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インに潜り込み脚を貯めたワイドバッハ、直線で一気に放す!
2011/11/8(火)
土曜京都4R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.4
ワイドバッハ(牡2、父アジュテイケーティング・栗東・庄野厩舎)
※※インに潜り込み脚を貯めたワイドバッハ、直線で一気に放す!
12番枠から最内へ潜り込んだワイドバッハ。4コーナーを廻る時にはラチ沿いを前から4番めぐらいの位置であった。直線に入ってきてからしばらくして、巧く外へ出せたワイドバッハが貯まった末脚を一気に放つ。逃げ切りを図っていたイーグルタイムを難なく差し切って、最後は抑えてのゴール入線であった。鞍上藤岡祐Jの見事な頭脳的なプレーに導かれた、ワイドバッハのデビュー戦勝利であった…。
ゲートを大外のハヤブサフォルテがヨロけて出た様子。後はまずまず横一線でのスタート。ひしめく中から出て行ったのがイーグルタイムで、これについてきたのがキタサンテンニョ。それを振り切って単独で行けた時はもう3ハロン手前で、けっこうな流れとなっている。
4コーナーを単独先頭で廻ったイーグルタイム。そのまま後続を引き連れて、直線でも脚色は衰えない。2番手のキタサンテンニョが脚が止まってきたが、それを吸い込む様に最内からアルティザン、外をピサノペッテルが抜く。しかしその直後で待っていたワイドバッハが外へ出すタイミングを待っていた。ここらで残り1ハロンの手前。外へスムーズに出せたワイドバッハが猛然と前を目指す。小刻みに小さなアクションのステッキを入れたワイドバッハが、イーグルタイムを交して先頭に立って押し切る。最後は2馬身半もの差となっていた。
イーグルタイムが2着確保だったが、ラプターフィリーが道中は真ん中より後ろでの位置からの追い上げ。それも外を廻ってきてのもので、かなり長い間いい脚を使っていたもの。一旦交されそうになっていたキタサンテンニョが、もう一度伸びる二枚腰を使って4着で、アルティザンやピサノペッテルに先着を許さなかった。
パトロールビデオで見ると、ワイドバッハはスタートはそんなに悪くもないポジション。ところが前に8、9頭が横並びで行くのを見てか、内へと進路を取っていく。これが1ハロン行くまでの間の事。2ハロンを過ぎたあたりでは、前を行く1頭を内から交わし、さらに前の大馬群に接近している。
4コーナーに入る時には、もう前の馬群に取りついていた。気合を入れているのか、小さなアクションを馬にしているのが見られた。この動作はけっこうその前後で何度もあったもの。
そして見事なまでに、最内のラチ沿いから馬群の外へ綺麗に出せての追い出し。いわゆる省エネ競馬をしたものである。枠をそのまま通っていたらかなりの外々を廻るロスとなる。
理想は道中で脚を貯める事。それが出来るのがエライ。新馬戦だけによけいであろう。それを見事にやってのけた藤岡祐Jの好騎乗とも言えようか。
逃げたイーグルタイムも立派であろう。35.4~1.00.9ながらけっこう息の入らない流れとなっていたが、それでも後続を一旦離しかけたもの。勝ち馬だけに差されたものだから、次走は何とかなりそうかも。
3番人気のヤルーデンスは、道中も外へ逃げ気味。直線入り口からは内へと若さが目立つ内容で、競馬になっていなかった様子。
土曜京都5R
2歳新馬・牝
芝1600m
勝ちタイム1.35.5
フレイムコード(牝2、父タヤスツヨシ・栗東・谷厩舎)
2番手から直線もそのまま伸びてフレイムコードがデビュー勝ち。
4コーナーでは、12頭の馬が差のないひと固まりとなって廻ってきたが、その中で逃げたキョウワメルシーだけが脱落。2番手フレイムコードがそのまま伸びて勝ち、3番手を進んだオードゥルルドが3着と、ほとんどが前に行った馬の決着。流れ込みの新馬戦であった。
そのフレイムコードだが、直線半ばでステッキが2発入っただけ、後はもうほとんど追ってないぐらいの勢いでゴール板を駆け抜けたもの。なかなかの瞬発力であった…。
