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- 安藤&増沢の「俺なら、こう乗る」
アルマディヴァン
(牝5、美浦・高橋文雅厩舎)

ウエスタンメルシー
(牝4、美浦・奥村武厩舎)

【増沢】3点
意外性があって勝つか負けるかで着順が極端な馬。脚質的に福島牝馬Sは向いてなかったし、とりわけテン乗りなら先入観を持たずに乗ったほうがいい。内田にすれば連覇している相性いいレースだし、今年も逃げちゃうとか、メリハリがあるレース運びを期待したいよね。
カフェブリリアント
(牝5、美浦・堀宣行厩舎)

【増沢】6点
堀厩舎に転厩してから明らかに馬が変わった。今はどんな競馬でもできるし、一介の短距離馬というイメージは捨てたほうがいい。ただ、本当の一線級との戦いは今回が初めてで、目に見えない道中の圧力というのがG1にはあるからね。ユーイチが上手く立ち回って、馬にそれを感じさせないことが重要。極端な脚質の馬が多いから、前走の位置が楽に取れれば最高だけどな。一発あるパターンとすれば、好位からの抜け出しと見る。
ケイアイエレガント
(牝6、美浦・尾形充弘厩舎)

【増沢】5点
意外性があるし、6歳にしてタフな牝馬だよね。スタートが速くて逃げ馬好みの僕としてはたまらないタイプ。昨年は主導権を握れずに⑥着に敗れたけど、それでも14番人気だったと思えば良く走っている。豊も今年はハナを切ることしか考えてないと思う。それにG1としても、決まった逃げ馬がいたほうがレースも締まるしね。あとは、岩田がどのタイミングで仕掛けるかによって、この馬がどこまで粘れるかが変わってくる。
ショウナンパンドラ
(牝4、栗東・高野友和厩舎)

【安藤】7点
昨年の秋華賞の時は本当にデキが抜群だった。それに比べると大阪杯はまだまだの状態やったで、あのひと叩きでどこまで良くなってくるかにつきる。一連の内容から東京コースは問題ないし、久々のマイルにも対応可能。浜中のことだから大胆な位置取りで勝負してきそうやけど、オレもこの馬は大味な競馬のほうが合っとると思う。直線で進路を決めたらためらわずに追って、先に抜け出したとしてもどれだけ遊ばせずに走らせられるかやね。
スイートサルサ
(牝5、美浦・菊川正達厩舎)

【増沢】6点
平坦小回りを勝つイメージの馬じゃないから、福島牝馬Sの後によっぽど力をつけてるなと思ったよ。スタートが改善したことも大きいよね。今回は3歳時から再三に渡って好走してきた舞台だし、勝春も自信を持って乗ってくるだろう。終い勝負でもいい脚を使えるけど、今の充実度なら多少強引にでも位置を取って、勝ちに動く競馬をしてみるべき。先に抜け出すヌーヴォレコルトを目掛けて追えば、満更でもないところまで差して来れる。
ストレイトガール
(牝6、栗東・藤原英昭厩舎)

【安藤】7点
高松宮記念は枠と馬場がかみ合わんで、本格化してからは初めてこの馬らしくない競馬やった。乗り替わるし、尾を引かないかは気になるとこやけど、前半急かされないこの距離は、今ならかえって合うかもしれないね。昨年のヴィクトリアMは最高の競馬をしとるで、この舞台なら脚をタメての直線勝負がベター。圭太は全くのテン乗りやで、1200の時の器用な馬というイメージは持たないで、一か八かの大味な競馬をしたほうがいい。
スマートレイアー
(牝5、栗東・大久保龍志厩舎)

【安藤】5点
折に触れて何度か言ったことがあるけど、一瞬の脚が持ち味の馬で、東京コースは向いてない。勝負に動いたらタレるし、昨年の⑧着は必然のところやと思う。どこでその脚を使うかが問題で、オレなら差し遅れを覚悟して直線半ばまで追い出しを我慢する。こんだけ乗ってきたユタカちゃんでも、そうする他にないんやないかな。能力はある馬なんやけど、なかなか適性に合う番組がないのが歯痒い感じ。北海道のコースは合うと思うよ。
タガノエトワール
(牝4、栗東・松田博資厩舎)

【安藤】3点
秋華賞の後は自己条件でアレ?って感じやったけど、まともなら前走くらいは走る馬。ただ、2000前後がベストの印象で、マイルのG1になると流れが忙しそうな印象。東京コースも初めてやし、乗る側とすれば気にすることが多すぎる。相手のことは考えず、この馬のレースをした後に着順があるという感じかな。
ディアデラマドレ
(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)

