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平林雅芳の目
2009/5/12(火)
土曜京都10R
京都新聞杯(GⅡ)
芝2200m
勝ちタイム2.13.0
勝ち馬:ベストメンバー(牡3、栗東・宮本厩舎)
■やはり皐月賞5着は格が違った。ベストメンバー快勝。
皐月賞5着馬のベストメンバーと6着馬リクエストソング。
ここを勝てればダービーへの道が開けると意気込むデルフォイの三つ巴戦が、大方の戦前の見立て。
虎視眈々と狙っている馬もいての16頭立て。
プリンシバルSのフルゲートには及ばずも、まだまだ可能性を秘めている馬が集ったレースとなった。
今回も逃げの手に出たのが、外国産馬ロードロックスター。
最初から行く気持ちを出しての先行だ。
前半3Fが36.1とゆったり入り、千メートル通過も1.01.0、千二通過が1.14.0と最高に巧いペースに落としての先行だったが、2コーナーを廻っては少し後ろを離し気味の先行とした。
それでも十分に息の入る流れを演出。
3角でも後ろのトランセンドとの差は2~3馬身。
前が楽であれば、後続の馬も楽について行けるのも同じこと。
⑧の標識を過ぎたあたりから一気にペースが上がった。
2番手のデルフォイ。
メイショウドンタク、内のダノンカモンの手応えもまだまだ十分。
5番手に位置した1番人気ベストメンバーは、左右を囲まれてはいるがこれまた絶好の手応えで脚を貯めていた。
それをマークするようにデルフォイが続き、最後のカーブへと向った。
4角を廻り直線に入ったが、ロードロックスターは当然最内へ進路をとり、ゴールへと向った。
トランセンドとの間が開いたところに、ベストメンバーがスッと馬首を入れて追い上げを開始。
トランセンドの外へ廻った武豊J騎乗のデルフォイも前を追った。
やはり4角でのコーナーリングで内を廻れたベストメンバーの勢いが良く、アッという間にロードロックスターと並び抜き去ろうとして、その外へこれまた勢い良くデルフォイも並びかけた。
3頭が横並びになった時、最内のロードロックスターが苦しくなったのか外へもたれて寄っていった。
その動きにつられてベストメンバーもやや外へ流れた。
一番外のデルフォイも少し外へ流れたように見えた。
一番苦しいところだけに、左右へのブレが出たものだろう。
ベストメンバーの勢いは衰えずに、先頭をキープしてゴールへ向った。
その外へ半馬身遅れでデルフォイが追いかけたが、差が縮まらないままでゴール。
3着にはロードロックスターが粘り込んだ。
その3頭から水が開いてメイショウドンタクが粘り、5着には外を伸びたリクエストソングだった。
かくしてベストメンバーが皐月賞上位馬の貫禄を示して勝利し、デルフォイの野望を砕いた結果となった。
改めて、アンライバルドの強さと皐月賞3着までの馬たちがいかに強いものかと再認識せられた競馬ではあった・・・。
日曜東京11R
NHKマイルC(GⅠ)
芝1600m
勝ちタイム1.32.4
勝ち馬:ジョーカプチーノ(牡3、栗東・中竹厩舎)
■藤岡康J、兄より一足お先にGⅠ優勝!!
