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トーセンラー
(牡6、栗東・藤原英厩舎)
| 父 | ディープインパクト |
|---|---|
| 母 | プリンセスオリビア |
| 母父 | Lycius |
| 通算成績 | 23戦4勝 |
| 重賞勝利 |
13年マイルCS(G1) 13年京都記念(G2) 11年きさらぎ賞(G3) |
体だけなら去年以上の熟成度
もともと痩せ過ぎでヒョロヒョロだった馬がようやく男らしい体に成長した。もちろん体重の増加を見れば一目瞭然だが、単純に肉体面が成長しただけではない。精神的な落ち着きが一番大きいと思う。芝馬らしいお尻の筋肉が発達した馬体で、首の付け根にはボリュームも出た。
ディープ産駒にしかない手先の軽さは以前から変わらぬまま。体だけなら去年よりもよく見えるので、前走から大幅な体重減さえなければ上位に来るだろう。前回の体重増は重目ではないだけに、一気に減らない方がいい。
ミッキーアイル
(牡3、栗東・音無厩舎)
| 父 | ディープインパクト |
|---|---|
| 母 | スターアイル |
| 母父 | Rock of Gibraltar |
| 通算成績 | 8戦6勝 |
| 重賞勝利 |
14年NHKマイルC(G1) 14年スワンS(G2) 14年アーリントンC(G3) 14年シンザン記念(G3) |
1週前放馬の影響はナシ
古馬のG1級に混じると幼さを残した馬体に見える。このまま成長すれば筋肉質の男馬らしい体になりそうだ。現時点での幼さは、裏返せば軽さやしなやかさにつながる。筋肉質な体になる前だからこそ、柔らかい走りが出来そうな状態だ。
性格面でも気性の勝ったタイプにしては、物見をしたり、見る物に興味を示すところがある。レースでもいい具合に物見をするから必要以上に掛からないところが強味だ。1週前の追い切りで放馬した影響は見られず、むしろ使った上積みも見込める。
グランプリボス
(牡6、栗東・矢作厩舎)
| 父 | サクラバクシンオー |
|---|---|
| 母 | ロージーミスト |
| 母父 | サンデーサイレンス |
| 通算成績 | 26戦6勝 |
| 重賞勝利 |
11年NHKマイルC(G1) 10年朝日杯FS(G1) 13年マイラーズC(G2) 12年スワンS(G2) 10年京王杯2歳S(G2) |
前走時の状態をキープ
写真では、やや太目に写るが、非常に気の良い馬でレースに行くと、全然見た目が変わるタイプだと思って見なくてはいけない。スプリンターズSも良いデキだっただけに、あそこから大幅に良くなった感じはしないが、安定した状態を維持していると思う。 ただ、どちらかというと左回りの方が得意な印象は気になるところ。馬格同様、蹄も大き目で馬場悪化でも問題なく走れるところが強味だ。年齢的な衰えはないし、ここでも要注意の一頭だろう。
クラレント
(牡5、栗東・橋口厩舎)
| 父 | ダンスインザダーク |
|---|---|
| 母 | エリモピクシー |
| 母父 | ダンシングブレーヴ |
| 通算成績 | 23戦7勝 |
| 重賞勝利 |
14年京成杯AH(G3) 14年関屋記念(G3) 13年エプソムC(G3) 13年東京新聞杯(G3) 12年富士S(G3) 11年デイリー杯2歳S(G2) |
状態面は満点
レースでは490キロ台で出走する馬だが、この写真では500キロ以上ありそうな迫力がある。肩よりもお尻の筋肉量が多く、マイラー系の馬にしては胴の長さもあるタイプ。体を伸ばすのは得意で、縮めて走るのには不向きな造りなので、直線までは体を丸めて伸びすぎないように走らせた方がいい体型だ。
蹄が薄目で滑る馬場は合わなそうなだけに、晴れか、荒れた良馬場が合う。好成績が左回りに集中しているのが気になるが、状態は素晴らしい。
ワールドエース
(牡5、栗東・池江寿厩舎)
| 父 | ディープインパクト |
|---|---|
| 母 | マンデラ |
| 母父 | Acatenango |
| 通算成績 | 10戦4勝 |
| 重賞勝利 |
14年マイラーズC(G2) 12年きさらぎ賞(G3) |
高速馬場向き 右回りで反撃か
肩、腹筋、お尻とバランスよくついた筋肉が目を引く馬。良い意味でコンパクトにまとまっていて馬体重も手頃なので、この筋肉を生かせたらG1でも勝負になりそうな馬だ。