【安藤】8点
マイラーズCは前半競馬に参加できないほどの出遅れ。中距離のペースに慣れとったで、いきなりのマイルでああなったら掲示板外でも仕方ない。それでも最後は際立つ末脚を使っとって、上がりは1頭だけ抜けた31秒9。適性がなければ出せない瞬発力やからね。正直、追走面であと1ハロンあればもっと自信が持てるとこやけど、五分のスタートから流れに乗せれば差し届いても驚けない。康太は出ればラッキーと思って、腹を括った騎乗をすることやね。出遅れても後方でジッと我慢して、直線勝負に懸けるだけ。
ヌーヴォレコルト
(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)

【増沢】10点
中山記念からたっぷり間隔をとって、最高のコンディションで出てくるという印象。昨春のイメージから距離は若干忙しい懸念があるけど、東京マイルはそれくらいのほうがいい。岩田も完全に手の内に入れているし、馬が自然と中団より前のベストポジションを取ると思うけどな。脚質もしかり、包まれる心配もないコースだし、死角という死角が見当たらない。この春で最も安心してG1を見られそうだよ。本当はハープスターとの対決がこの舞台で見たかったけど、ライバルが引退した今となれば、完璧な強さを見せてほしいところ。
バウンスシャッセ
(牝4、美浦・藤沢和雄厩舎)

【増沢】7点
一時はフケやら道悪やらでかみ合わなかったけど、オークスはヌーヴォレコルトに迫った馬。中山牝馬Sくらい走るのは当然で、この時期が合うという裏づけもあるからね。北村としても、田辺に勝ち星を献上した後だけに、何とかしたいところだろう。前走はテン乗りだった田辺が馬の気持ちに任せて乗ったけど、ここ勝負のG1となると、僕が乗るならヌーヴォレコルトよりも前で勝負するかな。相手が強いだけに、出し抜けするようなせこさも考えて乗ってほしい。
ハナズゴール
(牝6、美浦・加藤和宏厩舎)

【増沢】2点
二度の海外遠征が尾を引いているのか、今年に入ってからの内容がさっぱり。若い内はこなしたけど、年齢を重ねて短距離系にシフトしてきた感じもある。行けと行っても行けないと思うし、直線まで脚をタメて何頭交わせるかの競馬をするしかない。
ベルルミエール
(牝4、栗東・高橋亮厩舎)

【安藤】4点
阪神牝馬Sは展開と馬場がマッチした感じやけど、かみ合えば重賞でもやれることを証明した。掴みどころがないタイプではあるけど、揉まれないことが前提なのは間違いない。川島とすればG1だからと硬くならずにこの馬の競馬をしてあげるだけやね。想定される逃げ馬が行けないようなことがあれば、また見せ場くらいはありそうな大駆けタイプ。
ミナレット
(牝5、美浦・大和田成厩舎)

【増沢】1点
デニムアンドルビーの回避で繰り上がったのかな。さすがに厳しい戦いにはなるけど、展開面だけはしっくりきそう。ケイアイエレガントの番手、あわよくばハナを切って見せ場をつくることが乗り役の使命だね。
メイショウマンボ
(牝5、栗東・飯田祐史厩舎)

【安藤】3点
昨年のこのレースからいいところがまるでない。馬がレースを嫌なことと覚えているのか、勝負所でダラッーとした脚しか使わないで、楽をしようとしてやめちゃってる感じ。乗り方云々の問題じゃないから、幸四郎としても「今日はちゃんと走ってくれ」と、いつも祈るような気持ちでいるんだと思うよ。今さらこの馬からは狙えないよね。
リトルゲルダ
(牝6、栗東・鮫島一歩厩舎)

【安藤】3点
こう言ったら悪いけど、重賞を2勝しているだけで十分。6歳牝馬で上積みも乏しいと思うし、このタイミングで初めてのマイル戦はいかにも厳しい。それこそ、陣営にしてみればミルコの手綱に期待というところやと思う。課題はどれだけ折り合って走れるか。
レッドリヴェール
(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)

【安藤】6点
いい頃に比べるとまだまだやったけど、阪神牝馬Sは昨秋に比べれば見所があった。馬体が増えて成長云々もあるけど、やっぱりマイルくらいがベストなんやと思う。今回は追走面で楽になるし、続けてルメールが乗るのは相当なプラス。このコースでどんな競馬をさせるのか、乗り方をどうこう言うよりも逆に興味深い。マイルならハープスターと互角以上に渡り合った馬やで、ライバル引退のタイミングで復活してほしい気持ちもある。
【増沢】3点
前走の福島牝馬Sが初めての重賞挑戦。そう考えれば⑥着は上々だったかもしれないけど、G1のメンバーに入るとパンチ不足は否めない。多くの作戦を考えずに、出たなりの位置でどれだけいい競馬をできるかに徹したほうがいい。目標を設定するとすれば、⑧着以内というところかな。