出来の良さをそのままぶっつけ正攻法の闘いで臨んだジョーカプチーノが、鞍上の藤岡康Jに今度はGⅠ勝利をプレゼント。
春の中京で中竹厩舎と共に初重賞勝ちをしたこのトリオが、今度はGⅠ勝ちというビッグな仕事をやってのけた。
レース後のインタビューでインタビュアーに、『そうですね~』を連発した若き獅子。
『誰も来ないでくれ~と思ってました』の言葉とはうらはらに、追い出しをけっこう待ってのもの。
このおっとりした性格(見た目かも知れないが・・)がいいハーモニーになっての勝利であり、着差以上の楽勝劇となった今年のNHKマイルC。
タイムもキングカメハメハのタイムを破るレコードと、文句ない勝利でもあった。
ゲート内で、ブレイクランアウトの態勢が良くなかった。
案の定、ゲートオープンの瞬間に上へ飛び跳ねるように出てしまった。 内ではミッキーパンプキンが馬群から取り残されたようなスタート。
外めでは、テイアップゴールドのダッシュも良くなかった。
一番先に出たブレイクランアウトだが、ダッシュ良く前へと出たのがグランプリエンゼルで、続いて外のレッドのダッシュが良かった。
しかし、内から宣言どおりにゲットフルマークスが、押してトップに踊りでた。
ジョーカプチーノが続いた。
外のレッドスパーダにグランプリエンゼルが続きフィフスペトル、マイネルエルフらがジワッと好位グループを形成した。
3角手前では先頭のゲットフルマークスが飛ばした。
2番手がジョーカプチーノで、3馬身までは差はなかったか。
その後ろにの内にグランプリエンゼル、外めにレッドスパーダがつけた。
ここらもそうは離れてはいなかった。
ブレイクランアウトが外で、その内にアイアンルック。
そのまた内にサンカルロが内ラチ沿いを進んでいた。
3角から4角の中間点、⑧のハロン棒手前では、先頭のゲットフルマークスから2番手ジョーカプチーノまでが4馬身ぐらい。
そこからまた7、8馬身離れてが3番手グループ。
ちょっと後続と前との差がありすぎる感じだった。
後ろのグループも折り合いに専念しているのか、動きがあまりなかった。
4角が近づき、2番手ジョーカプチーノが前との差を少し縮めたが、後ろとの差はそんなに縮まらなかった。
先頭を行くゲットフルマークスがいち早く直線に入ったが、その影をその蹄跡を追うように、ジョーカプチーノが追いかけた。
3番手グランプリエンゼルにレッドスパーダが、4角は内目から直線は少し進路をとって廻ってきた。
フィフスペトルも、大外枠からここへと思えるほどに、馬場の真ん中あたりを通れていた。
そして④のハロン棒を過ぎたあたりで、前を行くゲットフルマークスを交わしたジョーカプチーノが、やっと追い出しを開始。
少し遅れてレッドスパーダが追い出したが、前に出たジョーカプチーノとはの差は縮まらなかった。
前半のセーフティリードをタップリと使ったジョーカプチーノが、藤岡康Jのステッキに呼応して歓喜のゴールへ入り、その2馬身後にレッドスパーダ、そしてしぶとく粘りに粘ったグランプリエンゼルが、マイネルエルフの猛追を振り切って3着。
5着にはフィフスペトルが入った。
最内をつき凄い脚でワンカラットが突っ込んできていたが、前までの差があり過ぎた。
直線の後ろの外目でアクシデントが発生。
後ろとなったサンカルロが、4角を廻る時に直ぐ外のアイアンルックを弾き、さらにその後でダイワプリベールの進路の前に入ってしまい審議ランプがついた。
アイアンルックはそこからもの凄い脚を使っても8着まで。
その後ろで、ブレイクランアウトはエンジンが点火しないままの9着と終ってしまった。
