【日本ダービー】ディープブリランテ人馬で掴んだダービー馬の称号

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「最後は脚が上がったが、馬の気力で凌いでくれた」。岩田騎手も振り返ったように、3番手追走から、直線で前を行くトーセンホマレボシをとらえたディープブリランテ。あとは人馬の執念ともいうべきアクションで粘り込みを図ると、外から脚を伸ばしたフェノーメノの追撃を僅か振り切り、3歳馬の頂点に立った。

「ダービーに関しては、特別な意識はないと話していましたが、やはり重みがあります。感無量です。 一番、強いのはこの馬だと信じていましたが、皐月賞も歯がゆい結果。岩田騎手も気持ちは同様で、3週前に騎乗停止となった直後、土日も含めて毎日、乗せてほしいと申し出があったんです。私はスタッフを信頼していますし、これまでの担当助手にもプライドがある。これは賭けだと思ったものの、任せてみることにしました。実は、先週の土曜に軋轢があり、彼を怒鳴りつけてしまった。でも、馬と相談しながら調教を付けてくれ、コンタクトが良くなっている実感がありましたよ。今回はこれ以上のない最高の仕上げができました」とは管理する矢作調教師。

5月6日のNHKマイルCでの騎乗停止処分で、牝馬二冠を制したジェンティルドンナの騎乗機会を失うなど、重要なシーズンをフイにした岩田騎手だったが、自身から申し出て、毎日のようにディープブリランテの調教を担当することに。デビュー前から厩舎サイドも並々ならぬ評価を集め、新馬、東スポ杯と圧巻のパフォーマンスを見せながらも、徐々に折り合いに課題を残しはじめ、皐月賞でも掛かって伸びを欠いて3着。それだけにパートナーと一からジックリとコンタクトをとった成果は、大きな結果となって現れた。

「絶対にこの馬が一番強いと思っていたのですが、力を出せず歯がゆかったし、自分が情けなかった。ようやくこれで新たな一歩が踏み出せます」と岩田騎手。

2006年の中央移籍以降、数々のビッグタイトルを手にしながらも、未だ日本ダービーのタイトルには無縁だった鞍上。自身の思いが成就しての戴冠にパートナーと検量室前に引き上げると、大勢の人目を憚らず涙を流した。

共同通信杯で2着、スプリングS、皐月賞で3着と、着順を落としながらも、世代の頂点を決めるレースでの逆転劇。今後は追う立場から追われる立場となるが、気になるのは秋の動向だ。

「凱旋門賞に登録しなかったことを悔んでいますが(笑)、遅生まれ(5月生まれ)ですし、古馬になったら、もっとすごい姿になると想像しています。今後は菊花賞とか、天皇賞とか決め付けず、馬に合わせて育てていきたいですね」と師。

人馬の絆で掴んだダービー馬の称号を引っ提げて、ディープブリランテが秋には更なる輝きをみせてくれるはずだ。


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