ライデンリーダーが死去 安藤勝己氏と中央G1挑戦

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1995年の4歳牝馬特別(G2)を勝利し、史上初めて、地方競馬在籍のまま中央の牝馬クラシックに挑戦したことで話題を集めた笠松の名牝ライデンリーダーが、4月2日(水)に病気のため亡くなった。

1994年6月に3歳(旧表記)でデビューしたライデンリーダーは、安藤勝己騎手(当時)とのコンビで連勝街道をひた走り、9戦無敗の成績で3歳シーズンを終了。翌年、古馬相手となった4歳初戦も後続に7馬身差の圧勝で、さらに連勝を伸ばした。

折しも、1995年は「交流元年」と呼ばれ、従来は中央へ移籍しなければ出走不可能だったG1への出走が、条件付きながら叶うことに。そこで、次走に選ばれたのは桜花賞トライアル・4歳牝馬特別(現:フィリーズレビュー)。初の中央見参ながら2番人気に支持されると、直線では大外一気の末脚を発揮し、2着に3馬身半差の快勝。中央でもその実力をいかんなく発揮した。

桜花賞では4着、続くオークスでは13着と、本番では振るわなかったものの、地方競馬の歴史に確かな足跡を記した。

その後は中央・地方含めて1勝のみに終わり、97年に引退。笠松では功績を称え、同年よりライデンリーダー記念が創設された。

主戦を務めた安藤勝己元騎手は自身のtwitterにて、「オレのルーツというか、気持ちの面でも、中央移籍する道筋を作ってくれた。全てにおいてパーフェクトのタイミングやったんが、4歳牝馬特別。もの凄いやんちゃで、馬離れした柔らかさを持っとった。調教するんが大変やったのも想い出深い。何度か振り落とされたな。忘れられん名馬」と、ライデンリーダーへのコメントを残している。

ライデンリーダー(牝22)
父:ワカオライデン
母:ヒカリリーダー
母の父:ネプテューヌス
通算成績:24戦13勝(うち中央:7戦1勝)
重賞制覇:
4歳牝馬特別(G2)