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騎手コラム

イスラボニータ

(牡3、美浦・栗田博厩舎)

フジキセキ
イスラコジーン
母父Cozzene
通算成績8戦6勝
重賞勝利 14年皐月賞(G1)
14年セントライト記念(G2)
14年共同通信杯(G3)
13年東スポ杯2歳S(G3)

前回以上のパフォーマンスに期待

フジキセキ産駒らしく首がガッチリしてきた。この状態だと、やや太目に見えるが、気性的な事を考えると、余裕があった方がレースでは乗りやすいのだろう。一週あれば締りも違ってくるはずなので、当日のパドックでは見栄えする体になっているはずだ。
つなぎも太目で脚元の軽さという点では強調できないが、丈夫で故障しにくい脚に見える。お尻の丸味が素晴らしく、前回以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

ジェンティルドンナ

(牝5、栗東・石坂厩舎)

ディープインパクト
ドナブリーニ
母父Bertolini
通算成績16戦9勝
G1勝利 14年ドバイシーマC(G1)
12~13年ジャパンC(G1)
12年秋華賞(G1)
12年オークス(G1)
12年桜花賞(G1)

見た目の善悪より気配が肝心

裸の状態より鞍を置いた時の方が良く見える馬。首を下げて立ち方は良くないが、これは撮影時にテンションが高かったので仕方ない。肉付きが良く萎んだ様子はないので、けっして得意ではない休み明けでも、巻き返してきそうな雰囲気がある。前の蹄はこれまで通り立ち気味の削蹄だ。欲を言えば、お尻の丸味はもう少しあっていい気もする。この辺が休み明けの割引き点だろう。
ただし、忘れてはいけないのはドバイシーマクラシック時のジェンティルドンナは必ずしも良い馬体だったとは言えないところだ。気持ちの強い馬だからこそ、日本で走っている時よりも痩せた馬体で結果を出したのだから、当日の気配さえ良ければ結果はついてくると思う。

フェノーメノ

(牡5、美浦・戸田厩舎)

ステイゴールド
ディラローシェ
母父Danehill
通算成績14戦7勝
重賞勝利 13~14年天皇賞・春(G1)
13年日経賞(G2)
12年セントライト記念(G2)
12年青葉賞(G2)

外見よりも中身がデキているか

洗った直後なので毛艶が見られないのは残念だが、極端に太い感じもない。休み明けらしい馬体でレース当日でも馬体重は増えていそうだ。常識的に見て大型馬の休み明けなので、ジャパンカップまで待った方が良いかもしれない。これだけの馬なので外見よりも、体の中身が出来ているかどうかにかかっている。数字的な体重増よりも調教の本数と内容をチェックしてほしい。
軽い馬場での成績がいい馬で、蹄の形を見たかったが、砂に埋まっていて正確には見えない。おそらく後ろの蹄踵が低く雨の馬場は滑るのかもしれない。馬体もお尻だけではなく肩周辺の筋肉量も多くて、時計の掛かる馬場でも走れそうな印象だ。

エピファネイア

(牡4、栗東・角居厩舎)

シンボリクリスエス
シーザリオ
母父スペシャルウィーク
通算成績10戦5勝
重賞勝利 13年菊花賞(G1)
13年神戸新聞杯(G2)
12年ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)

迫力に欠く。良くなる余地は十分

デビュー時から、あまり馬体の成長が見られないエピファネイアだが、写真だと、お尻のボリュームが寂しく見える。4歳の男馬らしい逞しさという点では、迫力のない馬体だと思う。これがエピファネイア本来の体だとは思えないし、まだ良くなる可能性はある気がする。
3歳の春に見せていた強烈に掛かる荒々しさこそ、この馬の魅力だったんじゃないか?この馬体から当時の迫力は正直、感じられない。肩の筋肉は十分だし、お腹にも少し余裕が有る。あとはお尻の筋肉量さえ戻れば、今春の惜敗から脱出できそうなのだが。10キロくらい増えていたら楽しみも広がるものの、撮影日からあと10日で、どこまで良くなるのか見届けたい。

デニムアンドルビー

(牝4、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
ベネンシアドール
母父キングカメハメハ
通算成績12戦3勝
重賞勝利 13年ローズS(G2)
13年フローラS(G2)

馬体は申し分なし。あとは落ち着きだけ

胴が詰まったタイプで切れる末脚を使える縦に長いお尻の造り。ムチムチした丸味があり状態は申し分ない。ここ最近、少しテンションが高い仕草を見せているので、パドックでの様子には注意してほしい。ある程度の落ち着きがないと、持ち味の末脚が生かせない可能性もあるだろう。
後ろのつなぎが立ち気味で、勝負所で瞬時に反応するのに適している。馬体には不安点がないので、当日の入れ込みさえなければ牡馬相手、このメンバーでもやれそうだ。

ヒットザターゲット

(牡6、栗東・加藤敬厩舎)

キングカメハメハ
ラティール
母父タマモクロス
通算成績35戦8勝
重賞勝利 13年京都大賞典(G2)
13年小倉大賞典(G3)
12年新潟大賞典(G3)

前潰れ、もしくは馬場悪化で台頭!

