【戸塚記念】キットピークが叩き合い制し重賞初制覇！

【天皇賞・春】春の盾は二強対決！馬券のカギは爆穴の一発！

提供：重賞トレンドジャッジ
9月4日(水)、川崎競馬場で行われた南関東重賞・第43回 戸塚記念(S2)(3歳 別定 1着賞金2000万円 ダート2100m)は、岡部誠騎手騎乗の7番人気・キットピーク(牡3、大井・宮浦正厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:17.9(重)

2着にはアタマ差で2番人気・ノーキディング(牡3、船橋・矢野義厩舎)、3着にはクビ差で3番人気・スコペルタ(牡3、船橋・佐藤賢厩舎)が続いた。
1番人気のノットオーソリティ(牝3、船橋・川島一厩舎)は8着に敗れた。

内枠からエスケイアリュール、トキノセレブが先行し、ノットオーソリティは3番手を追走。それらを見る形でノーキディングが続き、キットピークは中団からレースを進めた。
2周目の3コーナーでノーキディングが前を覗い、その外からキットピークも馬体を併せて進出。直線では最内からスコペルタも伸び脚を見せ、ゴール前ではこの3頭による大接戦となったが外のキットピークが差し切り勝ち。ノットオーソリティは2周目の向正面で早くも脱落。見せ場なくレースを終えた。

勝ったキットピークは今回が重賞初勝利。春は南関東クラシックに挑戦し、羽田盃は4着、東京ダービーは8着と敗れていたが、その2走でもコンビを組んだ岡部誠騎手に導かれ優勝。岡部騎手は名古屋競馬所属ながら、期間限定で南関東にて騎乗中。嬉しい重賞タイトル獲得となった。

馬主はグローバルサービス(株)、生産者は新ひだかの佐竹学氏。

【岡部誠騎手のコメント】
「ここ2走、馬の力を出し切れていなかったのですが、タイトルを獲る力はあると思っていましたし、嬉しいですね。5日くらい前に、馬場見せを行なって、追い切りで手前の替え方などの問題点も見つかりましたが、それを厩舎のスタッフさんが改善してくれましたね。

最近は内でゴチャついてしまったので、距離ロスがあっても外を回ろうと考えていました。ある程度ペースも流れてくれましたし、折り合いも十分つきました。2コーナーから進出しようという、思い通りの競馬ができました。キレる脚はありませんが、最後まで長く脚を使ってくれますね。4コーナーで“勝てるかな”と思ったのですが、内の馬も抵抗したので、最後は祈る気持ちでした。道中フワフワしたり、折り合いなど乗り難しいんですが、最後はしっかりと伸びてくれるように、地力はあります。

(名古屋から南関東へ期間限定騎乗中の重賞制覇に)こちらに来てなかなか結果を出すことができませんでしたが、最終週に大きなレースを勝たせてもらうことができました。南関東重賞を勝つのも初めてですし、いい結果で締めくくれたと思います。今日の勝利をステップアップにして、また南関東でも重賞で依頼されるようになりたいですね。それこそ(金沢の)吉原騎手だけじゃつまらないですから(笑)、頑張って大きなレースを狙って行きたいと思います。またご声援のほど、よろしくお願いします」

【宮浦正行調教師のコメント】
「今まで散々ファンの皆さまの期待を裏切っていたので、今日は何とか結果を出す最後のチャンスだと思っていました。初めての左回りなので、川崎まで来て馬場見せもしました。俗にいう夏馬で、暑い時期でも体が減ることがなく、元気に過ごしてくれましたし、騎手が上手く乗ってくれれば勝てると考えていました。テンが速かったので、あのくらいの位置取りでよかったです。岡部(誠)くんがいい位置で我慢して、レースを進めてくれました。ちょっと物見したり、トボけたりする部分があるので、“あまり内には入らないでほしい”と指示を出していましたが、今日も直線を向いてから余力がありましたね。フラフラしていましたけど、トボけて走っているんです。今までも何度もありましたし、それでいてあの位置で走れているということで、4コーナーを回った時に必ず伸びてくれるだろうと信じていました。

能力は相当なものを持っていると思いますので、もう少し精神的に成長してくれると良いですね。春のクラシックでもそうでしたが、少しでも嫌なことがあるとレースを止めてしまう部分が見られたので、まだまだこれからだと思います。これから一冬越して、春になれば本当のオープン馬になってくれるのではないでしょうか。

東京ダービーでは相手が強くて、ラストは止まってしまいましたが、あの背中の柔らかさで、長い距離がもたないということはないだろうと考えていました。何とか一つタイトルを獲らせたいという思いで、今回を目標にやってきましたので、次はオーナーと、そして馬と相談しながら決めます。今日はたくさん応援していただきありがとうございます。今後もキットピークをよろしくお願いします」

キットピーク
(牡3、大井・宮浦正厩舎)
父：マーベラスサンデー
母：スールドゥカノウ
母父：サクラバクシンオー
通算成績：13戦6勝
重賞勝利：
14年戸塚記念(S2)

キットピーク

キットピーク

キットピーク

キットピーク

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