先週の新馬戦でデビュー勝ちを飾ったアドマイヤコマンド(牡3、栗東・橋田厩舎)。2着に7馬身差を付けての快勝劇を演じた。
｢まだ余裕残しの仕上げで勝つあたり素質はあるね。母の父がカーネギーだし、長い距離もこなせると思う｣と橋田師は更なる活躍を期待していた。気になる次走は、来週の毎日杯を視野に入れて検討中とのこと。｢馬の状態が整えば中1週でも使うつもりでいる。いずれにせよ次のレースでこの馬の能力がわかるでしょうね｣と展望を語ってくれた。

そんな期待の若駒が試金石を見据える中、今週行われる阪神大賞典に有力馬の1頭として出走するのがアドマイヤフジ(牡6、栗東・橋田厩舎)。
骨折で長期休養を余儀なくされ一時はスランプに陥っていたが、ここ3戦の内容で完全復活をアピール。
｢とにかくレース後の回復が早いのがいいですね。前走は＋20キロでしたが、ウチの厩舎は事前に体重を測るので増えていたのはわかっていましたからね。それでも結果を出せてましたし、馬体に実が付いたものと見ていいでしょう｣と児玉助手は現状の充実ぶりに胸を張っていた。

さらに、高松宮記念連覇を目指すスズカフェニックス(牡6、栗東・橋田厩舎)が、水曜日、1週前追い切りに登場した。
先週と同じく福永騎手が騎乗して51.3-36.9-24.4-12.3秒の好タイムをマーク。
｢申し分のない動き。先週よりも更に良くなっている｣と同騎手は乗り味、動きの良さを絶賛していた。
｢思い通りに来ているし、順当に上積みも見込めると思う｣と橋田師も期待十分。2連覇に向け視界は良好のようだ。

このように、有力馬目白押しの橋田厩舎だが、師にとって悩みの種も…。
アメリカJCCで12着のあと障害練習を取り入れて調整されているアドマイヤメイン(牡5、栗東・橋田厩舎)。
次走は大阪杯に向かうことになった。
｢中間は持続力をつけるために障害練習を課し、すでに試験にもパスしている。走る気さえ出してくれれば…。能力はあるんだけどねぇ｣と橋田師も歯がゆい内容に今一つトーンは上がらなかった。