1997年の安田記念馬 タイキブリザードが死去

1997年の安田記念を制するなど重賞3勝を挙げたタイキブリザード(セ23)が、8月18日に繋養先であった鹿児島県のホーストラストで亡くなったことが発表された。

美浦の藤沢和雄厩舎の管理馬で、半兄にアメリカでG1・6勝の実績を誇るシアトリカルがいたことから大物外国産馬との評価を受け、4歳(旧表記)の2月にデビュー。重賞戦線で上位争いを幾度と無く繰り広げ、G1でも好走を続けながら、重賞初勝利は6歳春の大阪杯と遅かった。

7歳を迎えた97年、その年の始動戦となった京王杯SCを勝利すると、3年連続の挑戦となった安田記念ではジェニュインとの戦いをクビ差制し念願のG1制覇。同年の有馬記念(9着)を最後に現役を退いた。6~7歳時の秋にはアメリカ遠征を敢行し、2年連続でブリーダーズカップにも出走した。

種牡馬としては地方所属ながら札幌2歳Sを制したヤマノブリザードを輩出。2005年に種牡馬を引退し、09年からはホーストラストで余生を送っていた。

馬主は大樹ファーム、生産者はアメリカのH&Y Bloodstock。JRA通算獲得賞金は5億6163万2000円。

タイキブリザード(セ23)
父:Seattle Slew
母:Tree of Knowledge
母父:Sassafras
通算成績:23戦6勝(海外:3戦0勝)
重賞勝利:
97年安田記念(G1)
97年京王杯SC(G2)
96年産経大阪杯(G2)