しかしアクシデントがあろうとなかろうと、前の態勢はほとんど変わらなかったはず。
勝ったジョーカプチーノは、中京のファルコンSでそれまでの先行スタイルから差しての重賞勝ち。
行っても差してもいける処を見せたのは大きかった。
そして中間の好気配であり、決してこの勝利は先行有利とかフロックでの勝利ではない。
体調の良さと、脚質に幅が出たように成長度がものすごく大きかったのが反映された結果なのである。
時計も優秀で、自分で掴んだ見事な勝利と言える。
それにしても藤岡康J。なかなかの心臓の持ち主と見た。
これは面白いジョッキーになりそうな予感がすると思った競馬でした・・。
京都新聞杯(GⅡ)
芝2200m
勝ちタイム2.13.0
勝ち馬:ベストメンバー(牡3、栗東・宮本厩舎)
■やはり皐月賞5着は格が違った。ベストメンバー快勝。
皐月賞5着馬のベストメンバーと6着馬リクエストソング。
ここを勝てればダービーへの道が開けると意気込むデルフォイの三つ巴戦が、大方の戦前の見立て。
虎視眈々と狙っている馬もいての16頭立て。
プリンシバルSのフルゲートには及ばずも、まだまだ可能性を秘めている馬が集ったレースとなった。
今回も逃げの手に出たのが、外国産馬ロードロックスター。
最初から行く気持ちを出しての先行だ。
前半3Fが36.1とゆったり入り、千メートル通過も1.01.0、千二通過が1.14.0と最高に巧いペースに落としての先行だったが、2コーナーを廻っては少し後ろを離し気味の先行とした。
それでも十分に息の入る流れを演出。
3角でも後ろのトランセンドとの差は2~3馬身。
前が楽であれば、後続の馬も楽について行けるのも同じこと。
⑧の標識を過ぎたあたりから一気にペースが上がった。
2番手のデルフォイ。
メイショウドンタク、内のダノンカモンの手応えもまだまだ十分。
5番手に位置した1番人気ベストメンバーは、左右を囲まれてはいるがこれまた絶好の手応えで脚を貯めていた。
それをマークするようにデルフォイが続き、最後のカーブへと向った。
4角を廻り直線に入ったが、ロードロックスターは当然最内へ進路をとり、ゴールへと向った。
トランセンドとの間が開いたところに、ベストメンバーがスッと馬首を入れて追い上げを開始。
トランセンドの外へ廻った武豊J騎乗のデルフォイも前を追った。
やはり4角でのコーナーリングで内を廻れたベストメンバーの勢いが良く、アッという間にロードロックスターと並び抜き去ろうとして、その外へこれまた勢い良くデルフォイも並びかけた。
3頭が横並びになった時、最内のロードロックスターが苦しくなったのか外へもたれて寄っていった。
その動きにつられてベストメンバーもやや外へ流れた。
一番外のデルフォイも少し外へ流れたように見えた。
一番苦しいところだけに、左右へのブレが出たものだろう。
ベストメンバーの勢いは衰えずに、先頭をキープしてゴールへ向った。
その外へ半馬身遅れでデルフォイが追いかけたが、差が縮まらないままでゴール。
3着にはロードロックスターが粘り込んだ。
その3頭から水が開いてメイショウドンタクが粘り、5着には外を伸びたリクエストソングだった。
かくしてベストメンバーが皐月賞上位馬の貫禄を示して勝利し、デルフォイの野望を砕いた結果となった。
改めて、アンライバルドの強さと皐月賞3着までの馬たちがいかに強いものかと再認識せられた競馬ではあった・・・。
日曜東京11R
NHKマイルC(GⅠ)
芝1600m
勝ちタイム1.32.4
勝ち馬:ジョーカプチーノ(牡3、栗東・中竹厩舎)
■藤岡康J、兄より一足お先にGⅠ優勝!!