大型馬の割に見た目に軽さがある。今年のメンバーの中でも蹄に深さがあり、つなぎもいい感じに立っているので重い馬場への適性はかなり高いと思う。この写真を見る限り、輸送しても前走と同じくらいで出走できそうだし、状態としてはかなり良い。気性の問題なのか、長距離輸送より滞在競馬の方が安定感があるのも事実。
経験を重ねて克服しても不思議はないので、馬場状態が荒れてきたらチャンスも出てきそう。お尻の筋肉も十分だが、胸前の盛り上がりは凄い。前潰れの展開と、馬場悪化の二通りの楽しみがある個性派だ。(▲雨得意)

ラブイズブーシェ

(牡5、栗東・村山厩舎)

マンハッタンカフェ
ローリエ
母父メジロマックイーン
通算成績24戦6勝
重賞勝利 14年函館記念(G3)

やや余裕はあるが欠点はナシ

体に伸びがあって2000m以上の距離に適性がある馬体で、各パーツのバランスも良く、欠点の見当たらない馬だ。前重心で立っているので、肩の筋肉の起伏が浮き出ているが、お腹には余裕がある。一度使われてジャパンカップ頃に上昇しそうな感じだ。出走馬の中でも撮影時の落ち着きが目立った馬なので、体力や疲労回復に優れた馬なのだろう。
見栄えがするほど大柄な馬ではないが、首には軽さがあって、いかにも日本の芝に合いそうな好馬体。蹄の形も無理に立てた感じもなく、自然で健康的なところが良い。次はもっと良くなる。

マーティンボロ

(牡5、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ハルーワソング
母父Nureyev
通算成績20戦7勝
重賞勝利 14年新潟記念(G3)
14年中日新聞杯(G3)

鍛えられたアスリートの体

小柄な部類だが、体には十分筋肉があり、ディープ産駒特有の軽さだけではない馬体。肩、腹筋、お尻とほぼ均等に筋肉が付いていて、鍛えられたアスリートのような体だ。ある程度、速い時計にも対応しそうな体なので、G1初挑戦でも軽視は禁物だろう。
いい意味でコンパクトにまとまった瞬発力系の馬体で、流れさえハマれば面白そう。写真の通り仕上がりも申し分なく、あと一週間で万全の状態で本番を迎えられそうだ。

マイネルラクリマ

(牡6、美浦・上原厩舎)

チーフベアハート
ティアドロップス
母父サンデーサイレンス
通算成績26戦6勝
重賞勝利 14年オールカマー(G2)
13年七夕賞(G3)
12年京都金杯(G3)

現時点でかなりの仕上がり

かなり仕上がっている馬体で、あと一週間で仕上がり過ぎないのか気になるところ。ボリューム感たっぷりの馬体のわりに、脚は細めでパワータイプとスピードタイプの要素が混ざり合った造りだと思う。首がもう少し細ければ軽さが出てきそうだが、判別の難しい馬ではある。
前の蹄が左右で違う形なのも気になるし、G1で通用するのかは正直疑問もある。ただし、肩にもお尻にもバランスよく筋肉が付いていて、馬場が悪化すれば他の馬よりも優位に運べそうな馬だ。良馬場の時計勝負では少し見劣ると思う。

ディサイファ

(牡5、美浦・小島太厩舎)

ディープインパクト
ミズナ
母父Dubai Millennium
通算成績23戦6勝
重賞勝利 14年エプソムC(G3)

前走からどこまで回復するか

前走の反動か、やや馬体に疲れが見える。この馬は調教とレースがリンクしない馬とはいえ、前走の直前追い切りを見たら買えないのが正直なところ。しかし、写真のように非常に繊細な表情で気難しい性格なのが窺える。恐らく厩舎サイドもかなり苦労して出走までこぎつけているのだろう。
写真では頭を上げて、何かを怖がっている様子だが、馬体はシャープで特に脚元の軽さが目を引く。まだ回復する時間はあるし、追い切り時計や内容は気にしない方がいい。馬体の雰囲気だけなら消したいところだが、意外性のある馬だけに簡単には消せない。ただ気性を考えると、毎日王冠から天皇賞というのは間隔が短い気がする。

スピルバーグ

(牡5、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
プリンセスオリビア
母父Lycius
通算成績12戦5勝

パワーを兼ね備えたディープ産駒

ディープ産駒なので、もちろん軽さはあるが、パワーも兼ね備えている馬体に見える。つなぎにもう少し角度があればディープぽさも増すのだが、独特な馬体。使ったあとの疲れもなさそうで、上積みに期待できそうだ。
この状態から締まりさえ出ればかなり良い馬体になりそうなので、前回増えた分はあまり減らない方がいいと思う。見た目だけなら先行して粘るタイプにも見えるが、想像以上に切れる脚を持っているので、メンバーが強化されても流れさえ向けば怖い一頭だと思う。前の蹄が立っていて、少々荒れた馬場でも走れそうだ。