんで乗馬になることになりました。
そしてホッカイドウ競馬のもう一頭、コウリュウも脚元の具合がよくならないので競走馬としての道は諦め、乗馬となることになりました。こちらも辻牧場さんに行き先を探していただき千葉県の東関東ホースアンドハウンドさんにお世話になることになりました。
オリンピック選手を輩出したりしている由緒ある乗馬クラブなのだそうです。乗馬の試合会場なんかにもなっているクラブなのだそうです。
エルデストサン君、コウリュウ君、今まで長く苦しいリハビリ期間、本当にご苦労様でした。第二の馬生幸せに生きていってください。機会があったら私も絶対に会いにいきますのでその時はよろしくです。
モモセライディングファーム様、東関東ホースアンドハウンド様、うちの子達をどうぞ末永くよろしくお願いいたします。
そしてさらに残念ながら未勝利で終わってしまった三歳馬達三頭、それぞれ地方競馬へと転厩することが決定しております。
まずはエポエポサン。園田競馬の吉見真幸厩舎の所属となります。すでに書類のやりとりは完了していますので近いうちに走ってくると思われます。
そしてシックスパック、笠松の後藤佑耶厩舎へ入厩となります。こちらも態勢が整いつつあるのですぐに移動となりそうです。
そして最後にアーブルラーブル、岩手競馬の千葉幸喜厩舎の所属となりました。現在辻牧場の千葉分場で調整中です。
エポエポサンは中央のダートの未勝利を勝ち上がれそうな感じでしたし、シックスパックも芝を使っていましたが、一族の傾向からするとダート適性はきっとあるはずです。早い段階で勝ち上がっていただき(できれば年内に二つ)中央へ再転入という感じになってくれるといいなぁと思っております。
さらに脚元が不安だったアーブルも、西村厩舎にいたころは格上馬をあおるなど、なかなかの動きをしていたそうですので復帰戦は要注目とのことです。
もうなんか今年は全然馬が勝てずに怪我が多くて困ってしまう感じでしたが、なんとか風向きを変えてほしいですね。モチモチチャンが今度の月曜日にデビュー予定で鞍上は佐々木ジョッキーです。
坂路で52秒台の時計を出したりしていたので少しは話題になるのかと思いましたがまったく話題になっていませんので、馬券で頑張りたいと思っています。
それからパッカブーもすでに入厩しているのでそろそろ使ってくるのではと思っています。入厩といえばシニスターミニスター×マダムジェニファーの23(牝)、名前が弾かれまくったあげくパピプペピンク号とあいなりました。
なんか面白いかなぁと思った名前だったので、いいかと思われます。結果的に実況泣かせの名前になってしまいました。8枠に入った時がきっとねらい目なんじゃないでしょうかね?
まずはゲートに受かっていただいてデビューに向かって着実に頑張っていってほしいです。なんとか順調に出世していってもらって共同記者会見の時に真面目な顔をしたインタビュアーの方と西村先生が真剣な受け答えをしていただける姿を見たいと願っております。
インタビュアーや西村先生がパピプペ言ってる姿を想像しただけで愉快な気持ちになってきます。途中で噛んでくれたりするとそれだけで大爆笑を沸き起こせるような気がしています。
というわけで、そろそろいいことありますように!祈る気持ちで月曜日は応援です。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。