日本の芝馬にしては前の蹄がベタっとした形状で、高速馬場がベスト。安田記念、毎日王冠と長期休養後は左回りでの不発が続いているが、右回りの今回は見直すべきかも?白い蹄はモロく、数を使うより狙ったレース結果を出したいところだろう。
ロゴタイプ
(牡4、美浦・田中剛厩舎)
| 父 | ローエングリン |
|---|---|
| 母 | ステレオタイプ |
| 母父 | サンデーサイレンス |
| 通算成績 | 14戦5勝 |
| 重賞勝利 |
13年皐月賞(G1) 12年朝日杯FS(G1) 13年スプリングS(G2) |
精神的な問題としか言いようが……
毎回、同じように思うが馬体にはどこも異常がなく、走って良さそうなデキにすら見える。これで結果が出ていないのだから、精神的な問題としか言いようがない。これもいつもの事だが、表情が冴えないのは気になるところ。
体型的にはマイルが最適に見えるので、皐月賞以来の姿を期待したいが……。写真では少し余裕があり、輸送して前回と同じくらいになると思う。神経質な面を考慮すれば調教後の馬体重と当日の体重を見比べて、減りすぎているようならば割り引いて良いと思う。
フィエロ
(牡5、栗東・藤原英厩舎)
| 父 | ディープインパクト |
|---|---|
| 母 | ルビー |
| 母父 | Danehill |
| 通算成績 | 11戦5勝 |
最終的な判断はパドックの気配で
正直、あまり美しく見える立ち方ではないが、表情を見ても少しテンションが高かったせいだろう。過敏な面がある馬で近場の京都での競馬は歓迎、良い意味でディープ産駒ぽくない魅力を持っている。特に蹄がディープ産駒とは違っており、後ろの蹄に高さがあって、湿った馬場でも芝を掴めそうな形になっている。
大型馬だが、全体の印象は軽さがあってパドックでは見栄えするタイプ。お腹がポッコリしているのは体系的なもので、調教不足というわけではない。好走の条件は当日の落ち着きにあるので、パドックでの入れ込みをチェックしてほしい。
ダイワマッジョーレ
(牡5、栗東・矢作厩舎)
| 父 | ダイワメジャー |
|---|---|
| 母 | ファンジカ |
| 母父 | Law Society |
| 通算成績 | 20戦5勝 |
| 重賞勝利 |
13年京王杯スプリングC(G2) |
京都の高速馬場は歓迎か
胴回りが若干細く見えるが、お尻には丸味があって前回減った分は回復している。つなぎの長さは標準だが、角度が前後で違い、後ろの方が立っていて理想的な脚元。胴に長さがあって、脚を収縮させるには不向きな体型で、平均的なスピードで勝負するタイプだ。
ダイワメジャー産駒だが、古馬になってからも肩から首に重さが出ていないのが良い。昨年2着だったマイルCS以降、結果が出ていないが、馬体には何ら問題なく、高速馬場の京都はむしろ最適な条件かもしれない。
サンライズメジャー
(牡5、栗東・浜田厩舎)
| 父 | ダイワメジャー |
|---|---|
| 母 | ティファニータッチ |
| 母父 | Deputy Minister |
| 通算成績 | 18戦6勝 |
スローの上がり勝負向きのタイプ
つなぎに角度があり、乗り心地の良さそうな脚を持っている。この柔らかそうなつなぎの角度は、レース内容にも影響していて、ゲートからスピードに乗るまでに少し時間が掛かるところがウイークポイントだ。前半はゆっくり入って、勝負どころから加速させるレースになっているのは、脚元の造りとリンクしていると思う。平均的に流れるよりも、緩急のつくスローペースで良さが出そうだ。
イメージよりも肩の筋肉量が多く、後ろ脚だけで走る馬ではない。四肢を使ってバランスよく蹴れる馬体構成で、雨馬場では要注意だ。
タガノグランパ
(牡3、栗東・松田博厩舎)
| 父 | キングカメハメハ |
|---|---|
| 母 | タガノグラマラス |
| 母父 | スペシャルウィーク |
| 通算成績 | 10戦3勝 |
| 重賞勝利 |
14年ファルコンS(G3) |
疲れは見られず、潜在能力に期待
体重以上に大きく見える独特の馬体。筋肉の付き方にはメリハリはなく、見栄えする馬ではない。ちゃんと立たせたら、どう見えるのか興味はあるが、菊花賞挑戦の疲れはなさそうだ。ダートでも走れそうな感じにも見えるし、見た目以上にオールマイティさを持った馬体だと思う。
マイル戦は問題ないだろうが、今の京都の高速馬場が合うのか?そこはもう見た目からではわからない部分で、明言は出来ないところだ。野生の魅力を秘めた馬だけに本能に任せるしかない(笑)。







































