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- 2018 関屋記念・GⅢ総力特集
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先週は、実は悩みまくったレパードステークス。結果、2着は抜けたものの、本命が1着でマイ馬券は回収。ヒラボクラターシュは迷った末に消してしまったが、それなりに満足できる結果でした。そして、コンフィデンスホース(=自信の馬)として挙げた3頭中2頭が好走。これは嬉しいところでした!!
2012年からサマーマイルシリーズの第2戦として行われるようになった関屋記念(G3)。いずれも左回りのマイル、直線の長いコースだけに同じようにとらえがちですが、第1戦(中京記念)とは似て非なるものです。
わかりやすいのが以下の表。実質過去5回で連続好走を果たしたのは昨年のウインガニオンだけです。

では、なぜそうなるのか?そのポイントは大きく2つ、馬場と斤量。第1戦は開催最終週の荒れ芝で行われるハンデ戦。関屋記念は開催3週目でコンディションのいい馬場で行われる別定戦という条件でしょう。
さらに関屋記念自体も2013年から開催3週目に繰り上がり、余計にいい馬場状態で行われることになったのも大きく、過去10年で4角4番手の馬は(6-4-4-32/連対率21.7%)という成績ですが、同2008年~2012年(3-1-2-19/同16%)に対し、2013~2017年(3-3-2-13/同28.5%)と向上しています。
そう考えると、今年は中京記念の敗戦組から②フロンティアに注目。もともとは先行脚質で、前走は好枠を引いたものの、終始芝の荒れた部分を避けて外々を回る競馬。
結果、外差しがきく馬場ではありましたが、もっと前で競馬をして2着に粘り込んだロジクライよりも外を回る形だけに、距離ロスはかなり大きかった。今年は先行馬も何頭かおり、ペースUPする可能性もありますが、キレ味が足りない分、どスローよりはマシですから。
昨年の2着馬ウインガニオンは斤量増というより、逃げ馬の57.5kg以上の斤量は厳しいという自論はあるものの、前走もハイペースだったことを思えば印は外せません。
※2008~2011年4週目、2012年5週目に施行
ただし、前述の通り、スローの行った行ったという展開も想像しがたいメンツ。その中で、659mと最後の長い直線を走り抜くだけのロングスパート性能も必要なレースと思います。そこで重視したいのが①ベルキャニオン。
長期休養から復帰して以降、どうしてもハミを噛んでしまうリスクはあったようですが、ここ最近のレースをみていると折り合い面にも進境を感じます。前走は東京1800mの内枠だったから、前に行かざるをえなかったように感じましたが、今ならもう少し控えられそう。
そして、近2戦のエプソムカップ、マイラーズCと厳しいペースを先行して、大きく崩れていない点はしぶとさの証明。一連よりも相手関係が軽くなった今回、脚の使いどころで一つで見直せるのではと思います。配当面を考えると、中京記念組よりも重視してみたいところです。
過去5年のレースを振り返ると、ゴールに近づくに連れ上がりが掛かるにも関わらず、逃げ・先行が残るレース。それだけ前が有利です。今年も例によって前が速くなりそうなメンバーですが、そのハイペースを先行し、2着に残った⑧ハイランドピークは必然的に重視したいところ。また、テンのダッシュ力でいえば、1400mでも先行できた②ドリームキラリも速そう。
穴っぽいところでは、⑪ディアデルレイの存在も見直したいです。サイト内の予想では以前も重視させていただきましたが、ここ一連は乗り難しい馬にもかかわらず内枠を引いてしまう不運。母ディアデラノビアの仔は折り合い面の難しさがある反面、ハイペース耐性も兼ね備えているタイプ。気分良く先行できれば、ハマってもとは思います。
最後に、金曜の雨で軽くなった馬場が向きそうな⑬モルトベーネも忘れずに入れておきたいです。万が一、かなり馬場が軽くなるなら、内枠を重視すべきなので、ここまで重視できません。そうそう軽い馬場ならロンドンタウンも押さえるべきかもしれませんが、調教過程が不満で無印。ミツバやアンジュデジールなども砂をかぶる危険性があるのではないでしょうか。
熱戦が続く高校野球。(熱戦というよりも、今年の酷暑を考えると、せめて環境くらい涼しい中でやってほしいものですが…)いい野手もいるけれど、今年はいい投手が多いですね~。古い話ですが、僕の中学校時代はMAX140キロ台前半で、高校野球雑誌の巻頭特集をされているくらいでした。いまや140キロ台はザラ。150キロ以上も当たり前ですね。
練習環境、トレーニング技術の向上、スポーツ科学やケアなどの変化、スピードガンの正確化。理由はさまざまかと思います。自分がいま野球をやっていたら、どれだけもっと速く投げられただろう、と野球大好き人間からすると、羨ましい気持ちもあります(いや、多分変わらない……)。他のスポーツに目を移しても、あまり陽の目を浴びてこなかった競技も世界で活躍することが増えてきた時代。やっぱり時代と共に変化はあるんだなと思います。
先週の小倉競馬では、馬場の恩恵もあったとはいえ、九州産限定歴代トップクラスの勝ち時計もマークされましたが、競馬界でも強者が強者のままじゃなく、科学や技術の革新で弱者が強者に食らいつく、そんな時代がくればいいんですけどね。そういう意味では、今週の公営所属馬の走りには一目をおきたいものです。
最後に「10月は大阪、11月は東京です!」。詳しくはまた来週!
プロフィール
小野田学 Manabu Onoda
1982年、秋、埼玉出身。競馬ラボにて記者やコンテンツプランナーを担当。現場取材は稀。いわば総合職。
具体的には、大井競馬在籍時代から戸崎圭太騎手の取材を続ける他、競馬ファン時代に応援していたハーツクライの子・ジャスタウェイに思い入れがあり、大和屋暁オーナーの取材も担当。騎手のメモリアルグッズにも取り組むことも。競馬予想のスタイルはいたってシンプル。馬の可能性を探り、巻き返しに注目するストロングスタイル!?だけに決して本命党ではない。
好きなプロ野球球団は阪神タイガースで、好きな選手は大体外野手。好きなミュージシャンは邦楽超大物バンドやイギリスのインディ・ロック。好きな仮面ライダーはクウガ・W・ドライブ。