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騎手コラム

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凱旋門賞有力馬 徹底分析!

チーム・ノースヒルズが送り出す日本代表

今年の日本代表。G1勝ちこそないものの、菊花賞で2着、天皇賞(春)で3着に食い込むなど、長距離路線で実力を発揮してきた。中距離でも京都記念でダービー馬レイデオロを完封するなど、その実力はG1級と言える。前走のフォワ賞は果敢にハナを切り逃げたものの、直線で失速。最下位の6着に敗れてしまい本番が心配されるが、そもそも少頭数で逃げた経験がこれまでなかったこと、天皇賞(春)から約5ヶ月ぶりの休み明けだったこと、良馬場だったことなど、敗因も多い。使いながら調子を上げていくタイプで、道中もペースが流れたほうがパフォーマンスは上がるだけに、本番でも要注意の存在だ。

凱旋門賞・有力馬ピックアップ チームJAPANの強敵は?

2年連続戴冠狙う英国の女王

昨年の凱旋門賞覇者。その昨年は英愛オークスを制すると中1週でキングジョージに臨むハードなローテーションを難なくこなし、4馬身半の差をつけて圧勝してみせた。ヨークシャーオークスを楽勝して臨んだ凱旋門賞は重馬場を苦にせず、2着馬に2馬身半差を付けて逃げ切ってG1を5勝目。もはや敵はおらず、2018年もタイトルを総なめすると思われたが、脚部不安で休養入り。本番1ヶ月前の英G3セプテンバーSで今年初戦を迎えることに。11ヶ月ぶりだったが完勝し、健在をアピール。オールウェザーとはいえ2着馬は今年のキングジョージで2着だったクリスタルオーシャンだったように相手が弱いわけではなかった。女王は再び1番人気でフランスへ戻ってくる。

英国が送り込む次代の女王候補

デビューは今年の4月半ば。2着だったものの、そこから3連勝で愛オークスを制した。相手は英オークス馬フォーエバートゥギャザーだけに価値のある1勝と言えるだろう。続くヨークシャーオークスも、キングジョージで3着の実績を持つコロネットに2馬身以上差をつける圧勝劇を見せ、一躍凱旋門賞の有力候補に名乗りを上げた。追加登録料を払って凱旋門賞に出走するだけに、陣営の本気度は高い。これまで5戦4勝、その4勝全てが良馬場だけに陣営も硬い馬場を希望している。斤量面で恵まれる3歳牝馬ということもあり、雨さえ降らなければ好走の可能性は十分ありそうだ。

頂点狙う愛国産のディープ産駒

愛国産のディープインパクト産駒で、祖母に欧州マイル女王のミエスク、近親にドバイターフを制したリアルスティールがいる超良血馬。昨年デビュー戦を制すると、今年初戦の仏G3フォルス賞2着、続く仏G2グレフュール賞で初重賞制覇。勢いに乗って挑んだ仏ダービーは長く脚を使って見事1着。ワグネリアンと合わせてディープインパクト産駒の日仏ダービー制覇となった。ただその後は仏G2ギヨームドルナーノ賞で完敗の3着、愛G1愛チャンピオンSで1着馬から6馬身離されて5着に沈むなど、春の勢いがない。半兄の日本馬マンボネフューはマイル以下で実績を残しているだけに、初めての2400mが課題となってきそうだ。

4連勝中と勢いに乗る地元のエース

勢いナンバーワンと言えばこの馬だろう。仏2歳G1クリテリウムドサンクルーを制しているように2歳時から活躍していた馬だが、昨年の3歳シーズンは仏ダービー2着を始め勝ち切れず、5戦して未勝利に終わってしまった。しかし今年本格化。休み明け緒戦こそ5着に敗れたものの、そこから3連勝で仏G1サンクルー大賞を制してみせた。前走の仏G2フォワ賞では後方追走から直線で鋭い末脚を駆使し差し切って4連勝。勢いに乗ったまま本番を迎える。イギリス産馬であり、フランス調教馬だが、母系はドイツ血統。ドイツ血統と言えばデインドリームが凱旋門賞を制覇している。硬い馬場でも実績を挙げており、5連勝でのビッグタイトル制覇なるか、注目だ。

名伯楽が送り出す若きステイヤー

アイルランドの名伯楽、エイダン・オブライエン調教師が送り出すステイヤー。春先は準重賞も勝てず、英ダービーは見せ場なく9着に敗れたが、そこから本格化。2800mに距離延長した英G2クイーンズヴァーズで重賞初制覇すると、続くパリ大賞典でG1初制覇を果たした。前走の芝2800m、英G1英セントレジャーでは豊富なスタミナを見せて完勝。ここ最近の好走は相手が一線級ではなかっただけに、相手関係が大幅に強化される今回は試金石となりそうだが、この舞台で行われるG1パリ大賞典を制している経験は大きい。時計が掛かり、持続力が活きるスタミナ勝負になればこの馬の台頭する余地はあるだろう。

昨年2着・フランス古馬路線の安定株

G1勝ちは昨年のガネー賞のみも、安定感ある走りで昨年の凱旋門賞2着や今年のドバイシーマクラシック3着など実績を積み重ねている。今年は6戦して未だ勝利はないが、元々勝ち味に遅いタイプで、昨年挙げた3勝もまだシーズン序盤の春、相手関係が弱いレースだっただけにそこまで気にしなくていいだろう。今年も仏G1サンクルー大賞4着、前走のフォワ賞3着など安定感ある走りは健在。ペースが厳しいレースでより強さを発揮するタイプだけに、凱旋門賞本番でパフォーマンスを上げる可能性は十分ある。軽い馬場でも、重たい馬場でもどちらでも走れることは大きな武器になってくる。

硬い馬場なら侮れないBCターフ1着馬

3歳時は仏ダービー4着など詰め切れないところがあったものの、古馬になって本格化。昨年の米G1ブリーダーズカップターフを制し、G1香港ヴァーズでも日本のトーセンバジルやキセキを抑えて2着に食い込むなど、フランス古馬戦線を引っ張ってきた存在。今年は地元の準重賞を制してドバイワールドカップに臨んだが、初めてのダートが合わなかったか9着に大敗。4ヶ月半の休みを挟んで臨んだ仏G3ゴントービロン賞を制し、前走のフォワ賞でも2着に食い込むなど力の衰えはまだ見られない。キャリア20戦以上ながら前走が初めてのロンシャンコースだっただけに、慣れが見込める今回は一発があってもおかしくはない。

出走回避