外のフレイムコードもゲートの出は良かったが、内のキョウワメルシーもいいスタート。そのまま前へ出て行って、ユッタリとした流れを造っていく。フレイムコードが2番手、その後をプリュムが続く。スタートでアオリ気味に出たヤマカツナタリーは、先行集団の後ろ。
前半の3ハロンが35.8と、願ってもない先行馬ペースでユッタリと進む。最後方までは50メートルは有にある隊列だが、前でレースをしている馬が半分以上、それもスローである。
4コーナーに入っていく少し前では、ヤマカツナタリーもさらに順位をあげて5番手ぐらいで外目。しかし前は楽で、当然に楽な手応え。先頭のキョウワメジャーにフライムコードが並び加減、さらに外にプリュムも顔をのぞかせてくる。一番外へタマモスターライト。14頭ほどがそう差のないポジションでカーヴへと入ってきた。
やや馬場の真ん中を少し外目に廻ってきたフレイムコードが先頭に立ちそう。プリュムもいい勢いである。後続馬の方が先に手が動いていたが、プリュムが一番いい手応えになってもいた。そしてステッキを使って追い出しにかかったが、そのアクションを起こした同じ瞬間にフレイムコードがスルスルと前へと出てしまう。追うプリュムだが、一瞬に開いた差が縮まらない。少し離れたところでオードゥルルドが脚を伸ばしだすが、前との差は出来てしまっている。その後ろで中を突いてサトノジョリーがいい脚を使ってきている。ヤマカツナタリーも一緒に伸びて、大外のサイモンガーランドも加わりゴール前を賑わす。フレイムコードは最後は流し気味な手応えとなっていた。
ゴール前の最後2ハロンのラップが11.4~11.5とそこだけが異常に速い流れで決め脚勝負。2番手、3番手の決着となったもの。
フレイムコードのケイコ時計は、坂路で52秒フラット。これは2歳馬では2日の中では速いもの。でも51秒台と52秒では受けるイメージがエラく違うもの。そんなに人気はしなくて、逆にレースもしやすかったのか。前半について行くスピードと切れを兼ね備えたデビュー戦の内容。次なる戦いで真価を問われるものだろう。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.4
ワイドバッハ(牡2、父アジュテイケーティング・栗東・庄野厩舎)
※※インに潜り込み脚を貯めたワイドバッハ、直線で一気に放す!
12番枠から最内へ潜り込んだワイドバッハ。4コーナーを廻る時にはラチ沿いを前から4番めぐらいの位置であった。直線に入ってきてからしばらくして、巧く外へ出せたワイドバッハが貯まった末脚を一気に放つ。逃げ切りを図っていたイーグルタイムを難なく差し切って、最後は抑えてのゴール入線であった。鞍上藤岡祐Jの見事な頭脳的なプレーに導かれた、ワイドバッハのデビュー戦勝利であった…。
ゲートを大外のハヤブサフォルテがヨロけて出た様子。後はまずまず横一線でのスタート。ひしめく中から出て行ったのがイーグルタイムで、これについてきたのがキタサンテンニョ。それを振り切って単独で行けた時はもう3ハロン手前で、けっこうな流れとなっている。
4コーナーを単独先頭で廻ったイーグルタイム。そのまま後続を引き連れて、直線でも脚色は衰えない。2番手のキタサンテンニョが脚が止まってきたが、それを吸い込む様に最内からアルティザン、外をピサノペッテルが抜く。しかしその直後で待っていたワイドバッハが外へ出すタイミングを待っていた。ここらで残り1ハロンの手前。外へスムーズに出せたワイドバッハが猛然と前を目指す。小刻みに小さなアクションのステッキを入れたワイドバッハが、イーグルタイムを交して先頭に立って押し切る。最後は2馬身半もの差となっていた。
イーグルタイムが2着確保だったが、ラプターフィリーが道中は真ん中より後ろでの位置からの追い上げ。それも外を廻ってきてのもので、かなり長い間いい脚を使っていたもの。一旦交されそうになっていたキタサンテンニョが、もう一度伸びる二枚腰を使って4着で、アルティザンやピサノペッテルに先着を許さなかった。
