-シルクロードS-平林雅芳の目

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トピックス


土曜京都11R
シルクロードS(GⅢ)
芝1200m
勝ちタイム1.08.3

ロードカナロア (牡4、父キングカメハメハ・栗東、安田厩舎)

※※どこまでも強い!ロードカナロア5連勝で重賞連覇!!

道中は好位より少し後ろの位置。馬群の中にいたロードカナロア。4コーナー手前から少し外目を意識して直線へ入った。そして外から前を脚を伸ばして、先を行くエーシンダックマンを捕えたと思った途端に外へヨレてしまっていた。これはレースを終えて引き上げてきた福永Jが、検量室に入る前に苦笑いしながら《いや~、ソラを使って外へヨレちゃってね~》と言うので、あわててパトロールビデオを観て判ったこと。最後は追っていないわけで、それでいてこの着差を維持しているロードカナロアなのである。もっと最後まで際どく併せ馬で来る形なら、もっと真っ直ぐに走っている可能性大であり、本当にどこまでも強いと思わず言葉が出てしまうものである・・・。

それにしても、道中でのダノンフェアリーのかかり方だ。やや折り合いの悪い競馬となっていた。そしてレースを終えてこの着順を観てビックリもした。後刻に鼻出血と発表があった。
そして4ケ月の休み明けだったエーシンヴァーゴウ。普通なら絶好の枠順での競馬でチャンスは大のはず。実に苦しい位置となっていた。この馬も折り合いも欠いていた。
逆に隣りのマジンプロスパーはその好枠を生かして最高の位置でのレース。
着差は僅かで、ゴール前までチャンスの処にいた。惜しかったのがツルマルレオン。スタートはややモッサリと出て最後方。直線入口では同じく後ろにいたサンダルフォンと一緒に外から一気に脚を使って一瞬、2着争いまで来るのではないかと思えたもの。使う脚は半端なものではない。やはり短距離戦ではこの馬は注意した方がいいと記憶する。
そしてもうひとつ驚いたのが、3着のケンブリッジエルである。格下からの挑戦で53キロもあるのだろうが、直線で馬群の中を抜いてくる脚はなかなかなもの。最低人気で最軽量馬が3着とハンデ戦らしい結末ではあった。

しかしエーシンダックマンは速い。スッと先手を取っていく。この馬にしたら前半の34.1はむしろ楽なペースなのだろう。12.0~11.0~11.1~11.0~11.3~11.9がこのレースのハロン毎の数字である。
ロードカナロアが最後の1ハロンで先頭のエーシンダックマンをかわした。すぐその後に外へよれたので、追わないシーンもあった。それでも11.9をマークしている。だからもっと速い数字をマークできたと思える。それでいて、逃げ粘ったエーシンダックマンに2馬身半の着差なのである。

これで5連勝、1200では負けなし。タイムは1分8秒台を切ってはいないが、常に余裕の勝ち方でもあり、7秒台はいつでも出せる馬であろう。この後は新装の中京競馬場。3月25日のGⅠ『高松宮記念』となるはず。敵は他厩舎でなく、自厩舎となる可能性も大。果たしてどんな競馬になるのか、今から楽しみでもある・・。

短距離王国、安田厩舎がますますその地盤と勢いを増してきている感じである。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。