【京成杯AH】キングズオブザサン「いかに集中して走れるか」

10日、京成杯AH(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。NHKマイルC3着以来の実戦となるキングズオブザサン(牡3、栗東・荒川厩舎)は、ポリトラックコースで川島信二騎手(レースでは蛯名正義騎手が騎乗予定)が跨り、準オープンのマルヴァーンヒルズを2馬身ほど追走。直線でサッと仕掛けると鋭く反応し、ゴール前でパートナーを交わしてフィニッシュ。4F53.0-37.4-11.2秒の時計をマークするブランクを感じさせない好仕上がりだ。

「ラスト1Fも良い時計で動けているし、乗った川島も良い感触を持ってたよ。先週の時点で472キロあったけど、このひと追いと輸送で、ちょうど良く仕上がりそう。あとは古馬相手にいかに集中して走れるか、だね」と佐藤調教助手も順調に夏を越した愛馬のデキに満足の様子。

デビューから2000mを中心に使われ、葉牡丹賞1着、京成杯2着と好走。同じコースで行われる皐月賞の有力候補にも挙げられた逸材も、本番は15着と大敗。次走は2400mのダービーではなく、母が短距離で活躍したスティンガーという血統面から、NHKマイルCに矛先を向けて見事な変わり身を見せた。

今回が8戦目というキャリア面から、まだまだ伸びしろも十分で、初の古馬相手にどういったパフォーマンスを見せるか注目だ。