パトロールビデオで見ると、ワイドバッハはスタートはそんなに悪くもないポジション。ところが前に8、9頭が横並びで行くのを見てか、内へと進路を取っていく。これが1ハロン行くまでの間の事。2ハロンを過ぎたあたりでは、前を行く1頭を内から交わし、さらに前の大馬群に接近している。
4コーナーに入る時には、もう前の馬群に取りついていた。気合を入れているのか、小さなアクションを馬にしているのが見られた。この動作はけっこうその前後で何度もあったもの。
そして見事なまでに、最内のラチ沿いから馬群の外へ綺麗に出せての追い出し。いわゆる省エネ競馬をしたものである。枠をそのまま通っていたらかなりの外々を廻るロスとなる。
理想は道中で脚を貯める事。それが出来るのがエライ。新馬戦だけによけいであろう。それを見事にやってのけた藤岡祐Jの好騎乗とも言えようか。
逃げたイーグルタイムも立派であろう。35.4~1.00.9ながらけっこう息の入らない流れとなっていたが、それでも後続を一旦離しかけたもの。勝ち馬だけに差されたものだから、次走は何とかなりそうかも。
3番人気のヤルーデンスは、道中も外へ逃げ気味。直線入り口からは内へと若さが目立つ内容で、競馬になっていなかった様子。
土曜京都5R
2歳新馬・牝
芝1600m
勝ちタイム1.35.5
フレイムコード(牝2、父タヤスツヨシ・栗東・谷厩舎)
2番手から直線もそのまま伸びてフレイムコードがデビュー勝ち。
4コーナーでは、12頭の馬が差のないひと固まりとなって廻ってきたが、その中で逃げたキョウワメルシーだけが脱落。2番手フレイムコードがそのまま伸びて勝ち、3番手を進んだオードゥルルドが3着と、ほとんどが前に行った馬の決着。流れ込みの新馬戦であった。
そのフレイムコードだが、直線半ばでステッキが2発入っただけ、後はもうほとんど追ってないぐらいの勢いでゴール板を駆け抜けたもの。なかなかの瞬発力であった…。
外のフレイムコードもゲートの出は良かったが、内のキョウワメルシーもいいスタート。そのまま前へ出て行って、ユッタリとした流れを造っていく。フレイムコードが2番手、その後をプリュムが続く。スタートでアオリ気味に出たヤマカツナタリーは、先行集団の後ろ。
前半の3ハロンが35.8と、願ってもない先行馬ペースでユッタリと進む。最後方までは50メートルは有にある隊列だが、前でレースをしている馬が半分以上、それもスローである。
4コーナーに入っていく少し前では、ヤマカツナタリーもさらに順位をあげて5番手ぐらいで外目。しかし前は楽で、当然に楽な手応え。先頭のキョウワメジャーにフライムコードが並び加減、さらに外にプリュムも顔をのぞかせてくる。一番外へタマモスターライト。14頭ほどがそう差のないポジションでカーヴへと入ってきた。
やや馬場の真ん中を少し外目に廻ってきたフレイムコードが先頭に立ちそう。プリュムもいい勢いである。後続馬の方が先に手が動いていたが、プリュムが一番いい手応えになってもいた。そしてステッキを使って追い出しにかかったが、そのアクションを起こした同じ瞬間にフレイムコードがスルスルと前へと出てしまう。追うプリュムだが、一瞬に開いた差が縮まらない。少し離れたところでオードゥルルドが脚を伸ばしだすが、前との差は出来てしまっている。その後ろで中を突いてサトノジョリーがいい脚を使ってきている。ヤマカツナタリーも一緒に伸びて、大外のサイモンガーランドも加わりゴール前を賑わす。フレイムコードは最後は流し気味な手応えとなっていた。
ゴール前の最後2ハロンのラップが11.4~11.5とそこだけが異常に速い流れで決め脚勝負。2番手、3番手の決着となったもの。
フレイムコードのケイコ時計は、坂路で52秒フラット。これは2歳馬では2日の中では速いもの。でも51秒台と52秒では受けるイメージがエラく違うもの。そんなに人気はしなくて、逆にレースもしやすかったのか。前半について行くスピードと切れを兼ね備えたデビュー戦の内容。次なる戦いで真価を問われるものだろう。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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