出来の良さをそのままぶっつけ正攻法の闘いで臨んだジョーカプチーノが、鞍上の藤岡康Jに今度はGⅠ勝利をプレゼント。
春の中京で中竹厩舎と共に初重賞勝ちをしたこのトリオが、今度はGⅠ勝ちというビッグな仕事をやってのけた。
レース後のインタビューでインタビュアーに、『そうですね~』を連発した若き獅子。
『誰も来ないでくれ~と思ってました』の言葉とはうらはらに、追い出しをけっこう待ってのもの。
このおっとりした性格(見た目かも知れないが・・)がいいハーモニーになっての勝利であり、着差以上の楽勝劇となった今年のNHKマイルC。
タイムもキングカメハメハのタイムを破るレコードと、文句ない勝利でもあった。
ゲート内で、ブレイクランアウトの態勢が良くなかった。
案の定、ゲートオープンの瞬間に上へ飛び跳ねるように出てしまった。 内ではミッキーパンプキンが馬群から取り残されたようなスタート。
外めでは、テイアップゴールドのダッシュも良くなかった。
一番先に出たブレイクランアウトだが、ダッシュ良く前へと出たのがグランプリエンゼルで、続いて外のレッドのダッシュが良かった。
しかし、内から宣言どおりにゲットフルマークスが、押してトップに踊りでた。
ジョーカプチーノが続いた。
外のレッドスパーダにグランプリエンゼルが続きフィフスペトル、マイネルエルフらがジワッと好位グループを形成した。
3角手前では先頭のゲットフルマークスが飛ばした。
2番手がジョーカプチーノで、3馬身までは差はなかったか。
その後ろにの内にグランプリエンゼル、外めにレッドスパーダがつけた。
ここらもそうは離れてはいなかった。
ブレイクランアウトが外で、その内にアイアンルック。
そのまた内にサンカルロが内ラチ沿いを進んでいた。
3角から4角の中間点、⑧のハロン棒手前では、先頭のゲットフルマークスから2番手ジョーカプチーノまでが4馬身ぐらい。
そこからまた7、8馬身離れてが3番手グループ。
ちょっと後続と前との差がありすぎる感じだった。
後ろのグループも折り合いに専念しているのか、動きがあまりなかった。
4角が近づき、2番手ジョーカプチーノが前との差を少し縮めたが、後ろとの差はそんなに縮まらなかった。
先頭を行くゲットフルマークスがいち早く直線に入ったが、その影をその蹄跡を追うように、ジョーカプチーノが追いかけた。
3番手グランプリエンゼルにレッドスパーダが、4角は内目から直線は少し進路をとって廻ってきた。
フィフスペトルも、大外枠からここへと思えるほどに、馬場の真ん中あたりを通れていた。
そして④のハロン棒を過ぎたあたりで、前を行くゲットフルマークスを交わしたジョーカプチーノが、やっと追い出しを開始。
少し遅れてレッドスパーダが追い出したが、前に出たジョーカプチーノとはの差は縮まらなかった。
前半のセーフティリードをタップリと使ったジョーカプチーノが、藤岡康Jのステッキに呼応して歓喜のゴールへ入り、その2馬身後にレッドスパーダ、そしてしぶとく粘りに粘ったグランプリエンゼルが、マイネルエルフの猛追を振り切って3着。
5着にはフィフスペトルが入った。
最内をつき凄い脚でワンカラットが突っ込んできていたが、前までの差があり過ぎた。
直線の後ろの外目でアクシデントが発生。
後ろとなったサンカルロが、4角を廻る時に直ぐ外のアイアンルックを弾き、さらにその後でダイワプリベールの進路の前に入ってしまい審議ランプがついた。
アイアンルックはそこからもの凄い脚を使っても8着まで。
その後ろで、ブレイクランアウトはエンジンが点火しないままの9着と終ってしまった。
しかしアクシデントがあろうとなかろうと、前の態勢はほとんど変わらなかったはず。
勝ったジョーカプチーノは、中京のファルコンSでそれまでの先行スタイルから差しての重賞勝ち。
行っても差してもいける処を見せたのは大きかった。
そして中間の好気配であり、決してこの勝利は先行有利とかフロックでの勝利ではない。
体調の良さと、脚質に幅が出たように成長度がものすごく大きかったのが反映された結果なのである。
時計も優秀で、自分で掴んだ見事な勝利と言える。
それにしても藤岡康J。なかなかの心臓の持ち主と見た。
これは面白いジョッキーになりそうな予感がすると思った競馬でした・・。
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