史上最多タイG1通算9勝エスポワールシチーが引退 種牡馬入り

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2010年のフェブラリーS(G1)など、史上最多タイとなるG1(Jpn1)通算9勝を挙げたエスポワールシチーが、12月6日(金)付で競走馬登録を抹消することが発表された。

エスポワールシチーは2008年3月にデビュー。佐藤哲三騎手を主戦にダート路線に転向してからメキメキと頭角を現し、2009年のかしわ記念で初のJpn1勝利を挙げると、破竹の6連勝で、同年の南部杯とジャパンカップダート、さらに翌2010年のフェブラリーS、かしわ記念を制し(うちG1/Jpn1を5連勝)し、砂の王者として君臨した。

2010年秋にはアメリカのBCクラシックに挑戦。12着に敗退し、以降は陰りを見せた時期があったものの、2012年のかしわ記念で2年ぶりとなるG1制覇を成し遂げて復活。今年の秋は落馬事故から復帰した後藤騎手とともに、南部杯とJBCスプリントを連勝し、ヴァーミリアンと並び史上最多タイとなるG1(Jpn1)9勝を達成した。

先日のジャパンカップダートではこの馬らしい逃げを見せての7着。これが引退レースとなった。今後は北海道新冠郡新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となる予定。

馬主は友駿ホースクラブ、生産者は日高の幾千世牧場。馬名の意味由来は「希望(仏)+冠名」。JRA通算成績獲得賞金は5億3334.7万円(付加賞含む)、JRA以外の通算獲得賞金は4億8985万円。

エスポワールシチー
(牡8、栗東・安達厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:エミネントシチー
母父:ブライアンズタイム
通算成績:40戦17勝
重賞勝利:
13年JBCスプリント(G1)
09・12~13年南部杯(G1)
10・12年かしわ記念(G1)
10年フェブラリーS(G1)
09年JCダート(G1)
11年みやこS(G3)
11年名古屋大賞典(G3)
09年マーチS(G3)





(上から)09年JCダート、10年フェブラリーS、12年かしわ記念、13年マイルChS南部杯、13年JBCスプリント